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フリーランス2年目、初めてのブランディング・プロジェクト【LoneMarch】

LoneMarch(ローンマーチ)アーティストフォト

今回取り組んだブランディング・プロジェクトはロックバンド「LoneMarch(ローンマーチ)」の結成企画です。


プロジェクトの概要

LoneMarch(ローンマーチ)は、元々ソロで活動していたVo.Key(ケイ)を中心に少しずつメンバーが集まり、2022年6月、愛知県で結成されました。メンバーの年齢や出身、音楽遍歴は様々で、よくある学生時代に出会い長く苦楽を共にしてメジャーデビューするバンドとは成り立ちから異なります。バンドメンバー、その他裏方のスタッフ達が段々と集まっていったのはVo.Key(ケイ)の求心力と、各々の利害が一致したからという側面があります。なので悪く言えばワンマンチームだとも言えます。Vo.Key(ケイ)には圧倒的な向上心と、音楽に対する独自の美意識、自らを客観視できる冷静さを有していました。これをうまく引き出し、LoneMarch(ローンマーチ)チームに浸透させること、そして世間に伝えること。これが今回のブランディングの肝になるだろうと思いました。

ちょうどVo.Key(ケイ)の体調不良によるソロ活動休止のタイミングに合わせて、ブランディングは始動しました。2021年の12月頃です。元々のソロでの活動期間も長くはなかったため、ロゴやウェブサイトはもちろんのこと、ブランドの原型すら見えない・分からない状況でした。唯一決まっていたのはバンド名「“LoneMarch” 孤独な行進」というキーワードだけ。これだけを頼りにブランディングを進めていくことになりました。

1st Album 'LoneMarch' 2022.6.18リリース
LoneMarch Logo

ブランディングのプロセス

「“LoneMarch” 孤独な行進」は、Lone wolf(一匹狼)とMarch(行進)を組み合わせた造語です。「行進」とは集団が同じ方向へ前進すること、それに相反する「孤独」という言葉を組み合わせたのはVo.Key(ケイ)が幼少期に他人とうまく分かりあうことができなかったという原体験に由来します。他人同士、どうやっても理解し合えない。それでも1人では生きていけない。そんな人類が抱えるジレンマをキーワードにLoneMarchと名付けられました。ちょうど世間はコロナ禍に突入し、些細な行動で批判されるようになってしまい、誰にも正しいことが何なのか分からない状況になりました。責任は個人に委ねられ、ほとんどの行動が自己責任になり、孤独という感情はより身近に感じるようになりました。

バンドのソングライターでもあるVo.Key(ケイ)は米国で最も権威のある音楽チャート・Billboard(ビルボード)を自身の音楽で席巻するという大きな夢を抱いていました。それもあってか、彼の音楽的ルーツはいわゆる邦ロックではありません。Keyは作詞作曲から、自身の作品のビジュアル面までもプロデュースするマルチなクリエイターです。音楽業界においてガラパゴス化を辿る日本音楽シーンや時代の流行を踏まえて、彼は驚くほど器用にジャンルレスな楽曲を制作します。また創作に対して一切の妥協を許さない芸術家肌も持ち合わせている特異な人物でした。楽曲を聴いてもらえると分かるかと思いますが、曲ごとに全く違う印象を抱きます。その楽曲の幅の広さ、1曲1曲のクオリティの高さと聴き易い歌メロ。芸術性と大衆性を両立させたバンド・コンセプトを正しく表現したクリエイティブにする必要があると考えました。

Keyからブランドについてお話を聞いていく中で「Life is mine.人生は自分のもの」というキーワードを大切にしていると伺いました。「自分の人生に主体的でいること」それは私含めた多くの若者が達成できず苦しんでいることそのものだと感じました。そのキーワードを核にブランド・ビジョンを組み立てていきました。

LoneMarch Brand Vision

ビジュアル・アイデンティティには、現在日本音楽シーンで活躍しているバンドや、時代を牽引してきた海外のバンドを参考に、LoneMarchの「芸術性と大衆性の両立」という唯一無二の魅力を表現したビジュアルを作成しました。ロゴやアーティストフォトはもちろん、1st.アルバムのジャケットや、LIVEツアー用LP、バンド結成LIVEのフライヤーまで制作。メジャーシーンを意識しつつ、高級感とインディ特有の親しみやすい泥臭さを持ったデザインに仕上げました。

LoneMarch Main logo
LoneMarch logo variation
ツアーサイト

バンド結成&アルバムのリリース

バンド結成記念LIVEはSOLD OUTの大盛況で幕を閉じ、最高のスタートを切ることができました。しかしコロナによる音楽業界へのダメージは、業界全体にまだまだ深く残っています。更には今後施行されるであろうインボイス制度や止まらない物価上昇など、文化芸術に携わる全ての人達の活動を阻む困難が続きます。末端のインディシーンでは、厄災ともいえる現状に耐えられず、活動を断念せざるを得ない人達が数多く現れていってもおかしくありません。音楽で食っていこうとするには最も困難な時代だといえます。日々前進しなければ超速の消費サイクルからもこぼれ落ちてしまいます。音楽業界は日々正念場です。

スーツバンドとしてLIVEハウスでも異彩を放つ
毎度アレンジを変更するなど、熱量に溢れ、 充実感のあるLIVE
メッセージ性に富んだ歌詞と音楽の可能性を追求した楽曲群

厳しい状況においても、Vo.Key(ケイ)を中心にLoneMarchは圧倒的な成長速度で前進していくでしょう。いい意味で、期待や想像を裏切る作品を発表しながら、多くのフォロワーを巻き込んで「行進」を拡大させていく。ただただ魅了されるという圧倒的な音楽体験を、ぜひLoneMarchを通じて体感してみてください。

LIVE情報やアルバム購入についてはこちら
https://lonemarch-jpn.studio.site/

LoneMarch(ローンマーチ),Aichi / Japan
2022年結成。楽曲ごと、アルバムごとに変幻自在なサウンドを奏でるカメレオン・バンド。 多彩なロックサウンドをベースに次々と展開していく壮大でプログレッシブな楽曲構成、オルタナティブな精神性、それらをKey(Vo.)の高い歌唱力によって珠玉のポップスへと昇華する。同年6月に自らのバンド名を冠した1st. full Album ”LoneMarch” をリリース。芸術性と大衆性を高いレベルで両立させた作品に、音楽関係者から絶賛の声が寄せられる。結成初期からブランディングを実施し、ビジュアル面でも唯一無二の体験を創出。混沌を極める現代において解放と自由を歌う。


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