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株式会社タシロの軸―新体制でのビジョン・ミッション・バリューとは?──その1

つい先日、弊社株式会社タシロの新体制の経営・デザイン方針発表会を終えました。引き続き新体制となった弊社で何を大切にしているか、詳細に2本に分けてお伝えしていきたいと思います。
本記事ではタシロが何を目指していく会社なのか。どんなものを大切にする会社なのかをお伝えできればと考えています。


これまでの株式会社タシロのあゆみ

まずはこれまでの株式会社タシロの歩みを簡単に振り返りたいと思います。
初代の社長は「努力した分だけ報われる会社を」を掲げ、タシロを立ち上げました。
そして私の父である2代目は「製造業界のコンビニ」を掲げて、最新設備を導入することで精密板金加工事業を軌道に乗せ生産性の向上をし続けてきました。
そのような中で私が3代目を継ぎ、どのように変わっていくのかをお伝えしたいと思います。

特に大きく変更したのが、会社の顔とも言えるビジョン・ミッション・バリューの変更です。
下記のミッション・ビジョン・バリューを変更したのは「町工場の真価を発揮し、誇れる日本に」という思いを実現したいためです。

ビジョン:町工場のイメージをカッコよく!
    「共創」により日本の産業を勢いづける存在に

ミッション:日本一挑戦するベンチャー型町工場

バリュー:格好良いか?

それぞれ策定した意味と背景について詳しく説明していきたいと思います

1 VISION:町工場のイメージをカッコよく!

このビジョンを策定したのは下記のような理由からです。
この記事を読んでいる皆さんにも想像してほしいのですが、「町工場」と聞いてどんな画が頭に浮かぶでしょうか?

「埃っぽい雑然とした工場で大きな機械を動かす」
「ボロボロの設備で汗まみれになりながら働く」
「怖い先輩に怒鳴られたりめちゃくちゃ詰められる」

ちょっと極端かもしれませんが…(笑)
検索してみるとこのようなイメージが皆さんの中にあるようです。
いわゆる“3K”(きつい、汚い、危険)と呼ばれる職場ですね。

私自身、正直会社を継ぐまでそのような偏見がなかったとは言い切れません。家業に飛び込み、そして数多くの同業者と働きだして気づくのは、上記のような町工場もやはり、存在してはいます。
しかし、新規事業にチャレンジしたり、イメージを刷新したいと感じている町工場は多く存在しており、そのような企業では働き方改革が推進されていて、働きやすい環境も非常に多く存在しているのだとわかりました。

まずはこの町工場の世間の方が抱くネガティブなイメージを刷新することがさらなる町工場業界全体の飛躍につながるのでは?と私は考えています。
また、業界内でも株式会社タシロは率先してネガティブなイメージを刷新する企業でありたいという思いから、このビジョンを設定いたしました。

株式会社タシロの目指すような町工場の姿は、
「クリエイティブで規模は小さいながら」「ハイセンスで」「ITリテラシーの高い」先進的なイメージです。

上記で述べたビジョンと一緒に掲げた構想もご紹介したいと思います。
それがOPEN INNOVATIVE FACTORY(オープン・イノベーティブ・ファクトリー)構想です。

OPEN INNOVATIVE FACTORY(オープン・イノベーティブ・ファクトリー)構想とは?

OPEN INNOVATIVE FACTORYのイメージ

この構想は、「10年後、新社屋をつくるとしたら」というテーマで社員全員で意見を出し合い作ったものです。
工場のイメージを明るく・楽しく。そしてベンチャー企業らしく風通しの良い環境作りを徹底していく。
格好良い町工場とチャレンジングな日本のファミリービジネスを体現する場所で在りたいという社員みんなの思いから作り上げました。

新社屋は、開放的で、明るい雰囲気でまとめています。
中心の工場を囲うように溶接教室や英会話教室、スポーツジムや保育園、地域に開放したカフェ&コミュニティスペースや畑まであります。

雑多で関連がなさそうな設備が並んでいます。しかし、ただ社員の夢を詰め込んだわけではありません(笑)
実は工場の周りに設置された遊具や農機具、トレーニングマシーン、カフェの机や椅子、珈琲ドリッパーは中央の工場で製造されたもののイメージです。
保育園は自社で働く社員が子どもを預けやすいし、英会話教室は自己研鑽のために使うこともできる。地域の人も使用するカフェでは板金技術を活かした新製品のアイディアが常に飛び交う。
つまり、この構想でお伝えしたいのは株式会社タシロのあるこの地域と、その地域を構成する方々、そしてその人々を取り巻く家族の方々にも愛されて、そして中核を担う存在でありたい、という思いです。

