1ON1って部下の為の時間だと思っていたけど、実は上司が最も成長できる場でもあった
チームのなかで安心して本音が言い合える場があったらどんなに働きやすいだろう。
自分らしさが発揮できる場があったら最高のパフォーマンスがだせるのに。
そんな思いを共有したくてワークショップを開催しました。
~「1ON1」を活用して自分らしさを発揮しよう~
今回のワークショップは、部下との関係性を改善したい管理職の女性が参加しました。
入社2年目の部下の態度に問題があり、何度指導しても改善の余地がなく、半ばあきらめモードでした。今回は、「どうしたら部下が変わるだろう?」「自分の視野を広げたい」という目標を設定しました。
(本人の許可を得て掲載しています)
① 1ON1と面談の違いって何だろう?
面談は定期的にしているのに、そもそもなぜ1ON1をする必要があるのでしょうか?
お互いが目的を共有していないと、効果的な1ON1をすることが出来ません。
1ON1の目的は、
「上司と部下が1対1の対話を継続的にして、コミュニケーションを円滑にすること。
それにより部下が主体的に行動を起こし、成長を促進すること」です。
年2回の目標管理面談や評価面談、ウィークリーのMTGでメンバーとの情報交換は行ない
コミュニケーションはとっていますが、1ON1ではどんなことを話すのでしょうか?
◎面談 ⇒業務の進捗状況の確認、上司が知りたい事を部下に確認する
◎1ON1⇒部下が何を考え、何を感じているのか、部下の気持ちを確認する
1ON1の主体は部下であり、上司は聞き役に徹することが大切なのです。
よくある面談は、上司が一方的に話していることが圧倒的に多く、部下は黙って聞いているだけ。
これでは、部下にとって新たな気づきや行動はおきず、苦痛なだけです・・・
1ON1は、部下に思っていることを自由に話してもらう必要があります。
<効果的な1ON1のポイント>
・上司は部下に自由に話しをしてもらうために聴き役に徹する(傾聴)
・部下の話しにうなづき、あいづちをうち、「そう思っているんだね」と共感のメッセージを伝える(共感)
・部下の行動や存在を認め、「いつも期限を守ってくれているよね」など褒める(承認)
ちょっとした事だけど、上司が「自分の存在を認めてくれる」、「話しを聞いてくれる」、「受け入れてくれる」「頼りにしてくれる」って、部下にとっては最高に嬉しい事なのです。
業務では、上司から一方的に指示されることが多いけれど、業務とは別に自由に話せる時間を確保することはとても大切なことです。
② 自分ができることって何だろう?
今回のワークショップは、「どうしたら部下が変わるだろう?」「自分の視野を広げたい」というテーマでしたが、
1ON1をするにあたり、部下を変えることではなく、「まず自分ができることは何か?」自分の内面を見つめることが大切であることに気づきました。(自己理解)
「どうしたら部下が変わるのか?」 ⇒ 「部下が変わるために、自分には何ができるだろう?」
こう考えることで、部下への関わり方が変わり、視野を広げて対話することが出来るようになりました。
後日、部下と1ON1をして、「今まで話したことがない事を話すことが出来た」とフィードバックをもらうことができたそうです!
自分の内面を観察してみると、いろんな質問が沸き出てきます。
・自分は部下とどんな関わりを持ちたいのだろう?
・自分が部下にできることって何だろう?
・自分が部下に対してどんな関わり方をしたら最高のパフォーマンスを発揮してくれるだろう?
・部下は自分に対してどんなことを求めているのだろう?
相手を変えることよりも、まずは自分と向き合ってみる。
そうすることで、自分は今どんなことをする必要があるか、改めて考えることができました。
部下にとって安心して話しができる場があることが、高いパフォーマンスを引き出すことにもつながります。(心理的安全性)
1ON1は、今までとは違う部下との関わりを持ち、上司・部下共に成長できる大切な場なのです。
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