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【前十字靭帯断裂の旅】病院編

旅先でのけがや病気は意外と身近にある

私の場合、これまで経験したけがのような痛みのサインがほぼないように感じる前十字靭帯(ACL)損傷。これまでの10日間を振り返っても、膝まわりの違和感や強張りなどが強く、直接的な痛みを感じることはほぼありません。

できれば経験したくない旅先でのけがや病気。しかし、自分なりに気をつけていても思わぬトラブルに見舞われることがあることを身を持って知りました。

そして、お世話になった病院の方も、毎年この時期になると、結構な数の旅行者の方がけがや病気で来院することがあるとおっしゃっていました。
私と同じような経験をする方がいないことを願っていますが、もしもの時の参考になるかもしれないと思い、メモとして残しておきます。

情報収集第一歩は地元の方の話

私は、福島県の猪苗代湖エリアにあるスキー場でけがをしました。
救急車を呼ぶようなけがの場合はまた異なる対応になるかと思いますが、基本的に自力で動ける場合は、自分で病院を受診することになります。

当初、パトロール隊にすすめられたのは、エリア内に1つだけある接骨院に行くとよいかもしれないということ。しかし、少し離れた郡山に滞在していることを伝えると、施設が充実した病院が多い郡山で受診するべきだということでした。

基本的には、インターネットでの情報を得た後に電話で直接コミュニケーションを取ることで、たくさんの情報を得ることができました。

そして、いくつかの病院に電話をかけましたが、どの病院も誠実に対応してくれたことが、けがに対して前向きな気持ちになれる手助けをしてくれたと思います。

大きなサポートになってくれた救急電話相談

過去に何回か訪れたことがあっても、まったく土地勘がない場所での医療機関受診は意外と大変なもの。
地図上で整形外科を探すことはできますが、旅行中のため、交通手段が限られていたり、診療受け付け時間が都心部よりも短かったりすることが、医療機関受診における不安要素のひとつでした。

そんな時に偶然見つけたのが、消防庁の電話相談窓口。
さっそく電話をかけてみると、医療知識のある相談員の方が丁寧に対応してくれ、外来診療をおこなっている整形外科や時間外受診が可能な整形外科、救急対応が可能な病院、受診までに応急処置としてアイシングをしておくなどのアドバイスをもらうことができました。

救急安心センター事業
携帯電話から#7119
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html

ドクターとのコミュニケーションの大切さ

私が足を運んだのは、電話相談窓口で提案された総合病院。通常の診療時間が終わった直後の夜間の診療だったため待ち時間は長かったものの、運よく整形外科医の先生に診てもらうことができました。夜間診療では、整形外科医が診療をしてくれるかわからないとのことでしたので、ほっと一安心です。

また、診察時には、これまでに経験したことのない膝まわりの違和感などがはっきりしてきていたため、ドクターにたくさんの質問をしました。きちんと言葉のキャッチボールができるドクターだったのもよかったです。

レントゲン検査と徒手検査

まず最初に、レントゲン検査をおこないました。結果、骨折はなし。ドクターの元で膝まわりの徒手検査をおこない、左膝の前十字靭帯の損傷が疑われるとの診断を受けました。けがからなるべく時間が経過しないうちにMR検査をした方がよいとのことで、別日にMR検査の予約を取り、その日は診察が終了しました。

実は、この時点では、居住地に帰ってからMR検査をするべきか、旅先で済ませて行くべきか迷っていたのですが、居住地の整形外科に問い合わせたところ、別の病院でのMR検査が必要とのことだったため、旅先でMR検査を済ませ、居住地に戻ることにしました。

MR検査

何度経験しても不思議な空間だと感じるMR検査。ちょうど1年くらい前に脳神経外科で検査をして以来でした。苦手な方も多いようですが、私には、あのノイズがなんとなく心地よく感じます。

余談ですが、検査で使った耳栓がかなりフィット感がよく、正直持ち帰りたかったです。目の前でゴミにされる切なさといったら。勇気を出して持ち帰れるかどうかを聞けばよかったと後悔しました。

ついにやってきた審判の時

はい。MR検査の結果は、膝前十字靭帯(ACL)断裂でした。
けがをした日から、インターネットで調べたり友達に聞いたりしてなんとなく覚悟はしていたものの、やはり、確実性を持って「膝前十字靭帯(ACL)断裂です。」と告げられるショックはそれなりのものでした。

正直に言うと、10%くらいは損傷だけで断裂ではないかもしれないと期待がありましたが、まあ、ものすごい音がしていたので断裂していましたね。

先生にはスポーツ復帰についてすでに相談していたので、年齢を考えても手術しかありえないと言われ、リハビリにはおおよそ1年が必要になることもはっきりと告げられました。あーあ。

ポジティブ、ストイックになるしか選択肢はない

悲しくもけがの原因になってしまったスノーボードもそうですが、常日頃から、水陸で体を動かすことが好きな私。新年とともに水陸のトレーニングメニューを変え、マスターズ競泳大会を視野にスプリントにも力を入れていたため、がっかり度は半端ありません。

しかし、ここからできることは、まっすぐに前を向いて手術とリハビリに向き合うことただひとつ。とりあえずは、今できることをこつこつやっていこうと思います。

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