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入社1ヶ月前に大手の内定を辞退し、TwitterからROXXに入社した。

大学4年生の2月、私は悩んでいた。大手人材会社の内定をもらって早9ヶ月。このまま内定先に就職して良いのだろうか・・・。

就活を通じて見つけた、自分のありたい姿

私が就活を始めたのは、3年生の9月頃。夏は短期留学に行っていたためにサマーインターンを諦め、やりたいことをやった後に就活を始めた。

何もわからないまま業界研究をし、OB訪問をし、自己分析をし、3年生の年明け頃に行き着いた答えが”人材業界”だった。

その頃私が考えていたのは、「自分の行動の全てを軸で判断し、主体的に動ける人でありたい」ということだった。全ての行動というのは、仕事だけでなく、プライベートの行動も全て。軸というのが、その当時は”人の可能性を広げる”という軸だった。

そして、当時のありたい姿を体現する方法として、どのような価値を生み出したいかを考えたとき、「はたらくことを、誰にとっても楽しいものにしたい」が、自分の中でやってみたいこととして一番手触り感のあるものだった。(手触り感のある課題じゃないとやる気が出ない性格)

大学生活ほぼ全てを予備校でのアルバイトに費やしていた私は、働くこと自体がとてもとても楽しかった。もちろん、給料をもらうために働いていた事実はある。でも、モチベーションは給料よりも”ただ楽しいから”が大きく、「こんな楽しいことしてて給料がもらえるなんて社会人はどんだけ楽しいんだ」と思っていた。

もちろん、人によって働く目的は様々ある。給料でも全然良い。ただ、誰もが時間を使う”働く”という行為が楽しいものになれば、デメリットになる人はいないと、そのとき私は考えていた。だから、その人自身の価値観にあった仕事を見つけ、自分が関わり、その人の可能性を大きくすることが、当時の私にとってとてもやりたいこととなった。(細かいことを言うとRA志望だったのですが・・笑)

順調にいった就職活動

自己分析を死ぬほど繰り返し、行き着いた答えが人材業界。選考は正直苦労しなかった。社数を絞ってエントリーし、(集団含め)面接まで行けた会社では有難いことに不合格通知を貰うことはなかった。選考中に(自分に)合わないと思う会社は全て辞退し、最終的には2社の内定をもらい、より会社のビジョン・ミッションに共感した、業界でもかなり大手の会社に内定承諾をした。

どうして大手企業という選択肢をしたのかというと、幾らかの理由があるが、「会社の規模は私にはあまり関係ない」と当時は思ったから。口コミサイトや就活サイトは参考にせず、ほとんど社会人訪問で紹介された会社を受けた。そうすると正直、ベンチャーの選択肢が出てこない。笑
大手に比べると圧倒的に母数が少なすぎるし、忙しすぎて学生の訪問を受け付けている人も少ない(気がする)。 
大手だろうとベンチャーだろうと、自分のやりたいことがやれるかどうか、それを会社が受け入れてくれるかが大切だと思っていたので、面接の場では「自分のありたい姿が体現できる場所かどうか」だけを聞いていた。自分の話をし、相手の質問に答え、「だからこう思っているんですけど、御社ではそれができますか?そのフィールドがありますか?そういう私を受け入れてくれますか?」みたいな形で。3、4ヶ月の選考中でそれが可能だと、当時の私は納得できたので、大手に承諾をした。

少しだけ話が逸れますが、ここまで就活がうまく行った理由は「死ぬほど自己分析をして言語化をしたから」だと思う。ノート3冊分くらいを埋める位は自分のことを客観視し、分析した。過去の経験と今考えていること、それがどう会社と結びつくのかを納得感を持って話せれば、面接では落ちないと思う(持論です。笑)。あとは社会人と話すことに元々慣れていたこと、就活を楽しんでいたことくらいかな。

