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【読書アウトプット】ロジカルプレゼンテーション

 こんにちは。えーじです。
 本日は高田貴久さんの「ロジカルプレゼンテーション」についてアウトプットをしていこうと思います。

 前回の「問題解決」がとても学びがあった本だったので、こちらも非常に期待大でしたが、期待通りの内容でした。それではアウトプットを行っていこうと思います。

0.はじめに

 本書を読むにあたって僕の中で2つの疑問点を整理しました。
 1.提案はなぜ通らないのか
 2.提案が通るためにはどうすればいいのか

 そのため、今回は僕が整理した2つの疑問点に沿ってアウトプットを行っていきたいと思います。

1.提案はなぜ通らないのか

 提案が通らない理由としては①適切に考えることができていない②適切に伝えることができていないの2つの原因が考えられます。

 まず、①の適切に考えることができていないということは、さらに2つに細分化することができます。

 A.論理的でない
 
論理的であるかどうかは縦と横の論理がつながっているのかということです。なお、この論理的であるかどうかの判断基準はあくまで見る人の意見であって、自分自身の意見ではありません。
 縦の論理とは、思考と思考のつながりです。考えた内容を順番に提案した際に、それぞれのピースがきちんと正しくつながっているのかどうかを指します。この縦の論理性がないとなければ相手はこちらの提案を正しく理解することができず「何言ってんだこいつ」状態になります。前後の関係を意識しながら思考を組み立てることができているかどうかが重要になります。
 それに対して横の論理とは思考が網羅的であるかどうか(いわゆるMECEと呼ばれる状態)です。考えた内容が網羅的でなければ相手はこちらの提案を「物足りない」と捉えます。思考の網羅性を担保するには、きちんと前提を合わせたうえでフレームワーク等を用いながら考えることが重要です。
 ただ、縦の論理性も横の論理性も口で言うのは簡単ですが非常に難しい内容だと思っています。下の図のように論理の構造が作れるようになると一定成功かなと考えております。

引用 https://diamond.jp/articles/-/242098?page=2

 B.相手のニーズを把握していない
 
相手のニーズを理解できていないことも提案が通らない原因の一つであると考えられます。相手のニーズを把握するためには常に仮説思考を持ちながら提案を行うことが重要です。
 仮説思考が重要である点は相手に考える労力を与えないで済むことがあげられます。当たり前ではありますが、提案を行う側は相手のニーズなんて全くわからない状態です。しかし、提案を行うには相手の望むソリューションを提供しなければなりません。その際に仮説を持たない場合だととにかく当たればOKの絨毯爆撃的な形で提案を行うため、回数が多くなったり相手の期待値を超えられないことが多々起きるのです。そのため仮説を持ちながら相手の望むであろうポイントを絞り、提案を聞く際に相手がなるべく考えないで済むようにする必要があります。

 ②の適切に伝えることができていないことについてもさらに2つに細分化させることが可能です。

 C.会議が設計できていない
 適切に伝えることができていない2つの要因のうち、1つは会議設計の不十分さが考えられます。
 会議設計の不十分さとは例えば会議の目的が明確になっていない場合や、相手との認識の違いが生まれてしまっている状態を指します。提案営業だと相手と話すことが決まっていないということはあまりないとは思いますが、社内での提案活動だとそうはいきません。特にいまだになんとなくで集まり、特に議題やテーマも決めないまま議論が始まり、よくわからない結論に落ちつくというような会議をしてしまっていませんでしょうか。
 会議で話したいMTGのゴールを設定するなど事前に準備を行うことで会議の生産性が向上し、相手に的確に伝えることができるようになります。

引用元 https://www.dreamarts.co.jp/news/column/col190319/

 D. 資料が読みづらい
 適切に伝えることができないもう1つの要因として、資料が読みづらいことがあげられます。
 資料は提案内容を可視化したものであるため、相手は資料を読んで提案内容を理解することが多いです。(体感では役職が上がるほど、提案内容を聞かずに提案資料を読んで思考を回す人が多い気がしています。)そのため、資料が読みづらいと的確に相手に提案内容を伝えることができません。
 自分の考えを適切に伝える資料作成能力も提案を通すためには必須です。

2.提案が通るためにはどうすればいいのか

 これまで提案が通らない原因についてみてきましたが、それでは自分の提案を相手に受け入れてもらうためにはどうすればいいのでしょうか。結論として、上記のABCDすべてを改善していくしか方法はありません。
 本書ではそれぞれの課題に対して、解決策を提示されてはいるものの、どの解決策が最適なのかを記載しているポイントは自分で見つけるしかありません。どこが問題なのかを考えるためには問題解決の本が役に立ちそうですね。

 同じ作者の書かれた本ですが、正直僕がこれまで読んできた本の中のTop3には入ります。興味があればぜひ手に取っていただけると幸いです。

3.まとめ

 社会人としてビジネスの現場では相手にいかに自分の提案を理解してもらうのかということは非常に重要なスキルであると思います。また、このスキルはビジネスの現場だけでなく日常生活でも応用することが可能であると考えます。
 興味あるかたは是非手に取ってみてください。
 本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。それではまた次回!

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