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今有る義理と人情

今年も息を吸っていたら過ぎて行った。
一年の半分以上が夏に感じられた。
汗ばむ首、電車の中はまるでレンジの中にでも入れられたのではないかと言う気持ち悪さを感じた。
いろんな出会いと別れがあった。
追いかけることもせず、追いかけられることも無かった。
只、決して無機質ではなく。寧ろ濃い一年であった。
今年ほど義理人情について考えることはあったであろうか。呪いなのか?

私には仲良くしていた友人がいた。
その友人の為なら、できることはなんでもしようと思った。私は長く人と居られない。無論恋人も居ない。
それは自分の時間を奪われることが嫌だからだ。と同時に甘い時間を過ごしたいとも思うが然し。そんな話はまた今度するとして、その友人の為なら、、と人間らしい私が存在していた。友人は物静かな人では無かった。どちらかと云うと爪を隠しているような。そんなタイプで、物静かなフリをするのが上手かった。

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