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学校を休んで旅に出よう〜他人軸からの卒業

3泊4日、大好きな沖縄で過ごしてきました。
金・月曜日に学校を休んだ高校3年生の娘も一緒に。

「今度ワーケーションで沖縄に行くんだけど、娘ちゃんも行く?」
と私が声をかけてみたところ、
「行く!」
と即答した娘。

観光するわけではないので、娘がひとりでついてきても暇を持て余すかと思いきや、
「友達も誘っていい?」
という娘の提案で、仲良しのお友達もご一緒できることになったんです。

私、やってみたかったんですよね、学校を休んで旅に出るという経験。高校3年間、無遅刻無欠席で通った私には、あり得なかった選択肢です。

今回は、皆勤賞へのこだわりから見えた〈他人軸〉に関するお話です。

皆勤賞にこだわった中学時代の娘

娘が中学2年生のとき、夏休み中の登校日がクラシック・バレエの合宿と重なっていたことがありました。

合宿代も飛行機もホテルも、費用はすべて支払い済みで返金不可。

登校日は休むしかない、と思っていた私に、娘が泣きながら訴えてきました。

「合宿には行かない。学校に行く!皆勤賞をとりたいもん」

「私には、表彰されるものが何もない。でも、皆勤賞だけは競争じゃない。だから、絶対にとりたい」

親の私からすれば、娘に伝えたいことは山のようにありました。

「あなたの価値は、表彰されるかどうかとまったく関係がないよ」
「あなたの素晴らしさは、皆勤賞で測れるようなものじゃないよ」

ですが、
「私には皆勤賞しかない!」
と泣く娘は、聞く耳をもちません。

「皆勤賞なら他の人に関係なく、自分が学校に行けば、とることができる」

そんな娘の姿に胸が締めつけられたのは、私自身も同じように考えていたことが思い出されたからでした。

私が皆勤賞に求めていたものは?


私は高校時代、週6日、無遅刻・無欠席で3年間、往復3時間を電車で通って皆勤賞をいただきました。

私は、何を目指していたんでしょう?

いくら身体が丈夫だったとはいえ、大雨警報や大雪警報で休校になった日も、急な下り坂で自転車ごと転倒した日も、遅刻せずに通ったなんて。
(携帯電話もない時代、朝6:30に家を出る私が休校を知るのは登校してからでした^^;)

私は、自分が求めるものが何かがわからないまま、いえ、「わからない」という自覚もないまま、"がんばり屋さん" 人生を歩み続けていました。

そんな私が、「私には皆勤賞しかない」と泣く娘の姿から、気がついたのです。

「何かを成し遂げて認められたい」
という切ない思いがあったんだってことに。

自分には価値があると思いたかった


私が通った高校は「京大に非ずんば人に非ず」という雰囲気がある進学校でした。

頭のいい同級生に囲まれて、成績がどんどん落ちていくなか……

「皆勤で卒業する生徒が減ってきたのは、嘆かわしいことだ。うちの生徒なら皆勤賞で当然だ」
という入学式で聞いた言葉に、すがるようになっていたんです。

「成績が芳しくない私にできるのは、皆勤賞をとるだけだ」
って。

そう、私は娘と同じことを考えていたのです。

皆勤賞を目指していた私は、他人が決めた基準を〈当たり前〉のこととして受け入れていました。

「〇〇でなければ、私には価値がない」

"がんばり屋さん" にありがちな思いこみではないでしょうか?

私は、自分に価値を感じたくて、
「がんばらない私には価値がない。だから、がんばり続けなければならない」
と、長年走り続けてきました。

他人軸の評価を求めていたことに無自覚だった私は、他人がいいと考える人生を自分の理想だと勘違いをしていました。

42歳のときにメンタルダウンを起こして、ようやく、〈他人の人生〉を生きてきたことに気づけたんです。

「一緒に沖縄に行く?」
という私の誘いに、
「行く!」
と娘が即答してくれて、なんだかとっても嬉しかったんですね。

学校でがんばることだけが人生じゃないって、娘も思えるようになったのかなって。

沖縄での娘の楽しそうなことと言ったら。

13歳の夏休み、
「ママには、うちの気持ちがわからへん……」
と大粒の涙をこぼしていた娘とは、別人でした。


何をしても何をしなくても、あなたはあなたのままで価値がある。

それを再確認する旅になりました♪

一緒に来てくれた娘のお友達にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回の記事が、〈当たり前〉を疑うヒントになると嬉しいです。

*最後まで読んでくださって、ありがとうございます*

自分軸でしなやかに生きよう!
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏

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