1年間で人は変わってしまう

良くも悪くも、人は1年間で変わるし、変われる。就活中、「リクルートってそんな有名な会社なの?」と3年生の12月頃に思っていた私が、たった数ヶ月で無数にある中小ベンチャーを知ることなんて不可能だった。

元々、「余計なことはしたくない」精神が強すぎ、年明けの本選考でも強気で数社しか出さず、「他の選択肢もあるかもしれないけど、日本の会社全てを知れるはずなんてないし、だったら今知っている中から会いに行って、自分にぴったりだと思えばそこでよくないか?」と言う超楽観思考で就活を進めていた。案の定、OBOG訪問に助けられ、「ついしゅさんに会うと思うよ」といわれた会社に行った私は、納得感を持って就活を終えた。

就活と並行して探していた長期インターン。3年生の2月にたまたま出会ったTalknoteが受け入れてくれることになり、そこから徐々に、徐々に、大学4年生の1年間をかけてベンチャーの沼にハマっていくことに・・。

新しい価値観、新しい自分

長期インターン先は、従業員70名程度のベンチャー企業だった。新卒採用担当のポジションで入社し、採用責任者の社員と二人で、同い年の20卒採用を行っていた。

前述の通り、私にとっては未知の領域で就活時代は避けていたベンチャー企業。入ってみて、印象がガラリと変わった。一番思ったことは「意外と自分でもやっていけて、楽しいかも」と言うこと。

就活当初、”意識高い系就活生”がなんとなく苦手だった私は、そんな人たちがウジャウジャいそうなベンチャー企業にもなかなか寄り付けなかった。でも、今だから思う。知らず嫌いは可能性を狭める

新卒採用チームだったこともあり、他のベンチャー企業と出会う機会が沢山あった。中に入らないとわからないし、会社ごとに社風もいる人もガラリと異なる。だから一概に、「大企業より良い」とは言えないし、だからこそ面白いなと思った。

大手企業は、色んな意味で出来上がっている。うまくいく方法が確立されている。それでももちろん全員が同じ成果な訳はないので、そこは個人の力量になるのだが、先輩から教えてもらえることも多い。長年のノウハウを受けとれ、ビジネスマンとしては十分すぎるほど成長できるだろう。あとは、お金を持っている。笑
すぐに自分のやりたいことができなくとも、現場で成果を出していけば上に上がれるし、そこで自分のやりたいことができるかもしれない、しかも相当大きい規模で。その上、社会への影響力もデカイ。給料だって安定している。良いことだらけ。

でも、私にはその良いことが、良いことと感じられなくなってしまった。現場で成果を出して5年後、自分が今と同じことを思っている可能性は100%では絶対にない。何%かわからない。そのために5年も、10年も頑張り続けられるのだろうか。その頑張りの間、自分の気持ちは二の次になってしまうのではないだろうか。

私は、今の自分の気持ちを大切にしたかった。会社に入った瞬間から、”誰も答えがわからないまま考えて考え抜いて模索する、自分を大切にする自分”でいたかった。

(もちろん、大企業でもそのような働き方はできると思います。でも、私にはその自信がなかった。)

入社1ヶ月前に内定辞退 ニートの危機

内定者インターンをして3ヶ月。迷いに迷っていた。良い会社だ。ビジョンミッションはどの会社よりも私に合っている。内定式の社長の話で泣きそうになった。でも、それだけで本当に良いのか?

