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御岳・奥多摩一人旅

 今日は、春休み最後の、一日全く予定がない日だった。家でダラダラしていてもいいけど、どうせなら「休みらしい」ことがしたい。だから、青梅線に乗って更に西、奥多摩の方へ行ってみることにした。

 まず向かうのは青梅駅。ここで奥多摩行きの電車に乗り換える。青梅線の遅延の影響で乗り換え時間がとても短かった上に、青梅〜奥多摩間は4両編成だったことを忘れていてかなり焦った。この電車を逃したら、あと一時間電車がなかったのだ。

 青梅駅を出発してすぐは、青梅駅周辺と大した風景の差はなかったが、日向和田駅(青梅駅から二駅)を出た途端、雰囲気が変わった。電車の車両に触れるほど近くに生えた木々に囲まれ、森の中を走る。神秘的だ。

 まずは御嶽駅で降りて、お目当ての御岳渓谷へ。

御嶽駅

駅を出ると交差点があって、その横断歩道を渡ると橋の横に「御岳渓谷入口↘」と書かれた看板を見つけた。かなり細くて急な階段に少し不安になりつつ降りてみると、目の前には多摩川が流れていた。

多摩川

きれい〜!

下から見た御岳橋

そして、さらに下へ、下へと降りる。

川辺

多摩川は流れが速いし、着替えもタオルも持っていないので、転ばないように一生懸命だった。

しばらく歩くと、吊り橋のようなものを見つけた。いや、あれ、吊っているのか…?

下から見た杣の小橋
吊り橋?普通の橋?
杣の小橋

実際上に乗ったらすぐわかった。これ、吊り橋だ。風が吹くとかなり揺れる。エレベーターに乗っている時みたいに心臓がグワンとなった。吊り橋効果って、本当にあるかもしれない。

杣の小橋を降りてすぐの道

橋を降りて、反対側の道を進む。川の反対側は開けていたけど、こっち側はかなり森っぽい感じがある。また川辺に降りて、今度は水に手を入れて少し遊んだ。気温はかなり高くて温かいけど、川の水はキンキンに冷たかった。

冷たいけど楽しい!

さて、多摩川も堪能したので道に戻ろうと思ったら、行く先が岩でいっぱいだった。しまった、戻れない!乗っても大丈夫そうな岩を探し、岩から岩へジャンプしてなんとか上の道に戻れた。ちゃんと帰る道を確保して歩こう…。

御嶽駅入口

そしてまた駅に着いて、20分ほど待って再度奥多摩行きの電車に乗る。電車は多摩川に沿って蛇行し、トンネルをいくつもくぐり抜け、木と木の間をぬって山を登る。しばらくすると、終点・奥多摩駅に到着だ。

奥多摩駅

駅を出たら5分ほど歩いて「ヘムロック」というお店へ、お昼ごはんを食べに行った。

「ヘムロック」で食べたオムライス

卵がふわふわでとても美味しかった。優しそうなご老人夫婦が二人で経営されているようだった。

バスに乗りたかったのだけど、40分くらい時間があったので、何個か先のバス停まで歩いて行った。途中で歩道がなくなってしまったので、結局そこで大人しく待ってバスに乗った。行き先は…

奥多摩湖(小河内貯水池)

奥多摩湖!まるで海のような青色と広さ。とてもきれいだ。写真ではわかりにくいけど、水面はキラキラ光っている。

石碑

でもこれ、人口の貯水池らしく、近くには「湖底の故郷」と書かれた石碑があった。ダム建設の際、奥多摩湖に“沈んだ”小河内村の人々に送られたものだそう。

小河内村の人は最後までダム建設に反対していた。そりゃそうだ、私だって自分の家が湖の底になって二度と帰れなくなったら悲しい。でも、政府としては、増加する東京の人口を支えるために必要なダムだったのかもしれない。うーん、難しいな。

撮影時刻は1:33
「人間日時計の使い方」

振り返ると、人間日時計があった。これ、小学校の理科の教科書で見たやつだ!ちゃんと正しい時刻を指している、すごい。

お土産を買い、アイスを食べたらすぐ帰りのバスの時間になった。もうちょっといたかったけど、名残惜しいくらいで帰るのが良い旅という持論でバスに乗る。本当の理由は、この次のバスが2時間くらいないから、これに乗らないといけなかった。

奥多摩駅外観

駅についたらまた青梅線青梅行きに乗って、家に帰る。結構歩いたのと、お腹がいっぱいなのもあって、帰り道は少し眠たかった。また行きたい。




春休みのチャレンジ、一つクリア。


きゅう
髪の毛がいつもちょっとはね気味の高校生。将来は田舎に住みたい。言語学に興味がある。好きな食べ物はきゅうり。

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