ヨーグルトはデザートじゃない！？

みなさん、ヨーグルトっていつもどうやって食べますか？

砂糖やフルーツと一緒に「デザート」として食べられる方が多いのではないかなと思います。日本では、ヨーグルト味のお菓子やスイーツなんかも売られていますよね。あとは、隠し味として料理に使うことがたまにありますかね。

でも、トルコではヨーグルトは頻繁に料理に使われます。それは材料の一部としてだったり、調味料としてだったり、ソースとしてだったり、その使い道は非常に様々です。

トルコ料理とヨーグルトの関係については下の記事を読んでいただければより詳しく書いています。

留学中に撮った写真の中でヨーグルトが使われている食べ物の写真を何枚か引っ張ってきました。

この料理ではソースとして使われています。上にかけられているのは唐辛子フレークです。

続いてこちらはTantuni(タントゥ二）という料理です。
ラムの腸や牛肉を細かく切り香辛料で炒めたものをトルティーヤのような薄い小麦粉の生地で細長く棒状に包んだメルシン地方の名物で、Dürüm(ドゥルム）というラップサンドという料理の仲間です。ちなみによくみなさんが屋台で食べるケバブもDürümの仲間です。Tantuniはよくヨーグルトソースをかけてこんなふうに食べられます。おかげでヨーグルトに埋もれて本体が見えませんね。

最後は、ステイ先の晩御飯です。ガラスの容器に入っている白いもの、あれがヨーグルトです。けれど、こんなふうに配膳されたら、日本人の感覚だとヨーグルトは最後に食べたくないですか？砂糖なんかいれちゃって。

でもトルコの場合違うんですよね！なんとおかずのひとつです。テーブルの真ん中に置かれた赤い小瓶の正体はヨーグルト用の唐辛子フレークです。左端のヨーグルトみたいに上に振りかけて食べます。ソースみたいに他のおかずにかけたり、おかずのひとつなので『サラダを一口⇒ヨーグルトを一口⇒ご飯を一口』のようにトルコ人は食べます。

最初見たとき、正直なところ、え？？？って感じでした(笑)
何回かトルコ人風に食べようと努力したんですが、「ヨーグルトはデザート」「デザートは食後」という日本人的感覚が邪魔をして、食事が終わって気が付いてみると、毎回ヨーグルトだけまるまる残っているんですよね。
結局トルコ人風に食べるのは、諦めて私だけデザートとして砂糖を入れて食べていました。しかし、トルコではあまりデザートとしてヨーグルトを食べないらしく、ホストの食べ方に驚いたのと同じように、ホストにはものすごく驚かれました。

唐辛子の小瓶の隣の白い小瓶は砂糖なのですが、毎回食事のときは唐辛子と一緒に用意してくれるようになりました。ホストの優しさですね。テーブルでの唐辛子入りと砂糖入りの二つの小瓶の共存。こいつたちは文化の違いによって生まれていたわけです。

少し話がそれましたが、トルコではAyran（アイラン）というヨーグルトを使った飲み物がよく飲まれます。ラッシーや飲むヨーグルトに近いですが、砂糖の代わりに塩が使われています。食べ合わせが良くないらしくあまり魚料理とは一緒に飲まれないんですが、肉料理などの料理の時は非常に好んで一緒に飲まれます。お店では、お水、コーラ、アイラン、って感じで飲み物のメニューに並んでいます。お店では、プラスチック容器や紙パックに入った既製品で出されることが多いです。

さっぱりした酸味がお肉など味が濃くて脂肪分が多い料理と相性がとてもいいです。ヨーグルトがソースとして料理によく使われるのも同じような理由だと思います。

本当に簡単に作れるので、もしよろしければハンバーグなどを食べるときに作って飲んでみてください。「ヨーグルトは甘いものだ」という日本人的感覚が染みついているので、一口目の違和感がすごいと思いますが、ハマる人はハマると思います。
レシピの水を牛乳にして作ると濃厚になって、それもまたおいしいので、お好みのバランスを見つけてください。

アイラン

そして、私のおすすめがヨーグルトソースです。

今、おうち時間で家で映画を見る人多いんじゃないんでしょうか？ぜひ、チップスにヨーグルトソースをディップして食べてほしいです。めちゃくちゃ美味しいです。材料も作り方もいたってシンプル。

ヨーグルトディップソースの作り方

材料
ヨーグルト　　　　　　　　　　　　　コップ１杯
タイム　　　　　　　　　　　　　　　デザートスプーン１杯
乾燥ミント（今回はバジルで代用）　　デザートスプーン１杯
赤唐辛子フレーク　　　　　　　　　　デザートスプーン１杯
塩　　　　　　　　　　　　　　　　　少々

作り方
材料を全て混ぜる。完成！

ポテチなんかにつけてもおいしいと思いますが、おすすめはトルティーヤチップスです。
私はいつもドリトスのメキシカン・タコス味につけて食べています。

味が濃かったり、脂っぽくてなかなかいっぱい食べられないチップスもヨーグルトの酸味とスパイスの香りでさっぱり！ヨーグルトの健康増進のイメージのおかげで罪悪感ゼロで、無限に食べ続けられます。

一度騙されたと思ってお試しあれ。

あと、乾燥ミントを売っているところを見たことある人はぜひ教えてください。