実際に働く現場を見た自分は自信がなくなった。ブラック企業でもなく、むしろどこまでもホワイトだし、社員さんは皆んな良い人だし、辛いことも何もなかった。でも、今の自分が入ったら「なんか違うな」となることが、思いたくなくても思う気がする。でも、他の選択肢があるわけでもない。そんなとき思った。

そもそも会社に入らなきゃいけないことなんてない。
その概念を捨てれば、辞退して今の自分がありたい姿でいれる場所を探した方が良いのではないか。
嘘をつきながら働いていたら会社にとってもマイナスになってしまう。

そう考えた私は、入社を1ヶ月後に控えた大学4年生の2月28日、内定を辞退した。

思い出したback check

辞退したは良いものの、次は決まってない。どうしよう。

4月からニートか。それでも良いか。王道コースを外れた私はどうでも良くなって、とりあえず興味のあることから派生する道を考えた。もちろん、会社に入ること以外も。

3月から20卒で就活をする4年生はどれくらいいるのだろう。わからなかったが、サービスに魅力を感じでいたベンチャー企業数社にとりあえず連絡をとってみようと思った。その時に思い出したのが、ROXXのオンラインリファレンスチェックサービス back check だった。

いつの記憶かも曖昧だが、4年生の秋か冬頃に一度だけfacebookの広告で見かけ、調べていた。"あらゆる人の可能性を広げたい"と思っていた私にとって、学歴や経歴ではない、経験や信頼が他者評価としてその人の価値になるサービスに、とても興味が湧いた。思い出した瞬間に運営している会社を探し、ROXXに行き着いた。

会社名を突き止めWantedlyを見ていると、なんとも偶然、20卒採用の求人がまだある。でも、運用していた私は知っている。動いていないだけかもしれない。笑

1日でも時間が遅れるのが当時の私にとってはもどかしかった。で、とった行動が「人事のTwitterアカウントを見つける」だった。

Twitterで検索すると、いくつかアカウントを見つけた。まずは社長。次にプロフィールに「人事」と書かれたアカウント。どっちに送ろうか迷ったが、社長に送ってもどうせ人事に流されるだろうと思い、人事のアカウントに直接DMを送った。

↓当時のやりとり

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※現在の部署は違います

今読み返してもよくわからない挨拶と自己紹介に、一瞬で返信していただき、感謝・・。
そんなこんなで3月5日に初めて人事の方とお会いし、話を聞きに行った。

Twitter就活 6日での内定

人事の方には「面白いね」と言われ、根掘り葉掘り聞かれた。そりゃ面白いでしょと言わんばかりに、素直な自分の気持ちを話しながら、会社のことも沢山聞いた。どんどん「面白い会社かもしれない」というワクワクした気持ちが膨らんでいった。

「じゃあ次はこの人と会って話してみて」

そう言われながら、back checkの事業責任者、社長と話していき、人事の方と会ってから6日で内定をもらった。正直「これは本当に面接なのか?」と思いながら話していたのでびっくりして、どうしようと悩んだ時、最後に社長が話してくれたことを思い出した。

「色々話したけど、あんまり深く考えず、決めちゃいなね。」

この言葉が当時の私の背中を押してくれた。正直 あんなに悩み抜いた会社の内定を辞退したのだから、それを凌駕する会社に出会わなきゃ と思い、決断できずにいたから。でも、ここまでことがうまくいき、話しが合い、やりたいことができそう、サービスが好き、これは何かの縁じゃないかな、って。

そんなこんなで結局1週間くらいは悩み、人生2度目の内定承諾をした。

もう当たり前なんでない

コロナ騒動でも嫌と言うほど実感したが、もはや「当たり前」なんて存在しない。大手に行ったから良い?今はベンチャーの時代?いやいや、大手でも入社が延期になったり、思わぬ部署に配属された同期を数え切れないほど見てきた。
そして、会社規模に関わらず、むしろ会社に縛られず人生を楽しんでいる人がごまんといる。

人生は、想定外のことが起こる。自分がいくら頑張っても、環境が邪魔をしたり、結果がモノをいい努力が報われない時もある。
だから、「こうでないと」という固定概念を捨てた生き方もあることを知って欲しい。それでうまくいくのか、正直わからないかもしれない。でも、うまくいく方向に軌道修正することはいくらだってできると思う。

そんな私が入社した会社のこと、私のこと、だんだんと書いていきますので、ぜひ今後も読んでみてください。

ついしゅ

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