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オーストラリア、第2波と州境閉鎖

※写真はビクトリアとニューサウスウェールズ州境近くのコジオスコ山

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?

旅行、いきたくないですか?

新型コロナウイルスの席巻で「不要不急の外出はしないように」といわれ続けると、別に普段から旅行によく行ってたわけでもないのにやたらとどこかに行きたくなります。

最後にお出かけしたのは年末。

さすがに半年以上も家の近くで身動きが取れないと「どこか遠くに行きたいなあ。」という気分になってきます。特に今年は3年ぶりだった日本への里帰りがキャンセルになり、そこに向けて気力を振り絞って働いていた夫は針が降り切れて、悟りを開いたようにおとなしくなっています。

オーストラリアでは新規感染者数が低水準のまま横ばいが続き、一時はどんどん緩和ムードが広がって、元通りの生活まであと一歩といった雰囲気でした。6月初旬にあった三連休では抑圧されていた人々が大挙して旅行に出かけ、キャンベラまで車で出かけた夫の同僚によると、シドニーに戻るのに8時間かかったそうです。(普段だと3時間くらいです。)

しかし6月の中頃からメルボルンのあるビクトリア州(VIC)で新規患者数を示すグラフが急上昇、シドニーのあるニューサウスウエールズ州(NSW)でもトイレットペーパーの購入制限が再開され、先行きが不安な状態にもどりつつあります。


オーストラリア全体の新規患者数のグラフ

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黄色のグラフがNSW,赤いグラフがVICの新規患者数。VICにおいては第一波を超えそうな勢いで増えているのがわかります。

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6月の三連休、わがやもどこかに行こうと手頃な値段で泊まれるホテルを探していたのですが、空き室なしもしくは年末並みの高値になっており、大人しく今まで通り近所を散歩していましたが、どうやら完全にタイミングを逃したようです。


それで今日は過去撮った写真とともに妄想旅行をしようと思っていたのですが、

今ニュースを見たところ 明日の深夜からVICとNSWの州境は閉鎖されることになったと知り、今日は話題を変えようと思います。


州境閉鎖を日本で例えるなら、関東地方から東北地方に行く場合、許可証を持たないと入域が許可されない、破れば罰金$11,000 プラス 6か月の禁固刑。といった感覚になります。($11,000は今日のレートで823,000円)

今日から始まるスクールホリデー(冬休み)のために便数を増やしつつあった航空便ですが、旅行や帰省のため航空券を予約していた人はキャンセルになり、電車は今日の午後7:50メルボルン発の電車をもって全線運休となる模様です。(す、すごい…。)そしてNSWとVICをまたぐ道は55か所あるそうですが、それらはすべて厳しくモニターされるとのことです。

ちょうど今朝 夫と「なぜVICとの州境を閉鎖しないのか?」というはなしをしていて「物流、ビジネスの面でつながりが強いので難しい。」という結果で同意していたところでした。

ニュースでもNSW知事が「前例がない」と発言している通り、シドニー・メルボルン間はコロナウイルス流行前は世界で2番目に便数が多い路線でした。そうでなければもっと早い段階で決断がなされていたのではと思います。

それにしても、対応の厳しさと素早さは、影響がある方からしたら迷惑なことでもある一方、この国に居住している人間からすれば理にかなっているというか、安心できる決定と言えます。

ここまで行政がきっちり決めてしっかり対応していると、従うべき方向が見えて、皆が同じ方向を向けるような気がするからです。(普段は個人が自由に生活できることが一番重要ですが、このような緊急時においては結束は結果につながると思うので。)

この決定が功を奏して、一日も早い終息を迎えられるよう願ってやみません。もちろん、みなさんの住んでいるところでも。


追伸:明日のために書いていた記事ですが、ニュースに沿った記事になってしまったので、今日投稿します。ので、明日は短い何かを書きたいと思います。子供たちが、私がPCに向かっているとすぐけんかを始めるので ;つД`)

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