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アルバイトの母集団形成から考える、働くことの付加価値とは

いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。

先日年配の方とお話する機会があり、リタイア後にどう働くかが話題になりました。その際の内容を今日は取り上げたいと思います。
そのおじさん曰く「今、アルバイトの時給すげーから、なんか適当にアルバイトでもしてのんびりがええな〜」だそうです。

近年、春闘でも大企業を中心に相次いで賃上げが発表されています。
パートやアルバイトの時給は過去最高レベルの高さになっていて、どの職種でも時給が上がっているんです。

しかし、これだけ高ければどんどん採用できるかと思いきや、そうでもない。
人手不足で店を閉めざるを得ない飲食店をちらほら見かけますし、私がちょくちょく利用していた有名な飲食チェーン店も、
閉店したり、時短したり、相当厳しいのが窺い知れます。

立地もいいし、時給もいいのに、なんでこんなに人が集まらないんだろうと気になって調べてみました。

人がたくさんいる東京ではどうかと調べてみると、東京のど真ん中、新宿の有名飲食チェーン店でさえ、
休業の実態があるようです。

一方、こんな厳しい情勢の中、同じ飲食店でもアルバイト採用に成功されているお店がありました。
そこの打ち出し方が非常に上手いなと感じたのでご紹介します。

そのお店は時給が高い、立地がいい、融通が効くってところは他の企業と並ぶくらいの条件でしたが、それ以外で差別化をしていました。
それは、新宿に4月オープンの東急歌舞伎町タワー、フードホールでのアルバイト募集だったんですが、
「オープニング200名、友達をたくさん作ろう」と書いてあり、
打ち出し方に工夫があるなって思いました。

オープニングスタッフというのもありますし、施設のコンセプトも「食と音楽と映像が融合」とオシャレな雰囲気を醸しているのも
人気になる要素だと思いますが、200人全てが集まったとは言えないまでも、この求人にはたくさんの人から応募があったそうです。

時給や立地条件以外の付加価値を押し出している点が上手いですし、コロナで出会いが減った中、この文言は若者の心をとらえたようです。
たくさんの仲間と出会える、話題の施設で働いてみたいと思うのは自然なことだと思います。

これは別業界でも言えることではないでしょうか。

人手不足が著しく激しいIT業界でも、給与はどんどんと上がっていますし、給与が高いだけでは訴求するのは難しくなってきています。
給与条件が他社と同等レベルなことは当たり前。その上で、差別化ポイントを考えないと人は集まりません。

しかし、私が仕事でお話する経営者様でも、未だに給与を上げるだけで戦えると思っている方がいるのも事実です。

働く側が何を求めているのか、真剣に考えて対策を打たないと、いずれ人手不足が原因で破綻するところが頻発するでしょう。
そうなる前に、今、なにをすべきか。上記のアルバイト募集のように、差別化を考えることができれば道は開けるかもしれません。

人材不足はきっとどんな企業様にも当てはまる可能性がある課題だと思います。少しでも参考になれば。

また来週お目にかかりたく思います。

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