「人を信じる」ってどういうこと?
「私、『信じる』という感覚がわからないんです。人を信じるってどういうことでしょう?」
とある学びの場でご一緒した方から尋ねられました。
お辛い思いをたくさんされてきたのだと思います。
今回は、『人を信じる』について綴ってみます。
人を信じられない理由
「人を信じる」という実感がないのは、期待が裏切られた(と感じた)経験が何度となくあったからかもしれません。
「相手はきっと〇〇してくれるだろう」
「まさか△△することはないだろう」
意識的であれ、無意識であれ、期待通りにいかないショックが積み重なり、
「こんな思いをするくらいなら、最初から期待しないほうがいい」
というブリーフ(信念)を生まれる。
そして、
「期待したら裏切られて辛い」
という証拠を集めるようになる。
期待通りになって嬉しかったこともあるはずなのに、なぜか期待が外れた哀しみばかりにフォーカスしてしまうんです。
この一連の流れは無意識に起こるので、
「もう人のことなんて信じられない」
「人を信じる、ということがわからない」
という認識が形成されるように思います。
何を信じればいいの?
この無意識のブリーフ(信念)を手放せることをふまえて、私はこんなふうにお答えしました。
「『誰かを信じる』のではなく、『可能性を信じる』と考えてみてはいかがでしょうか?」
無条件に人を信じられればいいのだけれど、それができない。
そして、人を変えることができないこともわかっている。
であるならば、信じる対象を『いま目の前にいるその人』ではなく、『その人と自分の可能性』に変えてみるのです。
未来の可能性を信じる
私はあなたという存在を信じている。
何をしてもしなくても、あなたはあなた。
そんなあなたに出逢った奇跡を、私はこれからも大切にしたい。
未来の可能性に目を向ければ、『〇〇なら信じる』『△△なら信じられない』といった2択から自由になれると思うのです。
『人を信じる』とは、『その人と自分の可能性を信じる』ことであり、『自分も人も愛する』ことであるように考えています。
"人を信じられない自分"というセルフ・イメージがある方が、
「どんな自分にもなれる」
「人との関係性(ご縁)はいつだって何度だって結び直せる」
と思えるようになるきっかけになりましたら幸いです。
▼関連記事
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
▼プロフィール
*いつもお読みいただきありがとうございます* スキ&コメントをいただけると、とても嬉しいです。 いただいたサポートは note内で循環させていただきます。