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砂の城

いつか見た景色に

確かに築いた城は

跡形もなく消えた

幻想で描いたのか

夢ではない感触は

この手に確かに残る

私が此処に居た記憶

全てが幻だったのか

キミを愛した傷跡は

まだ浅く疼き続ける

誰かが偽りの記憶を

私に植え付けたのか

本当はキミを愛した

それさえ全てがまやかしで

温もりはまだ微かに暖かい

私がキミと居た場所

胸が軋む様な音を

この身体は捉えた

無かった事になど

出来ない程に重厚で

過ちはまだ脈を打つ

私の中で生き続ける

消えた砂の城は何故

私に在り処を教えた

悪戯な過ちの傷口も

未だ  乾かぬままに

愛した事も幻想美

生々しい愛しさよ

キミは居なかった

城の存在も白昼夢

儚く脆く消え逝くなら

私ごと全て失くしてよ

速くなる鼓動が痛む

かろうじて私は存在する

記憶は誰の物なの

私は何も知らない

砂の城も架空の影

じゃあ私は誰なの

キミを愛した傷跡が

また紅い涙を赦した



 懐かしの作品です。


2005年くらいから流行りだした、携帯小説ブーム!そこに乗っかって書いていた頃がもう懐かしく思えますね。


当時は16万人も人が集まってくれた大きな携帯小説、作詞サイトを運営していて波に乗っていたなぁなんて思ってます。


最近はまた、悲しみから少し離れる為に作詞を書いて行けたらなぁって挑戦中です。
なんつっても、小学生1年とか2年から作詩を書いて先生に見せに行っていた様な変わった子供だったので天職なんだとは思います。


また、NOTE不慣れですか、よろしくお願い致します。

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