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1泊3日のベトナム一人旅 〈後編〉

前回の続きです。まだの方はどうぞ。

ベトナム一人旅〈前編〉
ベトナム一人旅〈中編〉

バスターミナルを出発して、やっとハノイの街中に到着。

ハノイにて バス中から発見

「○○(名前)~!!」とガイドに呼ばれ、ホテル前で降ろされる感じ。
クルージングメンバーの中ではのポーランド人カップル、オーストラリア人ツインが先に降りて行った。特に挨拶もなく、さらっと降りて行ったので、あの湾の上での少ない会話では別れの挨拶をするほどの距離間にはなれなかったんだなと思ったらちょっとショックだった。それも文化なのかもしれないが。
私の名前とフランス人の名前が呼ばれ一緒に下車。全然ホテル前ではない。乗車した位置でもない。GoogleMapを開いて現在地とホテル位置を確認。
イケメンフランス人と二人きり。船で「おんなじホテルだよね!朝あなたを見かけたよ!」と話していたので自然と一緒に帰ろうねって流れになった。
せっかく英語が使えるチャンスだし、イケメンフランス人と話す機会なんてそう存在しないと思ったので勇気を出して話しかけてみた。私は日本だと割と高身長には部類されるが、彼はきっと190-200くらいあったので私が話すたびに顔を私の高さに合わせてくれた。紳士。年齢聞いたら失礼かなって思って聞けなかったので、仕事してる?何してるの?とか聞いてみた。多分私がその職種をそもそも知らないのか全然わかんなかった。けどOh~Year~I see~Yes~と知ったかぶり。そういうところが自分の英語弱点なんだな。今は仕事が好きだしこの数か月の旅が終わったら仕事に戻るけど一生やりたい仕事ではないねって言ってた。

そんなこんなでホテルに到着。予定通り20:30くらい。

そういえば船の上で、同じホテルだよね!って話の流れでこのツアーがいくらだったか聞いてみた!彼も私と同じホテルで予約したらしい。逆に回答する前に「How much??How much??」と食い気味で聞かれた(笑)
めっちゃディスカウント依頼して1,000,000にしてもらったけど、ネットで見つけたほかの日本人はもっと安かったんだよね~って話したら、自分の領収書を取り出して「1,500,000だったぞ!!」とちょっとキレ気味不機嫌になっちゃった。オーストラリア人は確かドル払いで80?って言ってた気もする。(これは確かではない)
オーストラリア人「それは返金してもらわないとね」
フランス人「ホテルに戻ったら返金交渉するわ」
という出来事があった。

ちなみにオーストラリア人がバスを下車するときに私には声をかけてこなかったが、フランス人には「Good luck with your refund」って声かけてた。

ホテル到着後、「これから何するの?」って聞かれたので「私はもう日本に帰らなきゃいけなくて深夜の便だから早めに空港に向かうんだ」って言ったら「話せて楽しかったよありがとう、気を付けて日本に帰るんだよ」って。紳士。フランス人はしっかり別れの挨拶をしてくれて嬉しかった。私もできる限りの英語で残りの旅を楽しんでって伝えた。伝わったかはわからん。そして記念写真一緒に撮った。残念なことに、私のスマホのナイトモードが勝手に作動したためぶれぶれの1枚となった。彼の顔写真はほかの写真に写りこんでいなかったのでこれが貴重な1枚である。

私はフロントに預けていたリュックをピックアップし、フロントに別れを告げて空港に行くことに。飛行機は0:30初なので22:30には空港についていたいところ。ここを離れたら空港に行くまでインターネット接続がなくなるので空港までの行き方をGoogle検索。もともと行きと同じバスで空港に行こうとしてた(事前調査より、バス最終便には余裕で間に合う時間)が、Google先生がそれ以外のルートを候補に出してきた。行きと同じバス停に行って最終バスが行ってしまっていた場合、日本に帰国できなくなる。そのため事前調査していなかったローカルバスを乗り継いで空港に行くことにした。

当初予定していたバス
最終便が終わってしまうのか始発が表示された
こちらに決定

ホテルを離れるとき、一旦部屋に戻ったフランス人がフロントで値段交渉し始めていた。どうなったかは一生わからない。

私はGoogleMapのGPS機能を駆使しバス停に到着。
34番か38番のバスに乗って途中下車して90番に乗り換える、という流れ。Google先生曰く4分おきにバスが来るらしい。だが、何分待っても34と38が登場しない。10分くらいは待っただろうか。バス停に人が来るがみんな目的のバスが来るといなくなってしまうので聞くに聞けない。

バス停にて

20分待ってこなければ近くのカフェまで行き、Wi-Fiをつないで、念のため事前に登録していたGrabで空港まで行くと決めた。

にもかかわらず、日本に帰れなかったらどうしようと焦りが止まらない。
34と38以外のバスはノンストップでやってくる。たまにローカル路線バスとはちょっと雰囲気の違うE-08みたいな謎のバスがたくさん来た。これは事前調査で出てこなかった。見た目はきれいなバスで、地元の人は全然乗っていなかった。気になってしまったのと、焦りすぎたのがあり、E-08みたいなバスが来たタイミングでちょっと乗り込んで運転手に聞いたら、聞いているにもかかわらず発車された。とりあえず座れと。

