けんち

この人間至上主義の世界の中で、生きているだけで尊いという教えに違和感を感じてしまう。 …

けんち

この人間至上主義の世界の中で、生きているだけで尊いという教えに違和感を感じてしまう。 自由と民主主義を標榜しつつも他者の自由は尊重せず、自己の欲望を追求する競争の不毛さに気付く。 同調圧力と他人の目を気にすることにも疲れ、一人では生きられないのに一人を望んでしまう一塊の人間です。

最近の記事

人として生まれたからには

疑問人は昔からいろいろな動物と暮らしてきました。そして野生の動物を飼い慣らし、家畜化し、今では全ての動物の頂点に君臨していると言っても過言ではないほど地球上で成功を修めています。 では、一体なぜ人間だけがここまで成功を修めることができたのか?これは単なる偶然なのか、それとも何かしらの意味が与えられているのか? 言い換えるとこの疑問は、人間と動物の違いは何か?そしてその違いが人の生き方にどう反映されるべきか?と言う疑問です。 この疑問の答えを探すために、今回も東洋と西洋の

    • クライスラー美術館の感想

      今回はいつもと違い、他の方面から考察をしていきたい。私は美術館が好きで、美術の知識が豊富なわけでもないが新しい土地にいったら美術館を訪れることが多い。今回は米国ヴァージニア州、ノーフォークにあるクライスラー美術館にいく機会があったので、そこで作品を見ていろいろと考えたことを述べる。 今回考察する疑問は、人は普遍的な価値観で美を捉えているか?という疑問だ。世界中の誰もが共有する先天的な美の感覚があるのか、それとも宗教や文化によって美は後天的に定義されたのかについて考えていきた

      • なぜ人は美しい自然を前に涙が流れるのか?

        旅行先やアウトドアをしている時に、ふと、素晴らしい景色に出会う。そこで足を止めて、ゆっくりと景色を眺めてみる。するとどうでしょう、そのあまりの美しさに知らず知らずのうちに涙がうるっとこみ上げてくる。 このような経験を誰しも一度はしたことがあるのではないでしょうか?今日はこの、自然に対した時に湧き上がってくる感情を切り口として、人としての生き方に正解のようなものがあるのかについて考察していきたいと思います。 自然=造化=親今回も引き続き安岡先生の著書から引用しつつ考察をして

        • 自由と向上

          前回から少し間が空いてしまいましたが、引き続き人生の意味と目的について考察していきたいと思います。世間ではコロナウィルスが連日報道され、実際のリスクよりも恐怖を煽るような風潮にありますが、このような時こそ物事を考えることが重要だと思います。現代社会は便利で豊かではありますが、さまざまな情報や感情を揺さぶる事象が我々の思考を占拠してしまい、何かについてゆっくりと考え吟味することを難しくしてしまっていると考えてなりません。 このノートでは安岡先生の論じている造化と自由の関係を考

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          繋がることと、多様性の大切さ ー自然との関係からー

           世間ではコロナウィルスが盛んに取り沙汰され、不安な日々が続いていますが、このような時こそ宗教のような、心の拠り所となる考え方の大切さが実感されるのではないでしょうか。日本人の宗教への違和感・嫌悪感というものは確かにあるとは思います。しかし、宗教の果たしてきた、 「人間に与えられる理不尽な事象が起きる意味に対する答えを与える」 という役割は現代においても重要だと私は考えます。  なのでこのノートでは日本人の思想の根幹を為していると言われる、儒教、東洋思想について考察し、

          繋がることと、多様性の大切さ ー自然との関係からー

          造化について考える

          このページでは私の私淑する安岡先生の考えの根元的アイディアとなってると思われる「造化」について考えていきたいと思います。ぞうかと読むのですが解説が非常に難解でいまだに私も完全に理解したとは言い難いですが今時点での私の認識を説明していきます。まずは先生の著書の「人間としての生き方」でどう触れらているかを紹介して自分なりの知見を交えて理解していこうと思います。 人は常に自分を無にして、造化(天地万物を創造し育てる神霊・造物主・宇宙や自然の根本にある霊力)と交わらなければならない

          造化について考える

          前提

          そもそもなぜこんなことを始めたのかと言えば、30半に差し掛かってやっと安岡先生の言っていることが理解でき始めたからです。本の中で先生は、 我々が短い生涯に大事をやり遂げようというのに、ぼんやりと或いはやみくもに生活することはできない。必ず生涯、どういうところに向かってどのように工夫し、力を用いるかという大方針を樹てなければならない。 安岡先生は昔の方なので、まあ文章が高貴というか正直読みにくいです。今のコミュ力重視全盛の時代には全くマッチしませんね。このような文章を書けば

          自己認識

          普段何気なく生活している中で感じる焦燥感、不安、理由がわからないけど正しいとは思えない事柄など、思ってはいても言葉で言い表せないもどかしさを日々感じていました。 特に重大なのが、日常の忙しさ、時間の無さです。ふと気がつくと今年ももう2月の中頃に差し掛かっています。年越しのカウントダウンをしたのがつい先日のように感じてしまいますが、あれから1ヶ月以上もたってしまっているのです。 この主観的な時間の流れの速さは恐らく、日々受け身になって情報を摂取・消費するのみで自分の頭を使っ

          自己認識