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生理②。ディストピア

今の体温 36.2

「生理の貧困が問題になっている」そうです。
こういうのはまず「問題にしたい」人がいて、マスコミが取り上げて火をつけ、「問題になっている」あるいは「問題にされている」状況になる。
タレントと同じで、上手に売ればいくらでも問題になる。
何もかもカネなんです。
「へー問題になってるんだー」なんて思う人がいるとしたら甘いです。
問題になってなくても「問題になっている」と言ってしまえばそれでいい。
逆に問題になると困ることであれば、現場でいくら問題になっていてもマスコミでは決して取り上げない。
たとえば某県知事のリコール運動だ。

リコール運動やってること自体を報道してないのに、「不正があった!」と騒いでも「ハア?」って戸惑うよね。
ちゃんと報道してればお茶の間の爺さんや婆さんも「ああ、あの件ね」とピンとくるのに、隠したばかりに火がつかず、ご愁傷さまである。
それでも今さら懸命に火をつけようと躍起になっていて笑えます。

テレビ、新聞しか見ない人ならこれで充分に情報操作できます。
うちの母親も悲しいぐらい何も知らない。
何かにつけて「でもテレビでそんなこと言ってない」等と言い出す。「テレビで言ってることだけが本当じゃないし、本当のことでも自分たちに都合が悪いと言わないんだよ」と何度諭してもわからない。わかりきれない。
日本人が見ている日本のテレビが、何のためにそんな「工夫」をするのか理解できないからだ。
理由は要するに「国民のために放送してるんじゃないから」だと思う。
昔は国民のために放送していた(かもしれない)し、国民の中にマスコミが含まれていた。今は含まれてない。たぶんそういうこと。

検証する人間もいないし、やりたい放題の簡単なお仕事です。
でも、インターネットを使わない層は70代以上、若くても60代以上でしょう。50代になるとまさにインターネットと共に歩んできた世代で、あと10年もしたらもう隠せなくなる。
その頃には「隠されていたもの」に世界が支配されていて、誰も何も言えない状況になってるかもしれません。ディストピアですね。
筆がすべった。生理である。閑話休題。

日本女性の生理は日本の出生率に直結し、国力、国体に関わる問題であると思う。
だから、ネタとして沸こうが沸くまいが、厳然としてそこにある問題なのです。

生理に必要な物品のうち、もっともめんどくさいのが生理用ショーツではなかろうか。
女性ならわかると思うけど、いい加減じゃ困るのに、いい加減なものが実に多い。生理用として売るための国の規格を作ってほしいぐらいだ。
生理の不快感を少しでも軽減させるため、思い切ってそこそこ高いものを買ったのにデタラメなものだった時の絶望。
「この開発者は男で、女に復讐したいに違いない」と確信し、こんな悪徳業者は逮捕されればいいのにと思った。
新しい水着でプールに入ったら全身スケスケになりました、というレベルで使い物にならなかった。
ああ、思い出しても腹たつ。

ところで、この「生理用ショーツ」というのは日本独自の文化っぽい。
少なくともアメリカではメジャーじゃないようです。
現地で買おうとしたら売ってなくてカルチャーショックを受けました。
日本女性のスタッフがいたので相談したところ、「こっちではタンポンがほとんどなのでナプキンも少ないし、生理用ショーツというものが無い。必要な人はガードルなんかを使ってる」とのことで、ほんとうに驚きでした。そんで、売ってるナプキンも質が悪いし、見かけも貧乏くさいの(笑)。
日本のも昔こんなだったよね・・・としんみりしてしまった。
日本では品質や性能が高いことはもちろん、個包装の袋もお菓子みたいにキレイ。
ローラが宣伝してたやつなんか、外袋が可愛いっていうのが売りだったでしょ。あっちのナプキンはそれどころじゃないから。
そういえばトイレットペーパーもイマイチ!
どうやら「一瞬で消費するものにそこまでのクオリティを求めない」という文化のようです。

生理に関して政府が何かするとしたら、一ヶ月に2000円ぐらいの生理関連費用を負担する、とか?
そういえばマスクが足りない時に政府がユニ・チャームに頼んでラインを増設し、マスク増産してたっけ。ぜんぜん私には回ってこなかったけど、医療従事者用に提供していると聞いた。
ユニ・チャームは生理用品の会社だから、そのうちユニ・チャーム製ナプキンが日本女性の家庭に届けられることになるかしら。
国のために便宜を図ってくれたんだからそれぐらいの見返りがあってもいいよね。ビジネスってそういう事でしょ。これを忖度というならビジネスなんて成立しないよ。

つらい毎日の記録