SLAYER の『Reign in Blood』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は SLAYER の『Reign in Blood』を聴いてみた編をお届けします。

鬼気迫る早口ボーカル、慟哭する断末魔ギター、残虐な歌詞、そして猛烈な速さ。

血の雨降り注ぐスラッシュメタル屈指の名盤。

是非読んでみて、聴いてみて下さい!

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1.Angel Of Death

一音目からトップギア。リフが超高速すぎて小刻みに音が震えているように聴こえる。ベース&ボーカルのトム・アラヤの絶叫、ギターの「キュイーン」って音かと思った…凄まじい高音。慟哭。久々のこの感じ、速い…速いぞ。1:39〜単に速いだけではない。格好良い。生まれる起伏。テンポを落とすことで疾走が際立つ。3:37〜ヤッッッッバ。はッッッッや。ギターソロの掛け合いがバチバチのバトル。4:24〜ドラムはやはり偉い。
アウシュビッツ収容所の様子を描いた歌詞らしい。過激すぎて、国内盤では冒頭3曲の歌詞がなかったことにされてるとか…

2.Piece By Piece

重くも適度なスピード感がある。邪悪。「ジャン」って決めて、何回も止まったりする緩急が良い。1:21〜爆発ゾーン。めちゃくちゃ格好良い。燃えている。たぎってる。ライブ中に水を口から噴射するパフォーマンスをする人達はいるけど、SLAYERはガチの血を口から噴射しそう。歌詞は「血」とか「死体」「骨」のオンパレード。

3.Necrophobic

稲妻のようなギターの音色。ボーカルが笑ってしまうくらいに早口。スラッシュメタル界のエミネム…?0:48〜テンポダウンにより緩急をつける技。その後の疾走への入り方、電動ノコギリかと思った。凶悪サウンド。ボーカルの絶叫はヒステリック。短い時間で起こる展開が目まぐるしい。

4.Altar Of Sacrifice

行進したくなるギターで始まる。熱く激しく火花散る。ギターがギラッギラ。0:57〜なんだこの凄まじいギターソロ。断末魔。魂が宿っている。独特のリズムが面白い。テンポがどんどん落ちていって終わる。

5.Jesus Saves

繋がって始まる。テンポは遅め。0:28〜ここのギターリフ好き。さりげない緩急の仕掛けが散りばめられている。燃えていて興奮状態でありながらも、そこに関しては冷静で緻密な計算がされている感じ。ギターソロが駆け巡る。ギターヤバいな。ギターヤバい。最後の最後までずっと暴れ回っている。

6.Criminally Insane

静寂の中響くドラム。ギターが容赦なく切り刻む。1:12〜ギターどうなってるんだ…?ドラムは縁の下の力持ち。ベースの音不穏すぎる。赤と黒。ボーカルの激しさが増している。激怒してる。

7.Reborn

ミドルテンポから速くなっていく構成アガる。あまりの早口ボーカルに世界中のラッパーが衝撃を受けたらしい(めっちゃ面白い)。ボーカルまでこんな早口になること珍しい気がする。怪しげなベースラインに色気を感じ始める。ギターソロが始まるとギターに全部持っていかれてしまう。

8.Epidemic

イントロのドラム凄い。初っ端から速い。どの曲も特徴的なギターリフがフックとなって耳に残る。おどろおどろしい。ここまでほぼヘドバン衝動に駆られる曲ばかりだから、治ったばかりの首の鞭打ち再発しそう。1:50〜「キャアァア〜〜〜〜⤴︎」の絶叫の音程の上がり方美しすぎる。

9.Postmortem

重たい。ギターはもちろん、ドラムの迫力満点。ボーカル、言葉の吐き捨て方が地獄の住人すぎる。1:46〜「カーーーーーーーァアオ」。シャウトに美しさを感じることなんてあるんだ。綺麗。2:11〜展開の変わり方が巧妙。ギターが左右に振られるの好き。耳が楽しい。尊敬に値する早口。

10.Raining Blood

繋がって始まる。響き渡る雷鳴と雨音。絶対ただの雨ではなくて血の雨じゃん…。ドラムの「ドドドン」という音が怖い。一度足を踏み入れたら、二度と帰れない地獄の館という感じ。1:06〜物凄い速さ。突き抜けていく。1:40〜この微かなテンポチェンジの違和感が好き。凄すぎる。ドラムの「ドドドン」良い。この曲別格のオーラ。2:40〜一緒に「Raining Blood〜〜!!」って叫びたい。そこからのギターの疾走が訳わからないくらい激しい。パトカーのサイレンに聴こえる。雷が落ちて再び降る血の雨。なんてドラマチックなんだ……

11.Aggressive Perfector

いろんな人が「終わり二曲のボーナストラックは蛇足」と言っていたけど、始まってしまえばやっぱり格好いい(雨の余韻に浸ったまま終わるのも素敵だけど…)。これまでの曲より気持ちポップな感じがする。激しく繰り広げられるギターソロバトルと、トム・アラヤの高音絶叫が存分に味わえる。

12.Criminally Insane

怖い。魔界の扉が開く。悪い予感しかしない。不気味な空気に飲み込まれる。このドラムが響くイントロ、どこかで聴いたことある気がする。ギターの甲高い絶叫。テンポダウンと疾走が交互に登場。爽快に言葉を吐き捨て幕を閉じる。

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CDジャケット表面の高い残虐性と、裏面の陽気さ、仲の良さとのギャップがサイコー!

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SLAYER は、1981年に結成したアメリカ合衆国のスラッシュメタル・バンド。同時期にデビューした「Metallica」「ANTHRAX」「Megadeth」と並び、スラッシュメタル"BIG4"と言われていた。

歌詞やアルバムのジャケットに用いられた死、自殺、精神異常、死体、サタニズム、連続殺人犯、戦争などといったテーマが度々議論になり、アルバムの発売禁止及び延期や、訴訟に発展したこともあった。

2019年3月に活動停止し、38年の歴史で幕を閉じた。

●エクストリーム・メタル:1980年代以降に発達した一部のヘヴィメタルのサブジャンルを一括りにして表現した言葉。スラッシュメタル、デスメタル、ブラックメタル、ドゥームメタル、それらと関連深い音楽性を持つグループにおいて定義されている。

このアルバムについて、「REIGN〜を聴いたのび太がジャイアンと殴り合いで勝つ恐れさえあります。」というレビューを見つけて大笑いしました。

演奏はもちろん、歌詞も壮絶な残虐さで…!好奇心で調べるとオォ〜ってなるので、気になる人は心の準備をして臨んでください!

歌詞がヤバすぎて、リリースを拒否するレコード会社が現れたの凄いや…

あと、ボーナストラック2曲に同情するほど、みんな口を揃えて最後の2曲要らないって言ってたな〜

雨の余韻で終わるのはとてもドラマチックだし、曲が多く聴けることも嬉しい…
エ〜〜難しいので結論はありません!

↓そしてこんな記事も見つけました。

メタラーの皆様、どうか健康で・・・


次回は Alice In Chains の『DIRT』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに…!

最後まで読んで下さり有難う御座いました。


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