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女で有りたいと云う事

アタシはかれこれ長年の月日沢山の方々とお話をするお仕事をさせていただいた。
赤裸々な言い方をして仕舞うが、
・クセモノ
・ゲテモノ
・整ったモノ
・何かに不満なモノ
・全てを手に入れたモノ
・全てを手に入れた故につまらないモノ
・完璧な人生を送ったモノ などなど
人間の形なんて様々すぎて書ききらん。
いろんな''モノ''と関わる内に、アタシの純粋なときめきや煌めきと云うモノは感情から薄らいで逝った。
こうしたら喜ばれる、あゝしたら嫌われるとか
解ってしまうと同時に
考えるのも疲れてしまう人生だった。
でも、アタシは恋がしたい。
全身の潮が出し切って終う様な。
そんな恋がしたい。

では、アタシを求めてくれる甘えてくれる、アタシとは反対の甘ったるい男がいいのか?と思ったが
そんなこともない。むしろ頼られ過ぎてはアタシが強くなりすぎて仕舞う。
では、肉肉しく荒々しく野獣の様な男ならどうだろう。
と考えては、むしろ食われて仕舞う恐怖が待っている予感がする。と思うのだ

カフェ・オ・レの様なミルクと珈琲の分量が必要で
甘すぎても、母性が溢れて疲れて仕舞うし
苦すぎても、アタシの其れが干からびるでしょう。

出逢った事のない男とまぐわってみると、慣れない形に触れ合う。それに段々慣れていく身体と心。
不思議なもので、染めて欲しい。と欲する自分の目が相手の目の中に映る。握った手が大きくて逞しくて溶け合いたいと思う迄。
ことを全て済ませると水を飲み体を軽く洗いに行く。
鏡に映るアタシは美しい動物へと変化した。
そんな変化を見ていたいし、ナルシシズムを辞めたくない。自己愛があることによりアタシはより良い女になれる。終わりなんて知らない。
どこに使うか、向かうかも知らない。
だけれど全身の力が抜け切って深呼吸をしたこの肺も、でない声が出て仕舞う喉も、動かなくなった手足もアタシの全身が恋をする喜びを感じている。
自分に恋をする、相手に恋をする。甘い空間を愛する。静かた景色を寂しく思うことなく余韻として捉える。

アタシにとって恋をすると云うことは命を感じること。アタシにとって女として必要とされ生きることは生きてる実感を得ることなのだ。
生き甲斐がまぐわいや、他人のこと?と思われたら困る。
そうではない。
人間臭いこの生き方のおかげで、一つ一つのことに感謝ができ、女と云う人生そのものを愉しんでいるにすぎない。
アタシが男に生まれても、屹度、男としての仕合わせを探す旅を辞めない。

アタシはアタシを誰よりも愛し
アタシは愛してくれた、見つけてくれた貴方を
深く知り、本氣の恋をしてみたいのよ。

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