名古屋【GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?】愛知県美術館(愛知芸術文化センター10F)
会期:2021年1月15日(金)~4月11日(日)
場所:愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
地下鉄 栄駅・名鉄 栄町駅より徒歩5分程度
休館日:毎週月曜日
開館時間:10:00〜18:00
金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
滞在時間:企画展/約1時間20分
コレクション展/約30分
作品規模:大規模
観覧料:一般 1,500円/高校・大学生 1,200円/中学生以下無料
※スカートやワイドパンツ・ショートパンツの着用はオススメしません。
※一部公式HPより引用
この2021年一番楽しみにしていたイベントです。
ワクワクしながら駅から改札を出て、
地上に出ず地下のまま、オアシス21へ。
美術館が入っている建物への直通通路があります。
大きな横断幕!見るだけでテンション上がります。
上の階へ上がるにはエスカレーターのほか、エレベーターがあります。
見つけにくいところに隠れてます。頑張って探してください。
10階にトイレやロッカールームもありました。
いざ会場へ!
展示内容は、学生時代や会社員時代の商業ポスターから、
画家宣言後の現在の作品まで。
作品の傾向に分けて展示してありました。
あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」でも展示されていた
「暗黒舞踏派ガルメラ商会」ポスターも。
1980年ニューヨーク近代美術館で開かれた「ピカソの大回顧展」に
訪れたのをきっかけに、
グラフィックデザインから画家に転身した、とありました。
個人的に「ピンクガールズ」の作品群が好きです。
三島由紀夫に「何という無礼な芸術であろう。このエチケットのなさ!」と推薦文をかかせたほど、下品。
いや、三島由紀夫になに書かせてんねん。
もちろん、横尾忠則といえば、の「Y字路」作品もありました。
作品からパワーが溢れでてきていて、
半分ほど見終えたところで疲れてしまいました…
このインプット量で1500円は安い。
あと1回は見に行かないと受け止めきれない量です。
行かれる方、覚悟して臨んでください。
撮影OKのスペースもありました。
※冒頭の概要でも記入させていただきましたが、
スカートやワイドパンツ・ショートパンツの着用はオススメしません。
スキニーなどが良いと思います。
でないと体感できない作品があるので…。
今回の表題にもなっているGENKYOの意味は
「心身の故郷や原風景といた意味ではなく、すべての人間の魂のふるさと、
人が生まれる前に属しており、死後の魂が集うところを指している。
これは、語本来の意味ではなく、横尾が独自に与えた語義であり、
そのことからも横尾の強い思いが感じられるだろう。」
とあります。
展示をみないと伝わってこないと思いますので、
横尾忠則ワールドに浸かって染みたところに、その文章を喰らってください。
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さて、次に愛知県美術館のコレクション展。
決して、横尾忠則の展示を見た「ついで」にはならないんです。
そう、この作品、
2019年のクリムト展に展示されていた
グスタフ・クリムト 「人生は戦いなり(黄金の騎士)」
これが近距離で見れて、写真まで撮れちゃうんです。
クリムト展が人込みすぎてゆっくり観られなかったし、ましてや写真なんて撮れなかったので嬉しい。
ほかにも、オーギュスト・ロダン、エゴン・シーレの作品も。
令和2年に新しく貯蔵された作品も観ることができます。
一部はあいちトリエンナーレ2019で展示されていたものも。
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美術館の出入り口付近にミュージアムショップがあります。
横尾忠則の会場限定のグッズや、
クリムトのグッズもあります。
あの例のマスクも売ってました。
また、地下2階にもアートショップ
「ART SHOP MY BOOK」があります。
センスあふれる雑貨のほか、今は横尾忠則関連のグッズも置いています。
雑貨好きな方はぜひ。
今回の展示は大ボリュームで、
しばらく展示会はいいかな…?と思えるほど大満足でした。
芸術家本人の出立ちなどを調べる必要もなく
全て書いてあるので、事前のリサーチ無しでも
充分楽しめる事から、ファンの方だけでなく、
ポスターなどをみて少しだけ興味が湧いた、
という方でも充分楽しめます。
繁華街の栄駅から徒歩5分という点でも軽率に足を運んで欲しい美術展です。
緊急事態宣言も愛知県は解除されましたが、
遠方の方もどうぞ!とはとても大声で言えません。ただ、興味がある方は来場して後悔しないと思います。
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2021年5月21日 加筆
東京でも同じ企画展示が開催される事になりました。
会期:2021年7月17日(土)-10月17日(日)
場所:東京都現代美術館 企画展示室1F/3F(東京都江東区三好4-1-1)
休館日:月曜日(8/9、9/20は開館)、8/10、9/21
開館時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 2,000 円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,300円 / 中高生 800円 /小学生以下無料
※予約優先チケットもございます。
※マスコットセット券(2,800円)・マグカップセット券(3,500円)は数量限定(完売次第終了)です。
※公式HPより引用
マスコットセット・マグカップセットって…そんなの愛知になかった…
羨ましい&気になるばかりです。
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2021年6月17日 加筆
大分でも発表されました。
会期:2021年12月4日(土)~2022年1月23日(日)[予定]
場所:大分県立美術館
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