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夢だと言わせて


最近日記っぽいものを書けていなかった気がする。日々を書き留めておくのは自分の中で意外と大事なこと。



少し前の話、もう何の帰りだったか思い出せないけれど、家の近くの公園で幼稚園児が遊んでいた。冬と春の間の穏やかな光に包まれて、遊具で身体を揺らして遊んでいる、風に靡く頭に付けた紫と青のリボン、そういう健やかで幸福な瞬間が、見ていてとても心地良い、と思った。

子どもはあまり好きじゃないけれど、そういう忘れてしまった無邪気でひたむきな日常を、眩さを、見せてくれるから、なんだか嬉しくて微笑んでしまうのかもしれない。


彼の夢を二日連続で見た。彼に逢える確約のない日々、春がいろんな物事を薄めるおかげでギリギリ崩れないで居られている。とっくに私は壊れきっているから


FINLANDSの新譜が出た。というか、メジャーデビューした。びっっっくりした。本当に嬉しいです、おめでとうございます。
もういつから好きか覚えていなくて、改めて考えてみたらウィークエンドで知ったから多分2016年から好きだった。え、実はめちゃくちゃ長いじゃん...。
FINLANDSが二人体制だった時に一緒に撮ってもらったお写真があって今もずっと大切にしている。好きなアーティストはいつもデビューしている人達ばかりだったから、初めてメジャーデビューおめでとうと言えるのがFINLANDSで本当に嬉しい。好きでいて良かったなあ。
新迷宮e.pではHACKが一番好きです。



スマートフォンを手放せない布団の中で、純豆腐とパフェを食べに友人と出掛けた帰り道で、楽しい人生にしたい、とだけ、漠然と考えていた。

数日後、電車に揺られながら考えていた。冬晴れの日だった。
軽々しく夢と言ってしまえなかった。全部が全部持ちきれないくらいの質量を持って、言葉を超えて心を崩そうとしていた。私はいつもそうだ。全てを考えすぎてしまうことの弊害がそこにはあって、真面目すぎるというか、馬鹿みたいに本気で、なのに夢物語でしか終わらないから自分自身に嫌気がさしてしまう。

でもわかった。春になってわかった。少しだけ。変われる気がするんだよ。もっと簡単に夢だと言ってしまって良い。全てが煌めいていることに苦しくならなくていい。諦められないことに苦しくならなくていいんだよ。人生は夢だらけ、彼との逢瀬も私が私を生きることも全部夢、現実も夢も言葉は言葉、感情は感情、つまりどういうことかって?それもわからなくていいよ。

藤井風のライブに行きたい、フランスでカヌレを食べ比べたい、メイクや洋服のYouTubeを撮りたい、彼と同じ一眼レフを買いたい、生でファッションショーを見たい、いつか本を出したい、音楽を作りたい、誰かを救いたい、貴方のそばにいたい
自身の中で些細なことも積年の想いも

全部私の本物でいいんだよ。



卒業する前に、学生の時代が終わってしまう前に、改めて自分の中にちゃんと享受できて良かった、認めてあげられて良かった。独りよがりにまたそんなわけないじゃん、と思う日もきっと来るのだろうけれど。

この眼で、耳で、身体で、悩んで、考えて、そうやって生きていける限りは



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眠れない夜に

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