社員総出でアイデア出しを経て私が思った感想としては、
私が思っていたよりずっと地域に開けた工場としての新社屋構想が出てきたな!ということです。

私が今回ビジョンで策定した「町工場のイメージをカッコヨク!」というのは、「働く社員に、会社と仕事に誇りを持ってもらえるように力を尽くしたい」という私の思いからでした。
しかし、実は町工場で働く人々にとって、「多くの人に注目され、地域に開けた会社で働きたい」ということは、社員にとっても切実な思いなのだということを理解することができました。
この構想を経て、あらためて株式会社タシロではたらく社員のために、このビジョンを実現していきたいと思います。

ー世界から見た日本の姿。日本のファミリービジネスをチャレンジングなイメージにしたい。

日本企業は国際競争力低下が著しいといわれて十数年が経とうとしています。
世界市場における日本のシェア低下、個々の企業が大胆なリスク・テイク行動や他企業と差別化された行動を示すことが少ないため低収益なことなど、日本企業に勢いがないという現状が存在しています。
私自身も普通に生活していて、日本全体が「オワコン」という見方を海外からされることも多くなったように感じています。
いち、経営者として私はそんな日本のイメージを変えたいと考えています。

日本全体、という市場から見て株式会社タシロがやれる役割は小さいと思われるかもしれません。
ですが、日本企業の約95%はファミリービジネスによって占められています。
ファミリービジネスの企業が積極的に新規事業を行ったり、設備投資をしたり、業態転換をしたりもっとチャレンジをすれば、日本全体の状況ももっと変わるのではないでしょうか。

株式会社タシロは日本の市場を支えるいち町工場として、そしていちファミリービジネスとして。
「昔ながら」「古臭い」イメージのこの市場で、「変わることができる」というメッセージを発信していきたいと考えています。
「日本のファミリービジネスはまるでベンチャー企業のようだ」と印象を持たれるよう、当社は「日本一挑戦する町工場」を目指しチャレンジを続けて参ります。
OPEN INNOVATIVE FACTORYはそんな想いも体現する場です。

2 MISSION:日本一挑戦するベンチャー型町工場

次にミッションについて説明させていただきたいと思います。

上記でお伝えしたビジョンとも重なるところはありますが、
「日本一挑戦する」「ベンチャー型企業」を体現できるようこのミッションを策定いたしました。

それぞれの言葉の意味についてもご紹介したいと思います。
「日本一挑戦する」を体現するにはどのようなことが必要かを考えたとき、圧倒的な活動量を以て、様々な方に株式会社タシロの取り組みや製品を知ってもらうことが必要なのではないかと考えました。

同時に、「ベンチャー型」であることは、業界初の取り組みや、今までになかったモノ・コトを生み出す姿勢を大切にすることです。
現在株式会社タシロでは、社員からの提案を体現すべく、キャンプ好きの社員からのアイデアでキャンプグッズの製作に力を入れています。
詳細はこちらでお伝えしておりますのでぜひ読んでみてくださいね!


毎月展示会や物販イベントに出展しています

タシロではビジョン・ミッション・バリューの策定を刷新しましたが、言いっ放しではありません。
「日本一挑戦するベンチャー型町工場」を体現すべく、現在毎月展示会や物販イベントに出展させていただいております。
現在タシロで最も注力していきたいと考えているのは「アイデアを形にしていく」ことです。
ただ、圧倒的に現状足りていないのは「アイデア」の数です。
採用にもかなり力を入れている状況ではありますが、まだまだアイデア人材を採用できていないというのが現状です。
ぜひ、「自分のアイデアを形にしたい!」という方、ぜひ下記URLより応募してみてくださいね!

バリューについても今回新方針として策定したのですが、長くなりそうなので次回バリューについて詳しくお伝えさせていただければと思います!

株式会社タシロ
株式会社タシロは2023年9月20日より代表交代をいたしました。
新体制では「共創」を軸に、様々な分野の業界とのコラボレーションに挑戦したいと考えています。
一緒に会社や業界を盛り上げてくれる仲間も募集中!
特に、自分のアイデアで商品開発し、製造や販売まで行ってみたいという方は大歓迎です。
ご興味があれば、下記の弊社HPよりお問い合わせくださいね。
http://www.tasiro.co.jp/recruit.html


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