【ポエム】贈与経済圏に入れないという悩み
私の悩みはつまるところ「贈与経済圏に入れない」という悩みである。どういうことか。
経済というとおカネのやりとりばかり考えがちだ。しかし、人と人の関係ではおカネだけでなく優しさや愛や情報や時間も全部やりとりしている。
理想的な贈与経済ではたとえば、10の財やサービスを受け取ったら11の財やサービスを返す。これを繰り返していけば、経済圏における財とサービスの総量はどんどん増えていく。
しかし、実際には格差が存在する。財やサービスの贈与をランダムに行っていくだけでも、富む者と貧しい者が生まれる。富むものには2通りある。
財やサービスをもらうばかりで他人に与えない。貢がせる。
内輪経済圏を作って、その内部だけで財やサービスの贈与を行う。ブロック経済。
前者は特殊な才能がいる。めちゃめちゃ可愛いとか、めちゃめちゃ利益誘導がうまいとか、親が有名人とか、そういうことだ。前者になることはハナから諦めていいだろう。
しかし、私は後者にもなれない。
後者は要するに「群れ」を作ることだ。生物にとって「群れ」が生存に有利であることは明らかだし、群れていればメンタルも安定する。
群れを作ってその系内部での経済を考えてみれば、群れの内部での生産はそのまま群れのプラスのGDPにつながる。輸出をすればプラスのGDPになるし、輸入はマイナスのGDPにはなるが必要がなければしなければいい。
群れの内部は富むし、群れの外部は貧しくなる。
とにかく群れは有利だ。
私は、とにかく群れの中にいて、仕事を内輪で回したいし、情報もうちわで回したいし、人間関係も、愛もすべて内輪で回したい。だって有利だから。
学校のクラスや大学のサークルや職場を思い出してほしい。人生キラキラしているやつらは内輪でグループを作っている。大学の頃、私はサークル内サークルみたいなものに辟易したものであった。
ライアーゲームという漫画がある。ヨコヤが「このゲームには必勝法がある(ニヤリ)」というのが定番だが、どのゲームにも共通する必勝法がある。それは初手でチームを組むことだ。囚人のジレンマゲームにおいてチームを組むことは超有利である。
現状
家族とおれ:家族から経済的支援を受けているおれではあるが、ほんとうは知識や情報などがほしい。なんなら、悪いけれども恩着せがましい経済的支援によって尊厳が奪われている。
友達とおれ:おそらく、おれがいなくても飲み会は開かれるし、仕事は回ってこない。仕事をくれ。友達Aが友達Bのイベントに行くことはあっても、この友達Aはおれのイベントには来ない。
これからどうするか
とりあえず、自分の安売りはやめようと思っている。10もらったら、そのまま11をほかの人に与えるのではなく、しっかり脅していきたい。もっと仕事をくれなければお前から搾取する方向にシフトしていくぞ。そういう仕組みづくりをしなければいけない。
具体的方法は……わからん。