Nirvana の『Nevermind』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Nirvana の『Nevermind』を聴いてみた編をお届けします。

パワフルで抑えきれない鬱屈さ、ヘヴィなサウンドと共に破滅へ駆け抜けるカート・コバーンの叫び。

世界を震わせた、グランジの金字塔的アルバム。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

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1.Smells Like Teen Spirit

この曲を耳にすることなく生きるのムズそう…ってくらい知っている曲。イントロを聴くだけで、この曲が世界を震わせたという事実がわかる。ギターリフが鳴り響いた瞬間の、運命的なビビビッ!!!!が凄い。憂いのある「Hello Hello〜」からの爆発的なサビ、1:37〜さ、、最高。ダルそうな「hey」の破壊力。ブッキラーチューン。サビのギターでズタズタになる、カッケーーー!!!!がなるように歌うのもまた情熱的で堪らない。

↓高校の体育館でのバンド演奏をイメージしているMV。長時間待たされ、不満が溜まっていたらしいエキストラたちによる暴動的シーンは、とてもリアルで解放感ある!


2.In Bloom

ギターどうなってるの…何?ってくらい格好いい。Aメロ入ってから静かになって聞こえ出すベースの音が素晴らしい。ダークな歌がギターに溶け込む。パワーがあるけど、それは確かに負の方向に向いていて、何かに反発しようとしている感じ。歌詞を読んだら辛辣で、どこか客観視して冷めている感じがとても良かった。「Spring is here again, reproductive glands」、面白い。間奏のノイジーなギターパート好き。

3.Come as You Are

怪しげな音階を辿っている。全曲ボーカルが二重になっているらしく、重みと迫力がある。ずっと格好良い。浮遊感のあるギターが幻想的。毎秒格好良いから、「待って、格好良い、無理」しか言えなくなってしまう。

4.Breed

攻撃的なギター、マシンガンのようなドラムがバッシバシ。圧倒的。0:59〜歌のメロディもギターのメロディラインも好き。ザラついた歌声、ワイルドで野生的で、これは憧れてしまう人が絶えないだろうな…と思う。魂の叫び「She said」。2:10〜ゴツいギターが右左の耳を泳いでいく。疾走感。

5.Lithium

歌入りがあまりにも優しくてドキッとした。ギャップ萌え。「yeah」とか「hey」が基本的に格好良い。優しさと荒々しさが交互に来るから、ギャップに弱い人は容赦なくやられてしまう。2:36〜ベース…ベース…いいね…と思ってるところに比較的優しめな歌声が入ってきて、力強く”いいね”になる。リチウムは精神安定剤だし、歌詞は「薬物依存」や「精神病」を思わせるもので、自ら命を絶ったカート・コバーンのことを考えてしまう。

6.Polly

アコギの音。哀しさを含んだ優しい歌声。実際に起きた、婦女暴行事件を元に、犯罪者の心境を歌ったものらしい。最初は穏やかに感じた淡々とした構成と歌、歌詞の内容も含め読み込むと、ゾッとするものがある。

7.Territorial Pissings

「Polly」を重く捉えてたら、ベース担当のクリスによる面白いくらいハイテンションの「おいでみんな〜!!ほら笑って笑って〜!」みたいな煽りが飛び込んできて元気出た。トップスピードで駆け抜けていく。パワーパワー!!パワーと勢いで押し切っていくよう。けど、「お前だけの生き方を見つけろ!!」みたいな良いことを言っている。1:15〜このギターにズタズタにされたい。怒涛のシャウトで果てる。

8.Drain You

第一声から「これだ…!」感がある。どの曲もそういう瞬間がある。明るさの中にある微かな陰りに惹かれる。1:45〜野蛮なドラムと不気味に繰り返され響く「You」で怖い雰囲気になる。途中、赤ちゃんのパフパフ鳴る靴みたいな、お風呂に浮かべるアヒルのおもちゃみたいな音が鳴るの面白い。そしてちゃんと元の曲調に戻る。

9.Lounge Act

冒頭の不気味な威嚇ボイス、自分がよく家でやってる「呪怨」のモノマネかと思った。一見爽やかなのに一筋縄じゃいかない感じ、大好き。1:33〜大人しめの地声から、オクターブ上がって豹変する。…二重人格!?狂気が滲む歌唱、グッとくる。

