「幸福のなかには人の思っている以上に強靭な意志がある」
タイの山奥で3ヶ月間過ごしていたときの話。日本からタイへと向かう前、何の本を持っていこうかと家を出る3分前くらいに考えた。そこで手をとったのがアランの『幸福論』という本。そしてタイの山奥で暇だったときに読みふけっていた。10周くらいは読んだ。
「悲しみのマリー」という章に、このようなことが書かれている。
不幸な人間は、すばらしい出来事でさえもむずかしいことだと一笑に付してしまうから。だから、幸福のなかには人の思っている以上に強靭な意志がある。
「悲しみのマリー」は、身に