絵がはじめて売れた日
今日は朝に寝たので、起きたのは16時半だった。
意識半分のなか、家族が動いている気配だけを感じ取っていた。
最愛の弟(重度のブラコン自覚あり)がここ最近体調を崩しているのだけれど、「37.1度だった」「おお、下がってるね」と快方に向かっている声が聞こえてきて、ああよかったななんて思いながら、わたしは起きることにした。
手を伸ばしてスマホを開いて、なんかやたらとメールが来てるなあとタップしてみて、そして一回だけ時が止まった。
絵が売れたという知らせのメールを目で確認した。
メールを開く前の、見えている文章に、何の作品が売れたかがわかって、メールを開かないまま購入してくれた人が直感的にわかった。
きっと、あの人だと思う。
だって、この作品で、このタイミングで、ここ最近で、と、全部繋がる、繋がっていく。
メールを開いて、やっぱり思っていた人で、わたしは今すぐ届けたい気持ちと、わたしたちが互いにわかっていればいいような気持ちになってしまった。
絵が売れたことが嬉しいとか、そんなことが思いつかないくらい、あの作品を早くその人に届けなきゃと思った。
伝えたいことがある。
わたしの絵の販売は、個人とのやり取りであって、手紙で、思いでもあって、だからわたしの思いは絵を送るときに一緒に、その人に届けようと思う。
だから、絵がはじめて売れたことへの思いをnoteに書くか一瞬迷ったけれど、noteに居たから、わたしは自分の絵を売ることを始められたから、やっぱりその報告はここでしたいと思った。
わたし、人生ではじめて自分の描いた絵が売れました。
ちゃんと値段がついて、自分だけが価値のあるものだと信じていたものを、初めてこういった形で人様に手渡すことが出来ます。
noteの世界は優しくて、ここでなら絵を描いていることを話せたり、売ってみたい自分の気持ちを洗いざらい話してみたり、noteだったから後押しされてお店を開くこともできました。
noteで交流してくださる方が、わたしの背中をいつも押してくれました。
だから、今日こんなに嬉しいことが起きました。
最愛の弟にもこんなときに報告できたことが、ほんとうに嬉しかった。
何より家族が驚いて報告を聞いてくれたことが、わたしはちゃんと嬉しかった。
全然まだまだなのはわかっているし、これからも変わらず病気のままだけれど、それでも少しは何かを見出してもらえたかなと思えると、それが泣けるくらい安心してきました。
最初は、ただわたし自身と社会との接地面を増やしたかっただけでした。
まだ腐っていたくなかっただけで、正直売る売れないは遠いことのように思っていました。
「売る」という行動を自らして、まだ人間でいたかっただけだったと思うんです。
わたしは、わたしを腐らせたくなかっただけでした。
わたしはただ家族を安心させたかっただけでした。
それなのに、こんなに素敵なことが起こりました。
noteだから始められたことが、こうして想像より遥かに実って、そして報告できたことがとても嬉しいです。
わたしの描いた絵が売れました、ありがとうございました。
早く、手元に届けたいです。
もうすぐ届けますね。
…
おまけ。
2013〜2014年あたりに描いたであろうイラストがさっき出てきました。
「過去絵の方が上手くない…???」となったので、精進したいと思います。
当時この絵をもらってくれてたネットの友達ありがとう。
まるすけ
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