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【3】低用量ピルを12年間飲んで感じたメリット♪

私は、12年と4ヶ月の間、ピルを飲み続けていた。
なぜそんな長いこと飲み続けたのか?
ピル服用中に私が感じたメリットをここにまとめようと思う。もちろん、ピル服用中は良いことばかりではない。デメリットもある。

▼デメリットの方が気になるという方はこちら

1.痛みの軽減

【1】低用量ピルを飲み始めるまででも書いたが、とにかく生理痛がひどくてひどくて、ベッドにうずくまって、トイレに行くのが精一杯だった私が、外出できるようになった。
痛みが0になるかといえば、そんなことはなく、普通に痛い。でも、ピルを飲む前に比べたら、こんな痛みは余裕って感じの痛み。
痛い、痛い、痛い、と泣くこともなく、家でゆっくり自分の時間を楽しめる。読書もできるし、映画も見られる。
さすがに、「高尾山登りに行こう!」とかいうデートは断るけど、カフェでゆっくり的なデートならOK!って言えるレベル。
そして、あまりの喜びに、大学4年間、皆勤してしまった。もちろん、社会人になっても、生理で会社を休んだことはない。
全て、ピルのおかげだ。


2.量の軽減

今までは、夜用のナプキンをしていても、衣類や寝具を汚してしまっていた。
ピルを飲むようになってからは、かなり量が少なくなった。
月によって量が変わることもなく、毎月安定しているので、1日目と2日目の夜だけ、夜用ナプキンを付ければ問題なく過ごせる。
嬉しくて、今は真っ白のシーツで眠っている。気持ちいい。

3.期間の短さ

ひどい生理不順で、一か月間もだらだらと生理が続くこともあった。
それが、ピルを飲むようになってから、確実に4日で終わる。
たった4日。信じられない短さだ。
それも量的には、1日目と2日目だけ乗り越えれば、あとの2日は微量で、お風呂あがりにバスマットを汚してしまう心配もない。
つまり、一か月のうち、2日乗り切ればいいのだ。


4.いつ生理がくるのか把握できる

これは、かなり大きなメリットだ。生理中は、できることが限られる。
なるべく家にいたいし、生理の日に予定をいれたくない。
大切な予定と生理の日がかぶってしまった時ほど悲しいことはない。
せっかくの温泉旅行も、お部屋のユニットバスで1人でシャワーを浴びるはめになる。
でも、ピルを飲んでいれば、これがもう一日も狂うことなく、きっかり生理がくるようになる。
なんなら、時間さえもだいたいこれくらいという感じで決まってくる。
私の場合、薬を飲まなくていい7日間(偽薬服用中)のちょうど4日目に生理になることが決まっている。
だいたい、お昼頃、確実にやってくる。
そして、偽薬服用終了とともに、生理が終わる。
○月○日~○月○日(計4日)まで生理になることを、確実に事前に把握することができる。
こんなに素晴らしいことはない。
スケジュール帳に書き込み、予定を入れるときは、その期間を避け、家でゆっくりする日として確保できる。

5.生理の日を調整することができる

これも、前述したメリット4と同じく、ありがたい恩恵だ。いくら、生理の日を避けて予定を組んでいても、どうしても変えられない予定というのが出てくる。
学校行事や仕事など、すでに日付が決定されている場合もあるだろう。そんなときは、3~4日程度であれば、簡単に自分の生理の日程を調整することができる。

例えば、生理の日を1日早めたい時は、偽薬の前の最後の薬を飲むのを辞めるだけ。2日早めたい時は、偽薬の前の最後の薬を2つ飲むのを辞める。

逆に生理の日を1日遅らせたい時は、別シートの偽薬の前の最後の薬(あるいは、生理を早めた時に残した薬)を1日分追加して飲むだけ。2日遅らせたい場合は、同様に2錠を2日に分けて飲む。

これは本当に便利だ。

また、調整をせず、普通に飲み続けていれば、28日おきに生理が来るので、毎回同じ曜日に生理が始まるというのも重要なポイント。
これを利用して、私は、生理の1日目と2日目が平日の仕事中にかぶるのが嫌なので、毎月土曜日に生理が来るようにしていた。

6. 気持ちの安定

ピルを飲む前は気分のムラが本当に激しかったし、気持ちが滅入ってしまうことも度々あったが、ピルを服用して、生理が安定するとともに、気分も安定していった。
もちろん、ピルを飲んでいても、うつ病になれば、気持ちは落ち込むし、死にたくなることもある。元々の気質や性格もあるので、ピルを飲んでいれば、常に気持ちが安定するとは言えないが、以前の自分に比べて明らかに快適な気分になった。

7.肌がきれいになった

そもそも、ニキビがとてもひどかったというわけではないが、それなりにポツポツと時々ニキビができたりしていた。でもピルを飲むようになってから、本当にごくまれにニキビができる程度になった。肌荒れもなく、年齢の割には、結構綺麗な方だと思う。何人もの人に「何使ってるの?」と聞かれる。これは間違いなくピルのおかげだ。

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以上が私が感じたピル服用のメリットだ。
正直、避妊を目的として飲んではいないので、あえてそこには触れない。

これだけのメリットをすぐに享受できるのは、本当にありがたかったし、どうにもならなくて辛くて仕方なかった悩みから12年も解放されることができた。

今、世界中で、1億人以上の女性がピルを服用していると言われている。

2019年の日本のピル内服率は、2.9%
フランスでは、33.1%
アメリカでは、13.7%

日本での内服率があまりに低いことがよくわかる。

ひどい生理痛を我慢しながら、仕事、家事、子育て、介護、様々なことと戦っている女性がたくさんいると思うと、心が痛む。

頑張らなくていい。
もっと楽をしようよ。
辛いときは休もう。
誰かに助けてって言おう。
そう言いたくなる。

きっと余計なお世話だろう。
そんなことができるなら、とっくにそうしてるよ。生理は病気じゃない。誰も優しくしてくれない。男性にはこの辛さは伝わらない。同じ女性ですら分かってくれない。

そんな言葉が聞こえてくる。
そんな言葉を私自身も言っていた。

これは、女性個人の問題ではない。
家族の、地域の、社会の、国の問題だ。

日本の女性がもっと、生理が辛い、助けてほしいと、大きな声で言える環境が必要だ。

たとえ、生理で、仕事や旅行、デートをドタキャンしても、罪悪感を感じない女性が増えることを願う。

罪悪感を取り払い、彼女たちに笑顔が戻れば、この世界は大きく変わる。そう思う。

実は、私はこの12年4ヶ月も飲み続けたピルを今のシートを飲み終えたら、卒業しようと思っている。
次回は、なぜピルを卒業しようと思ったのか、その心のうちを綴りたい。



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