綺麗なバス

運転手ではなくお金回収係のお兄ちゃんがやってきたのでGoogleMapの空港までの行き方を見せた。お兄ちゃん親切な感じなんだけど、ひたすらベトナム語で話しかけてくるから意味不明。とりあえず支払いをと。7,000とお安い。

レシート

で、どこ行きたいん?(ベトナム語)って聞いてる風だったから「ノイバイ!!エアポート!!」って伝えるけど伝わらない。でもよく聞いてるとお兄ちゃんも「ノイバイ!」と言っている。同じ単語なのにこんなに発音が違うのかと驚く。

お兄ちゃん「スマホもう一回見せて(ベトナム語)」
(ちなみに全部推測)
私「ノーWi-Fi」
お兄ちゃん「ひらいてひらいて(ベトナム語)」
私:Wi-Fiページ開く
お兄ちゃん:バスのfreeWi-Fiにログインしてくれる。
私:インターネットきた~!!
お兄ちゃん「ぬぃ〜ぬぃ〜(ベトナム語、ちなみにこれは推測すら困難)」
私:?????(代わりにしらべてくれるんだろか、でも英語話せなさそうだしベトナム語入力できないしどうすんだろか)→Googleのベトナム語音声翻訳をすればいいのでは!!とひらめく。

ベトナム語音声翻訳開いた。
「ノイバイ国際空港に戻りたいですか?」→YES
「90に乗り換えたらノイバイ国際空港に戻れます。
私が降りろって言ったところで降りて90に乗り換えてください。」→OK!!!!!!THANKYOU!!!!!!

ネット普及のありがたみ実感。
おかげでスムーズに会話できたし、事前に調べてたGoogle通りの90番に乗れとのことだったので安心。
ちなみにバスにはfreeWi-FiだけでなくUSB充電ポートまで搭載されていた。お兄ちゃんは自分のスマホ充電してた。ほかの乗客は0人。

安心して乗車し、GoogleMapを見ながら現在地を把握。
そろそろ乗り換え地点につきそう、というところで再度翻訳機能を頼まれた。

ベトナム語翻訳

ここで謎の32登場。

とりあえず降りろってことだからお礼を言い、下車。
真後ろに32番がいたので、空港行くか聞くために乗ったらまた出発された。
私「ノイバイ国際空港!」
運転手「これちゃう!あんた乗るの90やで!!(ベトナム語)」
いや、勝手に発車したのそっちな?(笑)
そしてお金回収兄ちゃんがスマホを見せてきたがベトナム語のため理解不可、画面の90だけ読み取れたwやはり90に乗らなきゃいけないらしい。(笑)

次の駅で90を待てってことなので次の駅で下車。無料で一駅分進んだ(笑)

ちゃんと90が来るバス停の様子。

ここでも待てど待てど90だけこない。バス停に人が集まったと思ったら別の番号のバスにみんな乗り込んでしまう。
待っても待っても90は来ない。21:30まで待って来なければカフェに行きWi-Fiをつなぎ、Grabにすると決めた。

冷や冷やしながら待っていると、21:20に90番がやってきた!!

嬉しくて飛び乗った。値段は9,000。
当初予定していた空港までのバスよりもトータルが安く済んだ。

あとは安心して空港に着くのを待つのみ。やっと安心して外の景色を楽しめた。


ベトナムのバス事情で面白かったのは、バスはバス停に近づきながら扉をあけ、人が乗っている最中にも関わらず発車してしまい、発車しながら扉が閉まっていくこと。日本ってやっぱり親切だなと感じた。

ちなみに親切にしてくれたEなんちゃらっていうバスは近年導入された電気バスらしい。

90が来なかったのはきっと空港方面の利用者が少ないから運行数も少なかったのだろう。

そんなこんな考え事をしていると空港に近づいてきた。客が8人くらいいて、5人くらい降りたので私も降りようとしたら「あなたはまだ降りちゃダメ(ベトナム語)」って別の乗客に言われ席に戻る。
わからんけどまだ空港敷地内だしもうちょっと乗ってみる。
次の駅でほかのみんなが降りようとしてたので私も降りようとすると運転手に「まだだよ(ベトナム語)」と止められる。

バス車内

乗客私一人になり運転手の近くの席に移動。
運転手「インターナショナル??」
私「YES」
運転手「インターナショナルはもうちょっと先だから座ってな(ベトナム語)」

