何を信じる?〜「期待しないで期待する」の本当の意味
『「人を信じる」ってどういうこと?』の続編です。
「『信じる』という感覚がわからないんです」
お話をうかがったときには意識にのぼらなかったのが、『私は夫を信じていなかった』という事実でした。
これだから、言語化を通じて自分を内観することはやめられません。
今回は、過去を少し振り返ってみます。
悲しみが怒りに転化する
私はかつて、夫とうまくいかないことが多々ありました。
失望がすることが続いて、哀しさを通り過ぎて、怒りの感情が強烈になっていました。
「どうして何もかもがこんなにうまくいかないの!?」
「いつもこうだ!」
「まただ!」
そう考えるから、『うまくいない』証拠ばかりを集めては、怒りがわいてくる。
勝手に期待して勝手に裏切られたと感じて怒る、という『自作自演』であることに、まったく気づいていませんでした。
もはや『夫を信じる』もなにも、怒りの感情に囚われすぎて、そんな自分こそが信じられない。
いつしか夜、眠れなくなり、職場で涙がこぼれるようになり、心療内科にも通いました。
こんなのは、もう嫌だ!
「こんな人生はもう嫌だ!」
心の底からそう思ったとき、私は学びの機会を得ました。
カウンセラーさんや友人からもらった数々のアドバイスよりも有効なワークに、取り組んだのもこのころです。
ただ、正直、最初は一進一退を繰り返していたように思います。
頭ではわかっても、ちょっとしたことが怒りがわいてくる。
それでも諦めずにワークを繰り返すことで、内観ができるようになり、物事の捉え方が変わり、穏やかな気持ちを取り戻すことができました。
期待しないで期待する
『期待しないで期待する』は、成長の途上で出逢った言葉です。
「あ!私、イライラしてる。
相手が自分の思い通りになると期待していたんだ」
という自分の無意識に気づかされました。
『相手が自分の思い通りになる』ことを期待しない。
『どんな自分にもなれる、という未来の可能性』に期待する。
自分が変わることで、相手との関係性も変わってくる。
どちらにとっても心地よい関係性が築けるに違いない、という期待。
「そんなの絶対無理」と否定することのない自分の可能性。
そうしたことがわかってきて、『人を信じられる自分』に成長できたように思います。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
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