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瞬間の想いをきざむ

大晦日なので、私にとって今年とっても心に残っていることを書きたいと思う。

まずは、長男が前髪をさわったこと。
夏休みにランチをしたときだ。席に座るや、彼が前髪をちらっと指先で軽く整えた。それを見た瞬間の、うれしくてくすぐったくて、ほんの少し切ない感情を、私はきっとこの先ずっと覚えていると思う。

次男は、私とくすぐり合いっこしなくなった。夏休みもそろそろ終わり近くになってきたころ、パッタリと。
それまでは2日に1回は「勝負しよーぜ」と誘ってきては、次男がくすぐられすぎて、笑いがとまらなくなり、私が常に圧勝するというパターンだった。
勝てないと悟ったのか、くすぐり合いっこなんてやってられなくなったのか、他に楽しいことを見つけたのか。
次男とくすぐり合いできなくて淋しいなと感じる。もうちょい手加減しておけば、今でも誘ってくれていたかなと思ったりもして。

それから、私自身は、やっぱり翻訳が好きという、普遍的といっても過言ではない本質を再認識できたことがうれしかった。

これを書いている間、2022年になった。

今年は、一つひとつ丁寧に、大切な瞬間を見逃さないよう、日々を過ごしたいと思う。

近所の憩いの場に建つ鳩の像


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