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古民家の修理。実家。

昨日は知人を連れて往復3時間の実家に行って来た。
腐り落ちた床を解体するためだ。
先週、草刈作業の方(以下、草刈さん)にゴミ回収をお願いした流れで畳を2枚、剥いでもらった。
草刈さんは格安で除草してくれる上に、一般ゴミの回収もしてくれるのだ。まさに一石二鳥。
金属などはお金になるので、料金は相殺でこちらも格安。
この人の良いところは、たいていの業者さんは金属ゴミと普通のゴミを一回づつ分けないと持って行ってくれないのに、草刈さんは一緒に持って行ってくれるところ。本当に助かる。
しかも親切で、畳の回収をお願いしたら部屋から出すところからやってくれた。畳は重い。女性一人ではどうにもできない。
シビアな業者なら搬出費用も要求されるだろう。

草刈さんの奮闘のおかげで畳と床下が壊滅的状態であることが判明し、急いで解体したい気持ちになったのだ。

建築関係で働いていた知人(以下キャサリン)前々から「見に行ってあげるよ」と言ってくれていたので迅速に動くことにした。

本日の目的は床の解体です。

大工さんに修理を頼むにしても元の床の解体費+処分費がかかります。2万円とか?見積もり見たらしっかり書いてあるよ。けっこうな額だよ。
部分解体には素人とプロの差があまりない。
バラして次の作業ができる状態にできればいい。
コストカットする際にはマストの作業といえる。

キャサリンの腕前がわからないので、今日、どんな感じなのか確かめたいところ。
ちなみにキャサリンはヨコもタテもデカい大男で、オネエでもなんでもありません。かわいい名前なので仮名もかわいくしました。

畳を出してしまうと藁まみれの床下が露出。
さまざまな事実が判明していく。

・大引は全滅
途中で折れてるし、残ってる部分も腐って白アリに食われてスカスカ。
非常に残念。大引は太めの角材で値が張る。
部屋の端から端まで通すため3メートル4メートル必要で、狭い道の果てにある我が家の場合、運んでくるのがめんどう。
届けてもらう前提で安いのを探す。
1本2500円で安いんだって。5本ぐらい使ったほうがいいとキャサリン。
これだけで1万超える。マジかー。

・もともと古材が使われている
ちゃんとした角材じゃなくて、平たいやつを重ねたり継いだりしてある。
しかも再利用した板。
安普請にもほどがある。
長持ちさせる気がまったくない。なんだこの家。

・かまぼこ板みたいな床下板
私は体重が増えて48㎏ぐらいになったのですが、重量級とは言えません。
その私が、まだ見た目はきれいな床下板に足を乗せた途端、バリッと割れて靴がめり込みました。プラ?と思いました。
よくここに畳を乗せて50年以上も暮らしてたね。
てかこの大工なんなの。頭悪いの?それとも人が悪いの?両方?

・建てた大工が阿呆
仏壇置き場の下の梁が三分割されている。長いのを2本つなげて間に短いのを詰めてあるが、短いやつが粉々になっている。
よっぽどもろい木だったのか、それとも粉を詰めたのか(^_^;)
これじゃ支えきれないに決まってんだろ。この大工は阿呆だ。

・地面に亀裂
これは怖い。土はやわらかめで明るい茶色。亀裂もじんわりしたもの。
うちは井戸水なので、下に地下水があるのは間違いない。その影響で地割れしたりするのかもね。
モグラらしき穴、なんだかわからない植物の根。
根が気になったので引っ張り出して、引っかかって出てこなくなったところで切った。太くて頑丈で、3本ぐらい出てきた根はまるでゴボウみたいだった。おそらく庭に生えてるクロガネモチの根だ。こんなところまで伸びて来るなんて木は怖い。うっかり植えないほうがいいよ。

ともあれ、解体は2時間ほどで完了。当初の目的は達成した。
後は床下の土をどうするか考えて、大引を手配して、床の間で倒れかけている和ダンスをどうにかしなければならない。
重さはともかくデカくてとり回しが厄介なのでもう1人いたらいいのにという話になり、草刈さんを手配することで私の中では決定。
解体材の回収とお手伝いをお願いしよう。

10年越しの床修理、ようやくスタート。

毒親がまたガタガタ言ってたが、家をボロにした愚か者に何も言う資格などない。
あんたがちゃんと家の管理をしてたら、家を出た私が余計な苦労をしなくて済んだのだ。


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