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出店活動を通して高校生に伝えたかったこと

 8月の上旬に大分県日田市で県立日田三隈高校の生徒さん19人と出店活動を行いました。

その時の様子を記したnoteはこちら。


約1ヶ月半後の、9月14日にその振り返り授業がありました。

体育館で、活動に参加した子もそうでない子も含めて、①大学生からの活動紹介、②高校生からの出店活動報告、③先生からの講評という流れで50分間の振り返り授業が行われました。

①大学生からの活動報告で、TANEMAKI by SPINNSを代表して私から高校生にお話しをさせて頂きました。

内容としては、みやぽよさんから言付かった総評と、出店結果を踏まえての個人的なメッセージを話しました。

この授業は、「日田で仕事を創ろう」「日田で働こう」という趣旨からなるキャリア教育なのですが、私はあえて『日田を出て下さい』とアドバイスしました。

単に本末転倒させた訳ではありません。

出店活動時に関わった高校生は皆口を揃えて「日田には何もない」「高校を卒業したら日田を出たい」「休日は久留米(日田から一番アクセスがいい)に遊びに行きます」と言っており、街の状況からもそのようになってしまうのは仕方ないと思いました。

私の地元も、若者が遊ぶような場所、ご飯を食べに行くところ(マックすらないです)、服を買いに行くところなど、″何もない″ところでした。

大学進学のために福岡に出て来ましたが、動機の8割は「都会に出てみたかった」というのが本音です。当時は地元から逃げるような気持ちで出てきました。


大学に入学してできた友人は大半が福岡県内か九州地方出身の人でした。

私は、地元に対してネガティブな気持ちを抱いていたため、出身地を聞かれた時は「めちゃくちゃ田舎だよ」「何もないよ」と話していました。

しかし、地元をどんな場所か知ってる人から「あそこ(観光地など)魅力的だよ!」と言ってもらったときや久々に帰省をしたとき、「私の地元って悪くないかも…?」と思うようになりました。

しかも、最近の地元は観光地として知名度が上がってきており、某温泉街は連日多くの観光客で賑わっているそうで、この夏には福岡からの直通高速バスも開通しました。

愛着というのでしょうか、住んでいた時には毛嫌い(決して大袈裟ではありません)していた地元のことが今では好きです。

このようにマインドが変化したのは、福岡という都会に出てきたからこそです。地元にいた頃とは違う視点で地元を見れているのだと思います。

″離れて気づく良さ″といったところでしょうか。

このような私の実体験から、日田に居続けていては日田の良さに気付けないのではないかと思い、日田の高校生にも「日田を離れてみて」とメッセージしました。

もちろん、日田が好き、日田で仕事をしたい、と思っている子は是非とも日田に残って仕事や生活をしてほしいと思います。


なぜこのnoteを書いたのかというと、私は人前で喋るのが得意ではないからです。伝えたいことを上手く言葉にして伝えられなかった経験が沢山あります。

また、人見知りでもあります。慣れたり仲良くなればうるさいほど喋るくらいなのですが、初対面や未だ関係性が築けてない相手に積極的に声を掛けることは得意ではありません。(できてる時もあるのですが結構頑張ってます。汗)

だから今回も高校生の前では緊張してしまい、上手く言葉で伝えることができませんでした。

このnoteは今回関わった高校生達には届かないと思いますが、今の私の地元に対する率直な″想い″はしたためておこうと思いました。


来月10月22.23日と11月26.27日は毎月恒例の飯塚で飯塚高校の生徒さんと出店します。どんな学びやドラマが生まれるのか楽しみ半分、私が高校生に対して提供できるものはあるのかという不安もあります。

TANEMAKI活動を始めて9ヶ月程が経ちますが、来月と再来月の出店は方針転換やその他諸々の事情で、今までは一挙一足サポートして下さっていたぽよさんの手を少しだけ離れることになりそうです。

引き続き頑張ります!

こちらで様々な活動の様子をアップしています!併せてご覧下さい。

https://tanemaki.space

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