見出し画像

深夜2時48分、私はあなたと仲間になった。

コロナウイルスの影響で、なかなか人に会えない日々。
そんな中、中学校の同級生からこんな連絡が。(6年ぶり!)

画像1

嬉しいことに、実は…と伝えてくれたのは
1人じゃなかった。

知らない間に、
気づかない内に、
誰かの心に届いてることが嬉しくて、
最近会えてないあの子とのコミュニケーションが広がることが嬉しくて、
noteを書いてよかった。

と、そんな風に今日も思う。


そのやりとりのあと、こんなことを言われた。

画像2

全然すごくない。
ただ、自分のことを話す勇気が人よりちょっとあるだけ。

画像3

はるるは、「自己開示」が得意だよね

最近よく言われるようになった。

勇気を出してでも自分のありのままを見せたい、
そう思うのはなぜだろう。


* * *


今、私が参加している「言葉の企画」という講座。
大好きで崇拝しているコピーライター 阿部広太郎さん(@KotaroA)が講師を務めている。
第5回の課題は「記事を書こう『あの感情に今、名前をつけるなら』」

そのアンサーとして、私はこんなnoteを書いた。


女の先輩に恋をした話。

自分のセクシュアリティについて
はじめてちゃんと向き合って、言葉にした。
書くことで、私の「好き」に、居場所ができた。


勇気を出して公開したはいいものの、
正直、不安で仕方なかった。

画像4

めずらしく、弱気な私が顔を出した。
「実は読んでいるんだよね」その言葉がずっと、反芻していた。
誰が読んでいるかわからない怖さが、SNSにはある。

でも、
これを読んで救われる人がきっといるはず。
実は読んでいる、そんなあなたの中に。

そう願って。祈って。

7日が経った。




ピロン♪


深夜2時48分。さあ寝よう、と布団に入ったその瞬間、
LINEの通知が鳴った。


画像5


画像8


静かに、開いたメッセージ。
一言目。
なにかに押されたように、喉の奥が熱くなるのを感じる。

画像9


ああ。こんなに自然と涙って出るんだ。
ボロボロと、それはもう、何かの糸が切れたように。


見えないあなたに向けて書いた文章。


画像9


よかった。ちゃんと、あなたに届いてた。


この人には、素直に話せる
そんなふうに自分のセクシャリティとか恋愛を自由に話せる場所や人が
増えていくといいなあ、とずっとずっと思っています。


そう返信して、スマートフォンを閉じた。
その夜は、興奮してなかなか眠れなかった。


あなたに、「ここに仲間がいるよ。大丈夫。」と伝えられた瞬間。
その瞬間のあなたの顔を想像するだけで、

あなたとわたしが、「仲間になった」瞬間。
2人の間に心地よい空気が流れたら、

不安や心配なんかどこかに消えて、
私は嬉しくて幸せでたまらない気持ちになる。全てが報われる。

だから私は、「自己開示」し続けるんだ。

眠れない間、布団の中でそんな事を考えていた。


* * *


わたしは「隠し事」が嫌いだ。


時は遡って、小学校時代。
私が「自己開示」という言葉を、まだ知らなかった頃。


画像9


私が通っていた小学校では、クラスの中で「仲間はずれ」があった。


あの時は、クラスが世界だった。

「仲間はずれ」が順番が回ってくる世界。次は、自分の番だと悟る。

キャハハハ!!!ウケる!!!

なにやら楽しそうに話している。


「何話してるの?」

「「「秘密!はるちゃんには教えない!」」」


辛かった。

仲間はずれなんかに屈さない!
そう思っていたのに、辛かった。
想像以上のダメージだった。

みんなの話に入れないこと、
私の知らない話が展開されていくこと、
楽しそうなみんなの話についていけないまま、
時間が、空間が、進んでいくこと。

全然楽しくない。

なんでそんなに笑っていられるの?、そう思った。

「仲間はずれ」にされてはじめて

「隠される」って、こんなに嫌な気持ちになるんだ。
私だけ知らないって、こんなに孤独なんだ。

そう気付いた。

同時に、

自分が辛かったことは、人には絶対しない。
だから私は、
聞かれたことにはもったいぶらずに答えよう。
なるべく人に隠し事なく、ありのままに、オープンに生きよう。
誰から見ても、どこから見ても、なるべく同じ私に見えるように。

そう決意した。

この時から今まで、この気持ちはずっと変わらない。

私のポリシーみたいなものになった。


これを守ってきてよかったことがある。
それは、

自分を開くことで、信頼できる仲間に出会えた。

ということだ。


恥ずかしい姿を、
生々しい本音を、
伝えあってはじめて仲間になれる。


それができた時、はじめて


「仲間はずれ」だった私が、「仲間入り」できた。



みんなと同じことで笑って、

画像13


みんなと同じように泣いて、

画像12


みんなと同じように喜べる幸せ。

画像10


みんなと同じ時間を、空間を、感情を共有していると、心から感じる。
そんな仲間がたくさんできた。

画像11


そんな信頼できる仲間をつくるのは難しい。
恥ずかしい姿や本音を伝え合うのは難しい。
まずどちらかが、勇気を出して伝えなきゃいけないから。

そう、そんなときが、わたしの出番。

「わたし実はね、」

あなたと仲間になりたい。
あなたを仲間はずれにしたくない。

ここには、こんなに恥ずかしくて情けない過去を持ったわたしがいるよ。全部受け止めるから、
大丈夫。

今日もまた、少しの勇気を振り絞ってみる。



この記事が参加している募集

noteでよかったこと

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?