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愛するあまり、子どもの人生を横取りしていませんか?

私には
大学生の息子と、高校生の娘がいます。

かつては
「子どもたちの人生は
 私がよりよいものにしなければ!」
と信じ、
生活リズムや習い事などに対して、
口うるさく言っていました。

40代半ば、
「こうあるべき・こうあらねば」の人生に
自分自身が息苦しくなって初めて、
気がつきました。

子どもたちの人生を
息苦しいものにしているのは、
他でもない私だった!ってことに。

以来、試行錯誤を重ねながら、
子どもたちの自主性
尊重できるようになってきました。

今回は、こうした私の経験をもとに、
愛する我が子のドリームキラーにならない方法について、
考えてみたいと思います。

自分で決められる子に育っていますか?

「自分で何も決めることができない」
お友達の話を
娘がしてくれたことがあります。

朝、登校するやいなや、
「プールどうしよう」

休み時間のたびに
「明日、どうしよう」
「休もうかな?」
「入ったほうがいいかな?」

帰り際にも、
「ああ!明日、やっぱり入ろうかな。
 レポート、書きたくないなあ」
(見学者にはレポート提出が課されるため)

そんな彼女から、
娘も何度となく訊かれるそうです。
「どうしたらいいと思う?」って。

娘の答えは、いつも同じ。
「自分で決めたら?」

すると、彼女は他のお友達に
訊きに行くのだそうです。
「どうしたらいいと思う?」

他の友達はたいてい
「どっちでもいいんじゃない?」
と返すので、

また娘のところに戻ってきて、
「どうしよう……」
と呟くのだとか。


娘は、私に言います。

「過保護すぎるねん。
 親がなんでも決めてるんやと思う。
 だから、彼女は自分で何も決められない。
 『どうしよう』って、1日中言ってる」

「このまま大人になったら、どうするんやろ?
 自己決定ができなさすぎる。
 かわいそう」


過保護になっていませんか?

娘にとっては
「超過保護」と感じるケースがあるようです。

いわく、
・なぜかテストの返却日を把握して、
「英語表現は何点だった?数学Bは?」
と質問するママ

・英検が近づいてくると、
「そろそろ◯◯の勉強を始めたら?」
と学習計画を提示するママ

・子どもよりも真剣に進学先を考えているママ

・習い事の送り迎えはもちろん、
 コンサート会場まで送迎してくれるパパ

車のない家で育った娘には
送迎はうらやましいものの、
他のサポートは耐えられない様子。

なぜ、自分で決められないの?

「過保護すぎる」
と言う娘の見立てに、
私も同じように感じます。

そのお友達は、幼いころからずっと
親御さんに環境を整えてもらってきたのでしょう。

親御さんは娘さんを愛していればこそ、
エネルギーと時間をかけ、心を尽くし、
手を尽くしてこられたと思われます。

でも……

何もかもを親が用意してしまうと?

子どもは
「どちらにしようかな?」
と、選ぶ楽しみがなくなってしまう。

「あ!しまった……」
失敗を経験することもできなくなる。

失敗した経験がないと、
未知のことは恐怖が募るばかりで、
小さなチャレンジすら
できなくなる恐れがあります。

(本当は "失敗" なんてないにもかからわず)

もしかすると、
足がすくんでいる子どもを見て、
親が先回りして問題を解決することが、
繰り返されてきたかもしれません。

「大切な子どもが傷つかないように」

その親心が、
子どもの自立の妨げになってしまう……

側から見ると、
「それはやり過ぎでは?」
と思えることでも、

愛情深い親子関係の中では、
「当然のこと」
「もっと手伝ってあげたい」

そんな親心からくるサポートが、
いつのまにか子どもの自立を阻んでしまう。

親にアドバイスされないと、
自分で何も決められないまま、
年齢だけは大人になってしまう。

そんなお友達の様子を感じて、
娘はとても心配していました。

私も心配です。

「これをしたらいいよ」

誰かに太鼓判を押されない限り
安心できない人生を送るなんて

喜びよりも不安のほうが
大きくなってしまうように思えるからです。

子どもの人生は子どものもの

何もできない状態で生まれて人間は、
あれこれ世話を焼かれない限り、
生きていけない存在です。

それでも、
月日を重ねるうちにサポーターの手を離れ、
自立できるようになる。

それが、人の成長というもの。


にもかかわらず、
「あなたは何もしなくていいのよ」
とばかりに、
親が何もかもを事前に段取りしてしまうと、
子どもは成長するチャンスを
奪われてしまいます。

自分で選んだ選択肢が、
うまくいくこともあれば、
思った通りにならないこともある。

その経験があるからこそ、
「次はどうすればいいか」
を真剣に考え、
人生を切り拓いていける。

"失敗" するチャンスを奪うことは、
子どものためにならない。

そのことが、
愛情深い親であればあるほど、
実感しづらいのかもしれません。

ですが!

子どもの人生は子どものもの。

子どもが脚本を書き、監督を兼ね、
主役をはっている舞台において、
親は客演でしかないのです。

子どもの代わりに主役を演じることも、
監督となって子どもに指図することも、
あってはならないのです。

もしもわが子が、
「私、どうしたらいい?」
とお友達に訊いてまわっているとしたら?

「これにしたらいいよ」
と誰かに言ってもらえるまで、
お子さんはどんなに心細い思いを
していることでしょう。



自分のことは自分で決める

子どもの自立を
応援したいと思いませんか?


子どもを愛していればこそ


思春期ともなれば、
親が子どもに口を出すことは
ほとんどなくなります。


子どもを愛しているならば、
舞台を子どもに任せましょう。

大丈夫!

あなたが心から信頼していれば、
お子さんも自分の選択に
自信が持てるようになります。

むしろ、小さな "失敗" を
いっぱい積ませてあげてください。

取り返しのつかない "失敗" を
大きくなってから初めて経験するほうが
忍びないですよね。

子どもを信頼するコツ

私は、
心配になることがあったら、

「ほら!ママ、できたよー!」
幼なかったわが子の満面の笑みを思い出します。

うん。大丈夫!

子どもを信じて、
背中を押してあげられる親になれる。

娘が何をしてもしなくても、
頭ごなしにジャッジしない。

こうした言動に至った理由は何だろう?

正邪を判断せずに、
ニュートラルな状態で
素朴な疑問を子どもに投げてみる。

私も日々、練習しています。


練習すれば、うまくなります。

あなたもきっと、
大丈夫です!

‥…質問‥…
 大切な子どものために、
 今、何をしますか?

自分軸でしなやかに生きよう!
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏(みかげいし ちなつ)


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今回の記事はこちら▼の続きです。

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