運転手を信じる。
そして「ここだよ!どこから来たの?気を付けてね!!」とちゃんと停車して降ろしてくれた。みんな親切だ。

90番バス

空港まで歩いて進む。初日に86番バスを待っていたバスターミナルの裏側にいる!と気が付いた。なんか嬉しかった。

この時点でちょうど22時頃だったのでほぼ予定通り。ベトナム人の親切さに感謝。


今日は汗をかいたけどシャワーを浴びていない。そんなのは事前に予想していたので空港でシャワーを浴びれるところを調べていた。空港のラウンジに入って浴びるか、ラウンジの横にあるマッサージ店でシャワーだけ借りるか。値段的にはマッサージ店でシャワーを借りるほうが安かったのでそれを目的としていた。

なのでショップを覗く暇などなくそくささとチェックインへ。

ノイバイ国際空港
ベトジェットチェックイン
最後尾 見送りの人も多く混雑

行列で撃沈。謎の団体。私のシャワータイム、、、、、

日本に働きに出る集団だったのか各5個くらい預け荷物がある。全然進まない。

やっと私の番に。コロナのワクチン接種証明QRを要求され見せる。あとは普段のチェックインと変わらず。

が、ここで、チェックインカウンター横の預け荷物を載せる動く歩道みたいなところに手荷物を乗せろと。ベトジェットは7㎏まで、私の荷物はおそらく6㎏後半。正直に乗せても超えないとは思うが、ビビりなので、中身(重そうな液体類)をこっそり抜いて、カウンターの手荷物乗せ?みたいなところにこっそり乗せて(カウンター向こうのお姉さんからは見えない位置)測定。(笑)

重さ余裕で大丈夫だったw偽申告すんません。

そのまますぐに保安検査・荷物検査へ。ここも行列。イライラしたのでちんたら遅いやつを追い抜いた。

保安検査・荷物検査を通るとすぐに搭乗口に着いた。広い。
意外と時間が無くなってしまったので早速を探す。
保安検査・荷物検査を出ると左右に分かれており、まず右に行ってみた。自分の搭乗予定が右側にあったからだ。右のラウンジに到着するも調べていたほうではなかった。

急いで左へ。左のラウンジに到着。このラウンジの横にマッサージ店がある、、、、は、、、ず、、、、だが見当たらない、、、。
ラウンジの入り口にラウンジスタッフがいたので、写真を見せながら「このマッサージ店に行きたい」と話すと、「あはは、あなたそこ探してるの??3年前になくなったわよ。コロナの影響でね。」と。。。


終わった。


タイムロスしすぎて、もしラウンジに入っても食べ物も飲み物も楽しむ時間がない。シャワーはあきらめることにした。

気持ち切り替え。私にはもう一つ空港でやりたいことが。
それはフォーを食べること!!町で食べる時間はなさそうだし、コロナ後の屋台はちょっと不安もあったので値段は高くても空港で食べると決めていた。

フォーのお店がまだ開いていたので注文。せっかくなので牛にした。

フォー ノイバイ国際空港にて

パクチー抜きを伝え忘れたがちゃんと別盛りにされていたので助かった。美味。
ついでに荷物整理もここで済ませた。

フォーを食べてさらに汗をかいた。シャワー、、、涙

トイレがきれいだったので、洗顔歯磨き汗拭きシートで全身ふきふきをした。飛行機で寝るだけと思えばちょっとは我慢しよう。そういえば前にタイで寝台列車に乗ったときとかインドの列車で移動したときは数日シャワーを浴びなくても生きてこれた。これを思えばなんてことないと思えた。

搭乗口の椅子は埋まっていたが何人か搭乗口を通り抜けていくので聞いてみると私の便はもう搭乗できるとのこと。道を進むと行列ができていた。バスで乗り場に行くみたい。ここでも謎の団体と一緒になった。当たり前か。

今回は窓側の席、早く寝ないと睡眠時間が無くなるので座ってすぐに寝る体勢になった。隣は女の人。ということだけ確認し、すぐ寝入った。いつ離陸したかわからない。2回くらい目が覚めたがすぐまた眠りにつけた。気づいたらもう到着予定時刻間近になっていた。起きることにした。すぐに着陸態勢になった。結構眠れてたっぽい。よかった。

着陸して機内モードを解除した。事前にVisitJapanを登録していたのでその画面を開いた。
トイレに行きたかったが混む前に出てしまおうと思い入国手続きへ。英語の看板が増えてるような気がした。外国人にも親切な国になってくれるのはうれしい。

成田空港
成田空港

しばらく歩くと行列が見えた。出遅れた、と思ったがそれは外国人専用レーンだった。
日本人はあちらでーすといわれ行ってみると、日本人はAIのやつでさささっと手続きが終わった。VisitJapanで事前にQRコードを習得していたので検疫?も秒で終わった。


秒で日本入国完了。これにて私の1泊3日の旅が終わった。




久々の東南アジア、うるさいクラクション、もわっとした熱気に私の体内の全細胞が喜んでいた。振り返るとなんで理解できたんだ?と思うが、言葉が通じなくてもその場にいるとなんとなく理解できちゃう楽しさ。やっぱり私は旅が好きだと思った。これだから旅はやめられない。


【完】

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