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The Jesus Lizard の『Goat』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は The Jesus Lizard の『Goat』を聴いてみた編をお届けします。

切羽詰まった危ないテンションのカリスマボーカル、切れ味鋭いギターサウンド。

ストイックで複雑なアンサンブルが展開される一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

1.Then Comes Dudley

ウォッ重たい!!ベースがモコモコだけどゴロゴロ。ドラムは爆発。ギターが奇妙なメロディを奏でている。一瞬でThe Jesus Lizardの世界に引き込まれる。ベースしか聴こえなくなってしまうぐらい格好いい…。と思ったけど、ボーカルの様子がおかしくて、心奪われた。2:00〜どんどんテンションがブッ飛び始める。どの楽器もシンプルなんだけど、どうしてこうも惹きつけられるんだろう。タイトなリズムを刻むドラムも素敵。噛み合ってるんだか絡み合ってないんだか、違和感のある絶妙なアンサンブルがクール!

2.Mouth Breather

イントロのギターがハードロックしている。ドラム、カッケェ!独特のリズム。ボーカル、ヤバい。今度は音数が少ないけど複雑な絡み合い。噛み合っていて、噛み合っていない感、気持ち良い。サビっぽいところがあるような、ないような…メロディがあってないようなボーカル面白い…鬼才。

3.Nub

ギターが這いずり回って、ウネウネしている。リズム隊は楽しげ、多分タンバリンの存在がでかい。0:48〜何かを鼻から吸っている…?謎の音。ずっとボーカルが危険なテンションでヘロヘロと叫んでいて面白い。肩を貸してあげたいけど、突き飛ばされそう。1:47〜ちょッ…ギター!!!ギター格好良い。大暴走。

4.Seasick

ギターの音凶暴で素敵〜!また何か吸ってる…?ボーカルはもっと凶暴で、抑えの効かない獣みたい。0:38〜悲しみに暮れる獣。悲痛な獣。悲しみが故のブチ切れ吠えが堪能できる。演奏が一切その様子を気にしていない感じがまた面白い。1:35〜サビ?盛り上がり方とボーカルの狂い方が良い。1:56〜「Fucked up」の最初のF力入りすぎてか「ブブブブ!!!!」みたいになってて発音が独特。面白い。

↓上裸!?(イメージ通りではある)

5.Monkey Trick

冒頭でなんだか爽やかさを感じたけど、それは気のせいだった。一瞬で怪しげ世界に突入。セクシーなギターの音色と歪み方。1:08〜!?!?
エッ人の声!?大丈夫!?ずっと様子が危ない。演奏は格好良すぎる。カリスマボーカルだ。2:09〜ドラムの盛り上げ方が…有難うございます。2:30〜ここのギターの音色好き〜!ベースずっとひたむきにリズム刻んでいて健気。そして格好良い。3:16〜ギターが降り注いでくるように聞こえてきて、最高のシャワー。3:40〜ボーカルがずっと「アゥッ!!アゥッ!」って叫んでいて怖いけど、ここのギター好きだ!

6.Karpis

邪悪で危険なメロディ。ウワ〜ンウワ〜ンってギターの響きの時大体危ない。0:17〜何このギターの弾き方、好き。0:34〜ドラムと一緒にボーカルも獣になっちゃった。ミステリアスなギターのメロディが耳に残る。1:05〜歌のメロディ(そんなものは無いのかもしれない)、いいな。2:18〜やっぱりいいな。2:32〜ウワ〜気持ち良い。ベースゾクゾクする。全楽器が一体となって迫ってくる。

7.South Mouth

跳ねている感じが愉快。ドラムパワフル。ボーカルも跳ねているけど、そのせいでより危なさが増している。0:31〜ちょっと格好良すぎるな。ギターとベースが絡むことで生まれる歪な疾走感。1:26〜急にめっちゃスローテンポで悲しげ。1:38〜急に元に戻る。サイコパス…?2:10〜みんな自由すぎる。

8.Lady Shoes

一番強そう!!!ラスボス。全楽器が本気。ボーカルが元気無いのもなんか怖い。0:43〜全然吠えていたので、全然そんなことなかった。音割れするくらい絶叫している。1:26〜緩急のコントロールと静と動の切り替えが圧巻。1:50〜人間の声…?ずっとスリリング。緊張感ある。終盤の追い上げが凄い。

9.Rodeo in Juliet

ギターの音色が素敵。ダークなベースがやっぱり格好良い。ドラムはなんでこんなに生き生きとしているんだろう…Steve Albiniプロデュースの妙なのかな。ゆったりと、じっくりと獲物を捉えるような痛ぶるような感じ。1:39〜ボーカルに、包囲されている!喰われる…!3:09〜3周くらいして、なんかもう助けてあげたい…。ギターとかも同じフレーズの繰り返しなのに、迫力があって一切油断する隙がない。格好良い。最後の最後に一番危ない曲持ってきたな…

(炎かと思ったら…!!!)


The Jesus Lizardは1988年にシカゴで結成されたバンド。メンバーはDavid Yow (Vo)Duane Denison(G)David Wm. Sims(B)Mac McNeilly(Dr)今回プロデュースを務めたSteve Albiniお気に入りのバンドだったと言われている。
本作は1991 年にリリースされた2ndアルバム。

Steven Albini(1962年7月22日〜)は、アメリカのレコーディング・エンジニア、ミュージシャン。シカゴを中心に80年代後期以降のオルタナ、アンダーグラウンドロックシーンを代表するエンジニア。


カリスマボーカル編でずっと正統派に歌唱力で殴ってくる人たちばかり聴いていたから、The Jesus Lizard聴いてウホウホしました。

様子がおかしいボーカルに出会えるとワクワクしちゃう。

ある意味、ボーカルのDavid Yowもカリスマボーカルだと思う。真似できない。

演奏がめちゃくちゃ格好良いからそのバランスも楽しかったな〜

そして、Steve Albiniプロデューサー。名盤を生み出しまくりで掘り甲斐があります。楽しい!

色々調べていたら、Steve Albiniは壁や窓や天井といった変なところにマイクをつけて録音するという特徴があるらしいです。

壁からの反射音も録音することで、スタジオの空気も録音したみたいにする効果があったとか…!
その奥行き感と広がりがあるサウンド、次回のバンドからも意識して聴いてみようと思います。



次回は GEZAN の『Silence Will Speak』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。

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