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「好き」が撚り合っていく、2023年


2023年、どんな1年だっただろう。

わたしにとっては、好きと好きが自然と繋がっていく1年だったように思う。

好きなアーティストさんのCDジャケットを好きなイラストレーターさんが担当していたり。
好きな作家さんと好きなアーティストさんが同じ本へ寄稿していたり。
そんなできごとが点在していたので、「好き」から目を離すことができなかった1年間だった。
だからこそ、真っ黒に塗りつぶしたいと願った夜だって超えてくることができたと思う。

そして、自分の中でも、好きなものごとが1本の糸みたいに撚り合ってきたことを感じている。

「好きなことを好きなように」のありがたさ


今の仕事に就いて、丸1年になる。

転職活動に悩みすぎて、気分転換に足を運んだ占いで、「でも、また同じ仕事するよ?」と言われて、えー!!!それだけは絶っっ対にないです!」と全力で否定したのに、人生って何が起こるか本当に分からない。

占いが当たったのかは分からないけれど、やっぱり、巡りめぐってまた同じようなことをしている。
けれど、もっと深く、好きなことを好きなようにやらせていただいている。

文章を書いたり、写真を撮ったり。
旅の情報を収集して整理したり。
英語を書いたり読んだり。

これまで興味が広すぎて何をやっても中途半端だったけれど、ありがたいことに全部できている今、パズルのピースがぴったりとはまったような感覚がある。

「好きなようにやらせていただいている」とは言っても、物理的に他の人にお願いしないと何も進まないし、完成もしない仕事でもある。
だからこそ、仕事を通じてポジティブに「ひとりでは何もできない」と思えたことが大きな収穫だった。

ここ10年くらい、あれも出来ないこれも出来ない…完璧になりたい!と思って過ごしてきた。
でも、完璧なんてないのかもしれないと思った。
ないほうが幸せかもしれないと思った。

だからもう諦めて、苦手なものごとはそれが得意な人に頼ろうと思う。そして、きちんと相応のお礼をする。
ひとりで血が滲むような思いで努力するより、その方が生きやすいし、もしかしたらもっと豊かなのかも。

(もしお友達の中で興味がある人がいれば、ぜひまた今年制作したコンテンツを見てほしいです…!)


ままならないまま、暮らしをする


この秋、ずっと受けようと思っていたアレルギー検査を受けた。
基準値の5倍以上のアレルギーがあり、ハウスダストやカビ、花粉だけでなく、犬猫、お茶類にもアレルギーがあった。

わたしの密かな将来の夢は、お茶を嗜みながら、海辺の家で猫を愛でることだったのに。
ままならないな、と思った。

でも、ままならないまま生きていこうと思った。
ゲームみたいに、朝起きたらログインボーナスで「お茶を1杯飲めるチケット」が手に入ると考えるようになったら、1日1杯とびきり美味しいお茶を飲むのが楽しみになった。

自分の心と体の調子に合わせてじっくりお茶を選んで、いまの気分にしっくりくる器に、丁寧にお茶を淹れる。

お気に入りの喫茶ミンカさんのチャイ


晴れたら、布団を洗って日干しする。
週に一度、洗濯槽の掃除をする。

誰かにとっては当たり前にやっていることなのかもしれないけれど、きっかけも余裕もない私にはできなかったこと。
ひとつひとつを丁寧にすることで、なんだか暮らしが前よりも豊かになったような気がしている。

初めての箒(ほうき)

実は以前たまたまお見かけした、箒についてのnoteを読んでから、ずっと心の隅っこに箒が欲しい気持ちが住んでいて。

今年の東京蚤の市で、部屋のデスク周りを綺麗にするための小箒を手に入れてしまった。
おかげで、爽やかに一日の仕事を始められるようになった。


鎌倉のaiaoiさんへ


ずっと宿泊したいと思っていた、aiaoiさんへようやく伺うことができた。

木の床材の足触りがうっとりするほど良くて。
子ども心に戻れるロフトベッドのお布団はふかふかで、寝心地が極上だった。
米粉のマフィンも、朝の和漢のお茶も、とてもとても優しかった。

今まで体の元気を蔑ろにしがちだったけれど、体に優しくすることで、体だけでなく心まで元気になれることを知った。


ひとつひとつを、丁寧に。
そして心身健やかに過ごす。
きっと来年以降もわたしの大事な指標になっていくのだと思う。

ありがとうでいっぱいの年の瀬


心にすっかり余裕が出たので、紙のノートに今年出会った素敵な言葉たちをまた書き溜めている。
コロナ禍の「ステイホーム」がしんどくて書き始めてから、もう3年ほどになる。

よく書いているのは、偶然手に取った本の一節だったり、心に刺さった歌詞のワンフレーズだったり、たまたまSNSですれ違った言葉だったりする。

何気なくSNSの海に言葉を流してくださる方たちに、日々わたしは救われていて、本当にありがたいなと思う。

中村森さんの言葉に、いま共感しかない。


今年は自然と「ごめん」より「ありがとう」をたくさん言えるようになった気がする。
だからこそ、満ち足りた気持ちで次の年を迎えようとしているのかもしれない。

わたしは、恥ずかしながら今年になって初めて生まれてきてよかったと心から思えた。
この気持ちを少し整理して、明日、池田彩乃さんの「誕生日のための詩」をオーダーしようと思っています。
次の誕生日が来るのが本当に楽しみ。


2023年、関わってくださった方、ありがとうございました。本当に感謝しかありません。
2024年、あなたもわたしも「好き」がたくさん詰まった素敵な1年になりますように。

それではまた、きっと。
良いお年を。

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