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【空き家問題について】

「空き家」が社会問題の一つとしてニュースや新聞の記事などに取り上げられることが多いので、何が問題なのか具体的に調べてみました。

【定義】
国土交通省では1年以上住んでいない、または使われていない家を「空き家」と定義しています。
またその中でも4つの分類に分けられます。 ※順不同

▷賃貸用住宅
▷売却用住宅
▷二次的住宅(別荘、セカンドハウスなど常時住んではいない)
▷その他(上記3つ以外の理由)
上記の中で問題となっているのは「その他」に分類される空き家です。

そこから下記の問題が派生します。
▶︎倒壊等の危険
▶︎衛生上の有害
▶︎景観を損なう
▶︎空き家が絡んだ犯罪

【空き家の発端となる理由】※順不同
人口減少、過疎化(都市部への人口シフト)
登記上の所有者が故人、管理不全、老朽化
税制(更地にすると固定資産税が6倍、新築物件に適用される各種控除等)
新築に対するマイホームのイメージ
高齢化社会、相続問題

【空き家にしておく理由】※平成26空家実態調査 複数回答
1位 物置として必要(44.9%)
2位 解体費用をかけたくない(39.9%)
3位 特に困ってないから(37.7%)
4位 将来、自分や親族が使うかもしれないから(36.4%)
5位 好きなときに利用や処分ができなくなるから(33.0%)
6位 仏壇など捨てられないものがあるから(32.8%)

【対策】
「空き家対策特別措置法」※2015年施行
倒壊の危険や周辺環境の悪化につながる可能性のある空き家の所有者に、行政が強制対処をとることができるようになりました。
調査→「指定」→助言・指導→勧告→命令→行政代執行

「空き家バンク」
自治体が運営する空き家の所有者と利用希望者をマッチングするサービス。

「空き家管理サービス」
目視点検や写真での報告などを行う委託サービス。

【見解】
「空き家」が社会問題になっているというのは定かですが、空き家という定義に別荘や二次的な利用の住宅や賃貸用の住宅も含まれることから「空き家」=「悪いもの」ではないということです。

シャッター街の店舗は、わざわざお店を開かなくてもネット販売に移行していたり、蓄えがあり既に引退している為シャッターを閉めているという理由が意外と多い様に、空き家にしている理由の中に「特に困っていないから」という意見が印象的です。

これは問題となっている空き家の殆どが「管理不全状態」の住宅ということです。
この問題に対して国土交通省は「空き家対策特別措置法」を敷いております。

政府による税収の確保、過疎化していく地方に対して関心を寄せる為の話題の一つとして空き家という社会問題が取り上げられている感じがします。

参考文献
https://www.mlit.go.jp/common/001109892.pdf

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