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本当に大切な人間関係は色褪せない


不要なものを削ぎ落としたこの2年間。
残ったのは心から大切にしたいものばかりな気がする。


去年から今年にかけて、「2年ぶりだね」と言い合う大切な友人たちに少しずつ会った。

たとえ2年ぶりに会ったとしてもよそよそしくなく、むしろ興奮した。空白の期間どうしてたという話から、くだらない過去の青春話や今現在のお悩み相談まで、2年間をたった数時間で駆け抜けた。


みんな2年間でいろいろあるものだ。
転職したり、地元に戻ってきたり、当時付き合っていた恋人と別れたり。

なかでも、純粋無垢という言葉が似合うような友人が、知らない間に学生時代の彼氏と別れて新しい彼氏と同棲して結婚し、結婚式まで挙げていたのにはとてもとても驚いた。

人生の分岐点と言えそうな年代になってしまったのだから、この2年という時間はそれぞれにとってなかなかに濃密でかけがえのない時間だろうとつくづく感じる。

当たり前のように誰かと会える数年前、学生時代の貴重なお金と時間は誰かとを会って写真を撮ることに使っていた。最初は写真教室で知り合い、徐々にSNSを通して学校では出会わないような人たちに出会った。

共通の趣味があるからこそ、年齢がうんと離れていても生涯大切にしたい友人もできたし、SNSでつながっていて気にかけている人もいるし、逆にそのとき1回きりの人もいた。人づてにいろんなことを聞いて面倒だなと思ったこともないとは言い切れない。

SNSは人とのつながりも何をしているかもわかってしまうからこそ、色んな気にしなくてもいいことを気にしてしまう。

あの子は会えてない間に私のことを忘れてしまって、次に会ったときは今までの温度感は幻だったんじゃないかと思ってしまうのかなとか。



先日誕生日を迎え、20代後半に差し掛かった。数年前出会った時に「お姉さんだなぁ」と思っていた友人の年齢を超えてしまった。

未熟だったあの時から少し大人になり、当たり前に人と会えない日常を経験してわかったのは、大切なものはちゃんと抱きしめているし、必要でないものは自然と手からこぼれ落ちる。

たとえこぼれ落ちそうになったとしても、こぼれ落ちていることに気づいてすくいあげることができたら、自分にとって大切なものなんだろう。



会っている回数は関係なくって、私はあなたが大切だと思っているよ


会えてない間に忘れられてしまうのかなと思っていたあの子が言ってくれた言葉は今ではちゃんとわかる。

案外、会っていなくてもその人との思い出や温度感は覚えている。

今までは頑張って全部を大切にしようとか、誰かに忘れられないために大切にしようとか、少し無理をしていた。

抱きかかえられないほどのものを収めておくのは、本当に大切なものを気づけなくなるし、知らない間にそのものをなくしてしまうかもしれない。

自分が「心地よい」と思う人間関係はずっと抱きしめておきたいし、その思いを相手に伝えたい。


人生のひとつの分岐点になるような年代で、改めて私にとって大切な人のことを考えられたのは、私の人生の中でも大きな学びになったのではないかなと思う。

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