10.Stay Away

ドラムが暴れ馬。歌声と一緒に歌うギター、被さってくるような勢いがとても好き。耳に残る。アップダウン激しい。ギターの支配力凄くて飲み込まれそうになる。2:20〜ドラム、暴れ馬再び。命尽きてしまうような叫びがとても危なっかしくて、やっぱり格好良い…。ノイジーに終わる。

11.On a Plain

ノイジーに始まる。拍手みたいだけど、拍手ではない謎の音。0:22〜歌のメロディがとても好き…太陽。コーラスとの絡みがとても気持ち良い。「お前よりも自分が好き」って大声で歌えちゃうの清々しい。どの曲もみんなが言えないこと、言いづらいこと、気づかないことを大声で言ってくれている気がする。明るいけど明るくない、Nirvanaが纏う独特の空気感好き。

12.Something in the Way

憂鬱そうなギターのメロディライン。歌声も生気が無くて心配になる。静かに進んでいくけど、悪い予感みたいなものがずっとある。タイトル通り、何かが引っかかる。重苦しい雰囲気。

13.Endless, Nameless

荒々しく凶暴な演奏で掻き乱していく。カートコバーンの歌声も今までで1番野蛮で激しい。恐怖すら感じる。0:45〜曲調が変わり、歌声も突然猫撫で声になる。…と思ったらすぐに狂ったように絶叫。人格が分裂しているみたいで恐ろしい。2:20〜ギターがチェンソーみたい。暴れ回る殺戮ギター。工事…?ってくらいに、ギャリギャリに暴れ倒す。この曲は絶対にイヤホンで聴かないと心配されちゃう。4:34〜暴れ続けているけど、ドラムがさらにアクセルを入れて大暴れに大暴れが重なる。全てを破壊する意地を感じる。破壊神。左右の耳がめちゃくちゃになる。6:00〜斬られてる…?体のどこかから血が出ててもおかしくないような音がして、不穏に終わる。

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↑ジャケットで泳いているのはスペンサー・エルデンという男児。この赤ちゃんが大人になって、最近Nirvanaを性的搾取で提訴していたからビックリ…

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Nirvanaは、1987年にカート・コバーンとクリス・ノヴォセリックを中心に結成されたアメリカのロックバンド。音楽だけではなく、ファッションや言動など、プライベートまで注目される存在だった。
1994年4月、ボーカルのカート・コバーンは、27歳という若さで自ら命を断ちこの世を去った。カートの死により、バンドは解散を余儀なくされた。

本作はのNirvanaの2ndアルバム。バンドが解散した後もアルバムは売れ続け、2013年までに全世界で4,000万枚超えの売り上げを記録した。ミキサーはアンディ・ウォレスが担当。


Nirvana、満を辞してレビュー!!!!!ヤッタ〜!格好良かった〜〜!!!!

実は父もNirvanaが好きで、既に家にCDがあるのですが念のため自分用にもう一枚買いました。

↓父の『Nevermind』。年季が入っているし、やや違う。

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父のCDラックの中で「赤ちゃんがお金追いかけてる青いジャケット」と、小さい頃から強く印象に残っていたので、今こうしてレビューできてなんだか嬉しいです。

内山家は『Nevermind』2枚持ちでやっていきます。

そんなジャケットの性的搾取の訴訟問題、かなり衝撃受けた…!ジャケ写の男性がアルバムの10周年、20周年、25周年に合わせ、水着を着た状態でオマージュ写真を撮影していたと知り、さらに複雑な気持ち。

でも結局訴訟は棄却されたみたいで…よかった(?)です。

Nirvanaを始め、カート・コバーンが遺したものは多く、ファッションや生き様、その影響力は本当に凄かったのだな…と後追いながらわずかに感じ取ることができました。

当時の興奮を味わってみたかったな〜!


グランジ、次回で最後です!!ひとまず!

次回は Mudhoney の『Every Good Boy Deserves Fudge』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!


最後まで読んでくださり、有難う御座いました。

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