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Ride の『Nowhere』をもう一回聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

ディスクレビューnote200枚記念企画!もう一回聴いてみたシリーズ!

今回は Ride の『Nowhere』をもう一回聴いてみた編をお届けします。

轟音ツインギター、ドリーミーで美しいメロディ、甘く儚げな歌声、繊細で危うさ張り詰める歌詞。

ノイジーさとメロディアスさが両立した、シューゲイザーを象徴する一枚。

ぜひ、読んでみて聴いてみてください!

↓1回目に聴いた時のレビュー

1.Seagull

ノイジーでちょっと不穏な始まり方からの歪む疾走が格好良い〜!音が耳の中で渦巻き移動していく感覚気持ち良い。Rideやっぱり好きだ…。このアルバムのリリース当時メンバー全員自分の年下なのヤバすぎる(内山は23歳です)。その年齢が故の繊細で危なげな歌詞もまた良い…。歌声も、そのハーモニーも美。ギターが暴れ狂ってるのに歌メロが美しい構図大好物。2:55〜「ウワァウワァーーー」ってギターが絶叫してるの好き。5:25〜後半の盛り上がりに大興奮。凄まじい音圧。無敵だ…

2.Kaleidoscope

ギターは鋭く凶暴だけど、強めの残響音でふぁ〜ってなる。リバーブがしっかりかかった歌声も相まって空間の広がりを感じる。爽やかな疾走感。よく聞けばゴリゴリなギターには感謝が止まらない。静かに動き回るベース、好き。ずっと動いてて欲しい。2:14〜ドラムもしっかり忙しい。リズム隊の芸が細かくて耳が足りない。

3.In A Different Place

泣きそう…。ドスドスとしたドラムとキラキラなギターの音色、鈴の音、冬だ。歌声の甘さが罪深い。やっぱりメロディセンスが神ががかっている。2:05〜ひょっこり登場してくれるギターのフレーズ、好きすぎて深めの会釈しちゃう。2:50〜柔らかだった空間に、刺々しいギターが入ってくるの好き。Rideに出会った頃より、シューゲイザーもRideも好きになってるから1回目のレビューより「好き」とかしか言えなくなっていてマズイ。恋は盲目・・・

4.Polar Bear

ゆらゆらなギターとドカンと大振りなドラム。何かが始まる生命力、パワーをひしひしと感じる。大地。1:33〜歌声の甘さ、美ハーモニーで空飛べそう。2:24〜美しき「Ah〜」に、私も「ア゛ーーーー」。3:15〜ドラムの小気味よさと、アコギが入ってくるの堪らなくいいな。ギターが小刻みに震えるたびに、心が震える。

5.Dreams Burn Down

大好きな曲すぎて、無理…(限界オタク)。このドラムのリズム聞くと「…♡(ギュン)」ってなる。細胞の喜ぶ音。キラキラだけどしっかり地面揺らすような轟音出してくれる。どうしてそんな器用な両立ができるのか。1:55〜綺麗に転がり落ちてくるような、流れ星みたいなギター、泣いていいかな。2:17〜突如として降り注いでくる光の轟音シャワーに襲われる時間、格好良い💢。しっかり耳をつん裂くような容赦ない轟音。4:16〜傘持つのやめて土砂降りの雨に打たれる感じで、この轟音シャワー浴びたい。

6.Decay

怪しさ満点のドラムとトレンディードラマ始まりそうなギターの音色良い。1回目のレビューで「物語の山場で流れてきそう、犯人を車で追いかけてるようなイメージが浮かんできた。」って書いてあって、昔の自分に共感した。1:03〜ここでピキッっとなって、シューゲモードに入るの好き。ダークなRideも素敵。

7.Paralysed

アコギの音色の哀愁に溺れる。2本のギターの感動アルペジオ。退廃的で憂いに満ちたメロディから1:30〜の暗くも少し晴れたメロディに移行していくのが堪らなく好き。ずっとメロディが良すぎるけど、どうなってるんだ。「何も感じられない、感覚が麻痺していく」と歌っている歌詞も、3:30〜ギターの歪みっぷり、暴れっぷり、思春期。好き。ドラムの響き方ずっと好き。

8.Vapour Trail

ア〜好きな曲です。好きなイントロ。神の歌声…?朝が来た感じ。ずっとここにいたい。2:27〜繰り返しのフレーズが多めだけど、間奏のベースとドラムが、黙々と種を変え品を変え変化をつけていく感じがめちゃくちゃ好き。ストリングスに感謝を…

9.Taste

眩しい。刹那の煌めき。青春の輝き。私なんかが触れてはいけない。0:30〜「ah〜」としか歌っていないのに、こんなにも眩しくて凄い。「ah〜」はRideにかかれば無限の可能性を秘める。「The taste just slips away」と繰り返すサビ好き。失うことに敏感なところ、向き合いすぎているところ愛おしい。疾走感と曲の短さがまたずるい。

10.Here And Now

胸が張り裂けそうになるイントロ。シリアスな空気感の中、ハーモニカが絶妙なタイミングで登場してくれる。2:22〜好き。歌詞好き。全歌声のハーモニーが良い。暗くても全然良いけど、Rideの暗すぎないバランス感覚がとても好み。ハーモニカ、主役。

11.Nowhere

不穏な波のうねり。脳内が揺れるような轟音と歪み。洗脳できそう。ダークサイドRide好きだ。2:26〜ギターにめちゃくちゃにされたい。こんなにも凶暴になれるというのに、あんなにも美しい。不穏な残り香を漂わせつつ、最後は寄せては返すに波の音とカモメの鳴き声で終わるところ本当さ〜〜…好き。



Ride は、1988年にイギリスのオックスフォードで結成されたロックバンド。メンバーはAndy Bell(Vo.G)とMark Gardener(Vo.G)、Stephan Queralt(B)、Loz Colbert(Dr.)の4人。1996年に解散し、2014年に約18年ぶりの再結成が発表。本作は1990年にリリースされた1stアルバム。


やっぱりRide好きだな〜って再確認したし、いつの間にこんなに好きになってたんだ…!?

今年の4月に東京・大阪で開催された『Nowhere』と2ndアルバム『Going Blank Again』の再現ライブ、めちゃくちゃ観てみたかったな〜!

再現ライブというものがそもそも好き。

ノイジーなギターの轟音シャワーも大好きだけど、その裏でうねっているベースとか、柔らかくも実は暴れ回っているドラムとか、リズム隊も好きです。

My Bloody Valentineでシューゲイザーを学び、 Rideでシューゲイザーを好きになった感じがしています。

Rideの音は「ドラッグなしで創造されるエクスタシー」とも言われていたそうで…!

良いキャッチコピー(?)だな…。

そしてまたまた、CDを持っている写真は同じ構図、服装で撮ってみました!

2019年9月の内山
2023年11月の内山

弟の部屋のカーテンも変わってなくてよかった〜!

見た目の変化も引き続き楽しんでみてください!


そして、もう一回聴いてみた編は次でラストな予感…!


次回は INU の『メシ喰うな!』を聴いてみた編をお届けする予定です。

最後まで読んでくださり、有難うございました。


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