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留守電

 最近、寝つきが悪い。これを書いているのも、妙に寝付けないから手慰みに書いている。  実は一年ほど前に酔った拍子に家で転んで風呂場のドアを壊した。まぁドアが壊れているといっても、無理やり枠にドアを押し込めばドアは閉まって(ひどい音がするが)風呂は浴びれるから、だましだまし一年間過ごしてきた。本日風呂に入った時にふと思い立って修理を依頼することにした。ネットで調べると3~6万円の本人負担と出てきた。  学生には大きな出費になる修理の依頼をするのもなんだか気が引けたが、いつま

    • 内言のループ

       僕はよく寝る前に布団の中で小説を読む。最初のうちは小説の場面がなんとなく頭の中に浮かんで、人物や風景がなんか動いていくのを眺めている。でも、2,3ページくらい読み進めると、目は字面を追っているのだが、頭の中でコトコトと言葉が勝手につながっていく。僕は本をその辺に伏せて枕に頭をうずめる。頭の中で言葉の鎖がどんどんできていくのを楽しむ。  こうした頭の中で勝手に渦巻いていく言葉たちは内言というらしい。別に他人の頭の中をのぞいたことはないので知らないが、きっと僕は内言が多い方な

      • ジャン・イポリットによる「否定」に関する注釈―私訳―

        以下はÉcritsに収められている論文『ジャン・イポリットによるフロイト「否定」に関する注釈(Commentaire parle sur la Verneinung de Freud par Jean Hyppolitte )』の翻訳です。 訳者はフランス語そんな勉強してないので、誤訳等々がありましたら、コメントやTwitter(@F1ydayChinat0wn)上で指摘・修正していただければありがたいです。 原文は1966年にSeuil社から出版されたÉcritsのp.8

        • ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(6/n=6)

          以下はÉcritsに収められている論文『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』の第4部に対応するIV. Du côté de Schreber.の後半の翻訳です。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter(@F1ydayChinat0wn)上で指摘・修正していただければありがたいで

        • 内言のループ

        • ジャン・イポリットによる「否定」に関する注釈―私訳―

        • ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(6/n=6)

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(5/n)

          以下はÉcritsに収められている論文『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』の第4部に対応するIV. Du côté de Schreber.の後半の翻訳です。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter(@F1ydayChinat0wn)上で指摘・修正していただければありがたいで

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(5/n)

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(4/n)

          以下はÉcritsに収められている論文『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』の第4部に対応するIV. Du côté de Schreber.の前半の翻訳です。後半部は訳稿は完成しているので近日中にnoteにて公開します。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter(@F1yday

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(4/n)

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(3/n)

          以下はÉcritsに収められている論文『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』の第一部に対応するAprès Freud.の部分の翻訳です。残りの部分も順次翻訳していこうと思います。気長にお待ちください。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter(@F1ydayChinat0wn)上

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(3/n)

          象徴的、想像的、現実的父について

          以下の記事はDylan Evans著『An introductory dictionary of lacanian psychoanalysis』の父(father)の項における象徴的父、想像的父、現実的父についての説明の翻訳である。 注意事項[…]は訳者による補いである (…)は原文にそのままついていた、あるいは訳者が原語を表示するために用いる 引用のEはエクリを、Sはセミネールを表すが、Eは1977年の英語版の選集のエクリを表し、S4とS17はミレールが編集した仏語

          象徴的、想像的、現実的父について

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(2/n)

          以下はÉcritsに収められている論文『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』の第一部に対応するAprès Freud.の部分の翻訳です。残りの部分も順次翻訳していこうと思います。気長にお待ちください。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter(@F1ydayChinat0wn)上

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(2/n)

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(1/n)

          始めに以下はÉcritsに収められている論文『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』の第一部に対応するVers Freud.の部分の翻訳です。残りの部分も順次翻訳していこうと思います。気長にお待ちください。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter(@F1ydayChinat0wn

          ジャック・ラカン『精神病のいかなる可能な治療にも先立つ問い(D'une question préliminaire a tout traitement possible de la psychose )』(エクリ所収)―私訳―(1/n)

          ジャック・アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)『一般化排除(Forclusion généralisée)』私訳

          はじめに 以下はJacques-Alain Millerによる論文『一般化排除(Forclusion généralisée)』の私訳です。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter上で指摘・修正していただければありがたいです。 出典 Forclusion généralisée | Cairn.info 注意事項 ・ある程度読みやすさを重視しているので必ずしも原文の文構造に忠実ではないし、また一部の語は訳し落としたり

          ジャック・アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)『一般化排除(Forclusion généralisée)』私訳

          ジャック・アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)『縫合―シニフィアンの論理の諸構成要素―(La Suture―Éléments de la logique du signifiant―)』私訳

          はじめに 以下はJacques-Alain Millerによる論文『縫合(Sture)』の私訳です。なんかラカン派においては大変重要な論文らしいです。加えて、『差異と反復』でも参照されているようです。 訳者はフランス語初学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter上で指摘・修正していただければありがたいです。 出典 仏語版、オリジナル Jacques-Alain Miller: La Suture. Éléments de la logique

          ジャック・アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)『縫合―シニフィアンの論理の諸構成要素―(La Suture―Éléments de la logique du signifiant―)』私訳

          ジャック・アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)『享楽の6つのパラダイム(Les six paradigmes de la jouissance)』私訳(抄訳)

          出典 http://www.lutecium.org/files/2010/11/JAM_Les-six-paradigmes-de-la-jouissance.pdf この記事はJacques-Alain Millerによるラカンのチャート式論文『享楽の6つのパラダイム』の後半部分、すなわち第4,5,6パラダイムの私訳である。訳者はフランス語諸学者であり、誤訳等々が多く散見されると思われるがコメントやTwitter上で指摘・修正していただければありがたいです。 ・ある程度

          ジャック・アラン・ミレール(Jacques-Alain Miller)『享楽の6つのパラダイム(Les six paradigmes de la jouissance)』私訳(抄訳)

          ヘルダーリン『判断と存在(Urteil und Sein)』私訳

          原文 http://www.zeno.org/Literatur/M/H%C3%B6lderlin,+Friedrich/Theoretische+Schriften/Urteil+und+Sein ※「」は訳者が勝手に本文中に勝手につけている ※※[]は訳者が本文を勝手に補っている ※もし誤訳があればツイッター(@F1ydayChinat0wn)やコメントで指摘していただければ幸いです。 以下、本文  判断(Urteil)は最も高貴で、また最も厳密な意味において根源的

          ヘルダーリン『判断と存在(Urteil und Sein)』私訳