怒りの感情はどこから来る?〜自分を守るために人を攻撃する
「怒り」の感情の紐解きでご縁をいただいた灯火(ともしび)さんが、続編を書いてくださいました。
まさに「人は鏡」!
自分に思い当たることがあるからこそ、人の言動に強く反応するんです。
自分に思い当たることがなければ、人の言動が意識されない=気にならないのですから。
人の言動に怒りを感じるプロセスの一例を分解すると、こうなります▼
1. Aさんの言動に自分と同じものを感じて、「これはまずい」と焦る
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2. 自分もAさんと同じように見られて、他の人から責められるのが怖い
↓
3. 「Aさんは自分よりひどい」と証明することで、自分を守ろうとする
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4. Aさんへ怒りをぶつける
こうした思考が無意識のうちに起こっているので、「自分もAさんと同じ」とは気づかず、なぜそれほどまでに強い怒りが湧き上がるのか、自分では理解できないのです。
私自身、過去に何度もこうした思考に陥りました。
「思考の癖」があることに気がつかなかったからです。
ちょっとしたことでイライラする自分が嫌で嫌で、息苦しさを感じる毎日を送っていました。
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そんな私が、どうやって怒りのループから抜け出せたのか?
次の4つの視点で内観するトレーニングを積みました。
起こった出来事(客観的事実は何か?)
感情(その事実に対して、どんな主観を抱いているか?)
認知(その感情は、自分のどんな認知から生じているか?)
プラスの側面(自分に見えていないこと、あるいは見逃しているポジティブな面は何か?)
このプロセスを繰り返すうちに、怒りを手放すことができるようになりました。
そして、そもそも怒ること自体が、どんどん少なくなっていったんです。
つまり、怒りを感じるのは、自分が成長するチャンス!
「お、私、怒りを感じてるぞ」
「この怒りは、何をどう見ているからだろう?」
「あ、そっか!私はこう考えているんだ」
「でも、これって、事実の一面しか見てないよね」
「❌だと思っていたけれど、⭕️と思える面もあった!」
そう気づくと、
「なーんだ、怒る必要なんてなかったんだ」
と、自然と肩の力が抜け、怒りがふっと消えてしまいます。
「自分がいかに物事のマイナス面だけを見ていたか」「どんな判断軸を持っているのか」がわかると、思わず笑いたくなることもあります。
怒ることに疲れたあなたに、なにか参考になることがあれば嬉しいです。
《参考》
「いい人」でありたいという想いが強いと、自分の基準で「いい人ではない」と判断した人に対して怒りを感じることもあります。
そういう判断軸があると、自分に対しても厳しくなりがちです。
いわゆる、「人に厳しく、自分にも厳しい」。
私もそうでした……
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