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中学受験をする理由に男女差はある?〜「女の子だから」の制限をなくしたい

「男の子はやっぱり大学に行かなくちゃ」
という声に驚いて振り向いたのは、10年ほど前のこと。

娘のレッスンが終わるのを、クラシック・バレエ教室の前で待っているときでした。

「男の子だから」は中学受験の理由になる?


聞こえてきたのは、次のような話です。

・大学に行こうと思ったら、それなりの高校に行かなきゃダメ
・そんな公立高校を行くためには、公立中学でいい成績をとる必要がある
・うちの息子は副教科が壊滅的
・内申点が期待できない以上、公立中学には行かせられない
・中学を受験するしかない

まわりのママたちは、
「男の子はそうよねー」
「うちの息子も無理だわー」
と賛同しています。

「女の子だから」は中学受験をしなくていい理由になる?


続いてこんな話が展開します。

・中学受験をするとなると、進学塾に通う必要がある
・塾代は驚くほど高い
・娘も塾に通わせるのは、経済的に無理
・女の子だから大学に行かなくてもいい

ええ!?それが結論になるのー!?

当時の私は驚愕でした。

「男の子だから大学に行くべき。女の子は行かなくてもいい」

そう考える人がいるのは、わかる。

でも、妹ちゃんたちがいる前でそれを公言することに対してザワザワしたんです。

女の子は器用だから安心?


その後に続いた言葉は、
・男の子は不器用だから、一貫校に入れて大学までのエスカレーターに乗せておかないと心配
・女の子は器用だから、公立に行っても内申点をちゃんと取れるから大丈夫

中学受験を考えていなかった当時の私にとっては、驚きの展開でした。

本当は〈個性による〉とわかっていらした上で、人にわかりやすく話すために、〈性差〉を持ち出されたのかもしれません。

あるいは、
「兄妹そろって進学塾と私立校に通わせるほど、我が家は裕福ではない」
と言外に伝える必要があると考えられたのかもしれません。

そうした背景を想像しても、やっぱり……私は思ってしまったのです。

「女の子だから」と可能性を制限する世界をなくしたい


謙遜することを大切にする文化のなかで、
「女の子だから〇〇しなくていい」
といった表現がされることが多いように感じます。

本当はそうは思っていないことでも、人の目を気にして思わず言ってしまうこともあるのでしょう。

それでも!

「あなたもそう思うわよね」
といった同調圧力がかかる状況をなくしたいのです。

なにより、子どもたちにそうした言葉を聞かせたくないと思っています。

「女の子だから」を諦める理由にしたくない。
「男の子だから」をがんばらせる理由にしたくない。

この想いは、私がコーチとして活動する根源のひとつです。

*しつもん*
あなたは、どんなことを感じましたか?

すべての子どもたちに輝く未来を!
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏

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