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4月を振り返る

 全く新しい場所での一か月は、とても長く感じる。高校を卒業したのがもう半年くらい前なんじゃないかと思うくらいだ。たった一か月と言ってしまえばそうなんだけれど、とりあえず、一か月元気に生き延びた自分に拍手をしようと思う。えらい!

 最初の1週間とちょっとは、ガイダンスやらプレイスメントテストやら健康診断やらで少しも大学っぽくはなかったが、新学期感はあった。初日のガイダンスは、事前に応募していた新入生スタッフとして、自分のガイダンスに行きつつ誘導や資料配布のお手伝いをした。高校でも裏方仕事をしていたが、とにかく働くのが好きなので楽しかったし、その日には友達もできた。その子も高校では裏方をやっていて、「社畜」と呼ばれていたらしい。私がいた団体も「ブラック企業」と呼ばれていた、なんて話をしてすぐに意気投合した。根底にとても似た何かがあると思う。
 入学式には母がわざわざ新幹線で来てくれて、「なんと親バカな」と思ったけど嬉しかった。ちゃっかりひつまぶしを食べさせてもらった。
 一番気になっていた部活の新歓にも行った。雰囲気が苦手とか、先輩たちと合わなそうとか、そういうことがなければ入部すると決めていたので、優しい先輩方に出迎えられて5分で入部を決めた。あとから聞いたら、入部第一号だったらしい。

 中旬になってやっと授業が始まった…と思ったら、どの授業も初回はガイダンスで、授業の本題には入っていかなかった。ちょっと物足りなかったけど、課題もなかったのでサークルの新歓に行ったり家の周りを探検したりできた。
 初日に友達になった子とは名探偵コナン好きというのも一緒で(と言っても私より友達の方が100倍はコナン好きで、オープニング曲のアレンジで作品をあてられるらしい)、公開翌日に「100万ドルの五稜星」を見に行った。映画館でコナンの映画を見るのは2016年の「純黒の悪夢」以来8年ぶり。映画館の明かりがついた瞬間に二人で「もう一回見に来よう」と言うほどの名作だった。

 先週から授業の本編が始まって、一緒にいる友達も決まってきて、ようやく大学生活が始まった、と感じる。4人組で一緒にいるのだが、不思議なことに全員が一緒の授業は一つもなかった。二人、一人、一人で分かれていることが多くて、授業によってどの二人が一緒かが違う。ずっと一緒でもきっと疲れてしまうから、悪いことではないと思う。授業はバラバラでも、お昼ご飯は一緒に食べている。
 それから、念願の市立図書館の貸し出しカードを手に入れた!私は本が大好きなのだが、読む本を全て買っていたら一瞬で破産してしまうので、図書館で借りて好きなものだけを買うのがマイルールである。引っ越したので本を借りられなくて困っていたのだが、これで本を借りられるので、もう大丈夫。自転車も買ってもらったので、どこへでも行ける。市内の図書館ならどこでも借りられるので、いろんな図書館に行こうと思う。

 この1か月で、私は料理がとても好きだということに気が付いた。これまでも料理やお菓子作りはよくしていたのだけど、私の家族は全員料理ができるので何も特別に思っていなかった。むしろ当たり前のライフスキルくらいに思っていた。「一人暮らしだとご飯大変じゃない?」「自炊してて偉いね」とたくさん言われて、料理をするのは当たり前ではなかったのか、と気づいた。スーパーで買い物するのも楽しいし、レシピを見て作ったりアレンジしたりするのも面白い。しかも一人暮らしだから、自分の食べたいものを作って食べたいだけ食べられる!これより幸せなことはないと思う。

 新しい環境とか友達を作るのとかは得意な方だけど、それでもちょっと疲れるときもあった。頑張れたのは、親や友達や高校の先生たちから連絡があったからだと思う。恵まれてるなぁ。ゴールデンウィークは帰省して休んで、5月もゆっくり頑張ろうと思う。目指すは、五月病回避。

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