『やりたくないことリスト』がいい仕事をする。
先日、『やりたくないことリスト』という言葉をたまたまみつけ、わたしの中のアンテナが反応しました。
こういうときは、やった方がいい。
ということで、『やりたくないことリスト』作ってみました。
思いつくままに書き出してみましたが、10個ほどで手が止まりました。
「なんだか物足りないな」と思い、『やりたいことリスト』も書き出し、こちらは25個。
こういうものを勧める記事なんかを読んでいると「小さなことでもいいので、100個書き出してみましょう」などと書いてあることもありますが、わたしの個人的な考えでは数の問題ではないかなと。
手が止まっているのに、「あと、○○個書き出さないと!」と絞り出したものは、結局頭で考えたことで、こころからの望みではないような気がします。
実際、この2つのリストを書き出した後、読み返してみて強い思いを感じるものにマルをつけていきましたが、ほとんどが前半に書いたものです。
この2つのリストを作ってみて思うのは、
「やりたいこと、やりたくないことの2つを書き出すことに意味がある」
ということ。
わたしがよく目にするのは『やりたいことリスト』です。
わたしが今使っている手帳にも『やりたいことリスト』を書くページがあります。
今回、「やりたくないことリストって珍しいな」と思って取り組んでみたわけですが、この2つのリストが叶った生活こそ、わたしの理想だと思いました。
いくら『やりたいこと』が叶っても、『やりたくないこと』がなくならないと、こちらが足を引っ張って、わたしの暮らしの質を下げていくのではないかと。
やはり、はじめに手をつけるのは『やりたくないことリスト』です。
そう考えるのには理由があります。
わたしは最近こんなことを感じました。
「嫌なことがひとつも起こらない1日ってホントに嬉しいな。特別ステキなことが起こらなくても、それだけで幸せだ。」
これには「嫌なことをひとつも考えなかった」という意味も含みます。
休日など、嫌なことがなんにもない日でも気分が悪い日があります。
それは、実際にはなにも起こっていなくても嫌なことを思い出したり考えたりしているからです。
一日の中で、嫌なことを一回も考えなかった日は最高の気分です。
単純なことですが、これがわたしの最近の気づきです。
裏を返せば、わたしはいつもいつも一日のどこかで「嫌なこと」を考えていたということです。
その結果、楽しいこと、嬉しいことがあっても、台無しにしていたのです。
もちろん、『やりたいことリスト』『やりたくないことリスト』には連動しているものもあって、『やりたいこと』を叶えたら、自然に『やりたくないこと』も消滅したということもあるでしょう。
でも、その逆も然り。
どちらから取り組むかは個人の性格によるものかと。
人が行動するときの原動力は2つに分かれるそうです。
ひとつは、なにか欲しいモノをつかみ取りたいという気持ち。なにか叶えたい目標に向かって進むときです。
もう一方は「こうなりたくない」という回避する気持ち。「このような状況になりたくない」という理由が行動につながるときです。
どちらが強く働くかは個人の性格や、その時の状況で変わるものでしょう。
でも、すべての人がどちらも持っています。
そういったことからも『やりたいことリスト』と『やりたくないことリスト』はセットで作る方が、より効果的なのかと。
もうひとつ、この2つのリストを作ってみて気がついたこと。
それは今の自分のこころの状態が客観視できるということです。
今回、わたしは『やりたいことリスト』の方がスラスラと書けました。
これが、わたしにとっては意外だったのです。
『やりたくないことリスト』の方がもっと書けると思ったのに・・・。
「なぜかな?」と考えると、ここ数日、わたしは気持ちが安定していたからです。
未来に対して、楽しみな気持ちが湧いていたのです。
そういったこころの状態で書くリストは「これもやってみたい」「あそこに行ってみたい」となるのも当然です。
でも、この先また迷いの時期に入ったときは、おそらく『やりたくないことリスト』がつらつらと書けてしまうのでしょう。
その時はその時で、このリストは問題解決のヒントとなってくれると思います。
やっぱり、『やりたいことリスト』と『やりたくないことリスト』は相棒です。
ふたつでひとつ。
これから、定期的に活用していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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