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恐怖はコントロールできる〜苫米地英人(著)「感情」の解剖図鑑

前回の不安を解消する方法に続いて、今回は「恐怖をコントロールする方法」をご紹介します。

参考図書は、苫米地英人博士の『「感情」の解剖図鑑』です。

引用箇所を太文字にしています。

*バナー:本の紹介に自由に利用できる「版元ドットコム」さんのデータ


なぜ人は恐怖を感じるの?

「恐怖」とは
自分の力を超えたものによって物理的・精神的に脅かされたり、危害を加えられたりするのを恐れること。「血の気がひく」「動悸が激しくなる」「震える」「冷や汗が出る」といった身体的反応が起こることが多い。

「感情」の解剖図鑑』より

恐怖という感情は、危険なものとして遺伝子に書き込まれた情報に触れた瞬間に起こる、危険を避けるためになくてはならないもの。

ただし、「現代人にとって、恐怖は、基本的にはあまり必要のない感情であるといえる」と苫米地博士。

にもかかわらず、現代人である私たちは、物理的に危害を与えることのない「目に見えない抽象度の高いもの」にも恐怖を覚えてしまうんですよね。

「意味のない恐怖」を感じる必要はない


苫米地博士によれば、
「感じて当然の恐怖」
「感じても意味のない恐怖」
があるそうです。

①として挙げられるのが、「「暴漢に襲われる」「災害にみまわれる」など、身の危険に直面した場合の恐怖」

②の事例は、「会社を辞めたら食べられなくなる」という恐怖。

確かに、会社を辞めたからといって「すぐに食えなくなる」わけではないので、恐怖を感じる必要なんてないはずです。

それなのに……

「仕事を辞めようかと思ってるんだ」
なんて言おうものなら、
「会社を辞めてどうするつもりなんだ!?お前を雇ってくれるようなところが他にあるとでも思っているのか?子どもはどうするんだ?ローンは?」
などと恐怖心を煽られて引き止められがち。

それも、親・パートナー・きょうだいなど、身近な人ほど辛辣ですよね。

こんなとき、どうすれば恐怖を感じずに冷静な判断ができるでしょうか?

恐怖をコントロールする方法

(1)身体の状態を冷静にモニタリングする

「恐怖を感じるような出来事が起こったら、心臓や鼓動のスピードや呼吸の状態などに意識を向け」るよう、アドバイスされています。

「どうしよう!?」恐怖がパニックに変わってしまった場合は……

「自分は恐怖を感じているんだな」と考え、恐怖感情を受け入れ

②  正確な情報を手に入れたり、自分が置かれている状況を客観的に把握したり……思考を巡らせる

➡︎ 前頭前野が活性化して大脳辺縁系の働きが抑えられ、パニックが長く続くのを防ぐことができる 

「あーあ、慌てふためいちゃってみっともない」などと、自分にツッコミを入れることも有効

正確な情報を客観的に把握し、恐怖を感じている自分からいったん離れて〈観る〉のがコツのようです。

(2)違う臨場感空間をつくる

恐怖体験が臨場感をもってしまうと、その後脳内でリアルに再生され、PTSD(心的外傷後ストレス障害) 化してしまうこともあるそうです。

「音楽を流す」「テレビをつける」など、ちょっとしたことで、違う臨場感空間(今、その人が臨場感を感じている世界)をつくれることを知っておくと、恐怖にとらわれることがなくなりますね。

Magical Me流「恐怖をコントロールする方法」


「怖い〜!!」と心臓がドキドキすることがあったら、次のようなことを試してみませんか?

・「こんなに心臓がドキドキするなんて、まるで恋でもしてるみたい」とつぶやいて、にっこり笑う
・思いっきり両手を叩いて大きな音を出し、両手がしびれる感覚や耳を響く音を味わう
・「うわ〜ん、怖い〜!」と声に出してから、「で、私はいったい何を怖がっているんだっけ?」と自分に質問して自分で答える

「怖い」という感情から一歩離れる感覚を身につけておけば、
「逃げたくなったからといって、なんであんなことしちゃったんだろう」
なんて後悔することもなくなるはず。

もしよかったら、試してみてくださいね♪

*あとがき 1*
・大きな声を出す人が苦手
・身体の大きな人と話すのが苦手
・目を見つめられると苦手
などの感覚は、遺伝子レベルで「怖い」と感じる情報に、「過去の嫌な体験」を結びつけて、ブリーフシステムをつくってしまった影響、といえそうです。

「うわわ……」と心臓が縮むような感覚が出た瞬間、ぎゅっと太ももをつねったり、舌を噛んだりして、ささっと別の臨場感空間をつくって「恐怖」を手放してしまいましょう。

*あとがき 2*
マスメディアやSNSも、感じる必要のない恐怖を増大させがち。
ネガティブな感情で反応してしまわないように、日ごろから心を整えておきたいものです。

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