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益田ミリ氏は私の心の中見えてるんじゃないか説

益田ミリ氏の本が、なんてことない日常をおもしろおかしく綴られていると聞きつけ、読んでみようと思った。
さて何を読もうかとネットで検索してみると、概要だけで読みたい!! ってなった本が多すぎた。

ということで、大人買い。ブックオフでやけれども。

数冊購入したうち、2冊読了しましたので、その感想をつらつらと書いてみます。

●前進する日もしない日も

ミリ氏が30代後半~40代にかけてのエッセイ。
もう、序盤の歯医者の話から「わっっっっっかるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」と言いたくなった。私もかれこれ4年ほど前、歯が痛くて実家の近くの歯医者に駆け込んだのだが、「もうしばらく様子見ましょう~」と言われ続けて数ヵ月。
結局完治しないまま転職が決まり、それを機に引っ越し、引っ越した先の近くにあった歯医者に駆け込むと「あーこれ神経抜かないとダメですね」と言われる始末。

母が「歯は大事にしないと」と言って幼少期から歯医者には欠かさず通院させてくれていたのに。せめて母にはバレたくない、とセラミックの被せ物をしました。銀歯は嫌だというのと、母を悲しませたくなかったというのと、帰省したときに母に怒られたくなかったのと、という理由で貯金がほぼない中20万払いました。もちろん分割で。2回払いだった気がする。

私は割となんだかんだ生きていてネタとか事件が多い方の人間だと思っているのだけれども、ミリ氏はなんでもない日常(に私には思える)も文章として成り立たせてしまうのが何ともすごいなぁと思うのである。
面白いんだけど、面白いより「それわかるーーーー!!!!」っていう共感の方が大きい。

このエッセイが電子書籍なら、私はほとんどマーカーを引いていた自信がある。「わかるーーーー!!!!私もーーーー!!!」っていう内容が多すぎた。多すぎたというか、それしかなかった。びっくりした。お会いしたことはもちろんないが、もしかしてミリ氏、私の心の中見えてるのか?

あと、ゆるっとした可愛らしいイラストを描かれているから、ゆるっとした、ほんわか系な人なのだと本当に勝手に思っていたのだが、そんなことはないんだなと思った。私も結構短気な方なので、これまた共感であった。人間、そんな聖人君主ばかりじゃないんだよ。うん。

●マリコ、うまくいくよ

20代、30代、40代の同じ会社で働く3人のマリコたちによるお仕事マンガ。
ちなみにこれはブックオフでなく、書店で見つけていいなと思ったのを楽天で買いました。楽天ポイント、貯めたかったんです。

帯に惹かれて買ったのだけれども、30代に大手をかけている私、どの年代のマリコにも共感の嵐。私は一体何歳なんだ。

子どもの頃って、20代後半って本当に大人に見えていたけど、自分が実際になってみるとそんなことはないんですよね。仕事で嫌なことがあったら普通に泣くし、先輩に泣き言もよく言うし、なんとかハラスメントにはきっといっぱいあっているし。子どもの頃に想像していた大人にはまだまだなれないし、まだしばらくなれそうにもない。実年齢に精神年齢が追いつかない。いつか追いつくのか? てか、これって私だけ?笑

ちょうど今、転職しようか絶賛悩み中の私。
表紙の「がんばれば いつか むくわれるのかな」ってマリコたちが言っているのを見て、「私もそれ思うーーーーーー!」って共感の嵐(再)。本の中身だけでなく、表紙までにも共感してしまうとは。恐るべし、益田ミリ。

ちなみに私は本を買う際かならず目次を見るのですが、
30代マリコの話で「あー、もう会社辞めたい。今日辞めたい」っていうタイトルの話があるのですが、それが最終決定打となり購入に至りました。「はい!私です!!!」って心の中で全力で挙手しながら、楽天でポチっといたしました。働く女性の皆さんに、ぜひ読んでいただきたい。一般庶民アラサーひねくれ女の私が強く推薦します。

マンガなので、サクッと読めるのも良き。日帰り出張の移動時間で読み切りました。


以上、益田ミリ氏の本を2冊読んだ感想文でした。
ブックオフで仕入れた益田ミリ積ん読本があと4冊あるので、ちょっとずつ読み進めます。益田ミリ沼に完全にハマりました。

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