『ジョジョ・ラビット』 愛が世界を包む日まで
みなさん、こんばんは。
今日も愛を語っていきたいtabeでございます。
ブログをこうやってつらつら書いていると、言葉が自分のものになっていく感じがして本当に楽しいんですよね…
その代わり、どんどん口下手になってますけれど…笑
伝えたいことをブログやTwitterなどで発信することができる社会に生まれて本当に幸せ者だなと最近は思ったりもします。
という訳で、今日はそんな情報操作されまくっていた第二次世界大戦下のドイツが舞台の『ジョジョ・ラビット』をご紹介していきたいと思います。
第92回アカデミー賞でも、作品賞・助演女優賞など6部門でノミネートされていた話題作でございます。これは、とんでもなく「ずるい」作品でしたよ。
あらすじ
舞台は第二次世界大戦下のドイツ。
この物語の主人公ジョジョは、まだ10歳の少年。名前はめちゃめちゃ強そうなんですが、、(スタンド使って戦争なんか終わらせそう…)空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、青少年集団”ヒトラーユーゲント”の立派な兵士になろうと奮闘していました。
しかし、心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、教官から”ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられます。
ある日、母親と二人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づくジョジョ。やがてジョジョは皮肉屋のヒトラーの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく…
最後に勝つのは、愛なのか憎しみなのか。
『マイティ・ソー バトルロイヤル』などのタイカ・ワイティティ監督がメガホンを取った、喜劇と悲劇の中で風刺した心温まるヒューマンドラマです。
とてもコメディタッチで戦争を描いている為、率直に観やすかったのが印象的でした。これは恐らくこの映画の主人公である”ジョジョの目線から観た第二次世界大戦”がテーマとなっていたからだと解釈しています。
純粋無垢な10歳の子供からしたら戦争が起こった背景なんて想像できるわけがないし、戦争なんてゲームの延長戦にしか見えていないんでしょうね。
だからこそ、ジョジョはヒトラーに憧れ、軍人を志す。
そんな息子の母親のロージーは、彼の思想を否定せず温かく愛で包みます。
灰を顔に塗って父親に扮したり、靴紐結んであげたり、、
母親が息子を想う気持ちって世界で一番強いんじゃないかな…
となってくると、本当に恐ろしいのは「教育」です。
ここまでくると教育と洗脳の境界線なんてないのでしょう。
ヒトラーは、プロパガンダついて「ほとんどは人々の感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない」と、感情に訴えることの重要性を挙げています。
つまり、最も感受性の高い子供こそプロパガンダの対象には最適ということ…彼らからしたら戦争は悲劇にも、喜劇にも見える。
あるシーンを境に、物語は急展開を迎えます。
彼を導く蝶は、憧れていたナチスそのもの。
蝶が導く先には、何が待っていたのでしょうか。
一人じゃ結べなかった靴紐も、
いつか結べるようになる日が来る。
ジョジョの成長とドイツの敗北。
何かを得るには、何かを失わなければならない。
「愛こそが最強だ」
観終わった後、あなたはそう思うはずです。
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