蜜柑

書きたいことが書けるようになるまで。

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東の空と西の空をつなぐ七色の虹がかかって

2024.9.19 UNISON SQUARE GARDEN × bus stop mouse at心斎橋BIGCAT この公演はなによりも彼らにとって特別で大切なものだったのだろうと思う。そしてわたしにとっても忘れられない日になった。 ひっそりとチケットを申し込みして当選に喜んで、ユニゾンのライブで会った1人にだけ行くことを伝え、誰にも言わずに訪れた久しぶりの大阪。約3ヶ月半ぶり。変わらず受け入れてくれる街と変わらない景色と空気。 お昼にはオムライスを食べて、お気に入

    • ちょっと元気ない

      最近いろいろ考えていて、考えすぎちゃって疲れちゃったね。好きな人のことも、好きな音楽のことも、自分の生活のことも、自分の未来のことも。 人が話しているのを聞いていて、あぁわたしもきっと変な人だと思われているし、だからうまくいかないことばかりなのかな、と思った。ライブに狂っていて遠征ばかりしていて、なんかよくわからない人。そうか、普通に見たらそんな人間か。 昔マシュマロに飛んできた、界隈のつながりがあるから切れない、病んでるツイートを見たくない、という言葉を思い出す。うんう

      • 救いの記憶

        わたしの非公開プレイリストに、こんなタイトルのプレイリストがある。曲は5曲で、約23分。全部、誰かがわたしのために教えてくれた曲。いや、教えてくれたという言い方は少し違うかもしれない。勝手にわたしがそう思っているだけのものもあるのだから。アーティストは4組で、3人の人たちがきっかけで聴いた曲たちだ。 プレイリストを公開するつもりはなかったし、この先も、曲が増えてもきっと公開することはないと思う。本当に苦しいとき、しんどいときにたまに聴くだけだから。誰かに教えるようなものでも

        • ちゃんと家に帰るまで。(遠足/ハンブレッダーズ)

          ハンブレッダーズが2021年7月21日にリリースしたシングル『ワールドイズマイン』にカップリング曲として収録されている曲、遠足。 初めて聴いた瞬間からずっとずっと大好きで、特別で、宝物みたいな曲だ。 ヘッドフォンから流れてくる音の全てがきらめいていて、気がついたら涙が流れていた。感想を書き殴った。「結局B面が1番いいんですよ!!!」 疾走感溢れるイントロ、初めて聞くハンブレの「ワンツー!」、聴き慣れたムツムロさんの声で紡がれる知らない歌詞、どこか切なくて懐かしい景色を思い

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          10本

        記事

          横顔

          2024.4.3 君に向けて言っているんですよ。 みたいなツイートをいくつもいくつもして、それに君から反応があったらばかみたいに心臓が跳ね上がってもしかしてちょっと体温も0.2度くらい上がっちゃったりなんかして、顔にはありえないほどのにやけた表情浮かべちゃって、でも冷静にそれスクショしてなんでもないようなツイートをまた繰り返すんでしょう。 わたしが好きになる人って、だいたい好きになっても仕方ないような人で、関係性とか時期とか距離とか、だから困っています。あなたのことも好

          疲れたときに思い出すのはいつも好きな人のこと。

          他人に自分のことを話すのは苦手だった。でも話さなきゃいけないときもあった。話したいときもあった。 話して後悔することも救われることもあった。 自分の過去を話すことや考えていることを話すことは、自分をさらけだすこと。そうやって言うこともその言葉の通りで、できることならしたくなかった。でも話さないと何も進まないな、と思って話す。 いい結果になったのか悪い結果になったのかはわからない。 対価を求められるのはしんどい。わたしはこうしてあげるからあなたもわたしにこうして、そう言わ

          疲れたときに思い出すのはいつも好きな人のこと。

          好きだったはずの

          2024.2.24 あんまりこういうことは書きたくなかったんだけれど、勢いに任せて書いてしまおうかと今悩んでいる。 好きなバンドの新しいアルバムが出た。ようやくそれを回収して仕事終わりにヘッドフォンをして爆音で流して聞いてみた。いつものように歌詞カードを見ながら音に耳を澄ませていた。 1曲目と8曲目が好きだった。思いのほか、1曲目のある部分の歌詞で泣いてしまって、あぁわたしってまだこのバンドの音楽で泣けるんだ、と思った。とそう思ったのが、なんだか悲しかった。 わたしは

          好きだったはずの

          明けない夜はないというならば夜が明ける前に終わってしまえばいい。

          生きるのに疲れたという日が定期的にくる。ライブに行っても周りとの温度差を感じて消えたくなったとき。自分のことかと思うような言葉を見たとき。うまく言葉にできなくてもやもやしたままのとき。泣きそうなのに涙は出ないとき。夜眠れないとき。 もう全部辞めちゃいたいな。なんでこんなに容易く脆く崩れ落ちるんだろう。 好きな曲を聞いても熱いライブが目の前で行われていてもどこか遠くで聞いている自分がいた。そんなふうに見ている自分が嫌だった。誰かにとっての生きる希望の音楽がバンドがわたしにはそう

          明けない夜はないというならば夜が明ける前に終わってしまえばいい。

          言いたいことが言えるようになるまで。

          書きたいことが書けるようになるまで。 それがnoteで文章を書き続けている、言葉を綴り続けている理由だ。 そしてそれは、言いたいことが言えるようになるまで、書くことをやめたくないということでもある。 昔から人に自分の考えていることや思っていることを伝えることが苦手だった。 自分に関することを話そうとすると涙が出てきてしまうのが嫌だった。親に就活や大学の留年のことを話すときも泣いてしまった。病気のことを話すのにもずっと考えていたのにうまく言えなかった。死にたいって書くことは

          言いたいことが言えるようになるまで。

          脆弱

          2/3 会うたびに自分が脆くなっていくのがわかる。 自分を大切に思ってくれる人がいるということが、なぜか自分を脆くする。本当は強くなれるはずなのに。 甘えてしまえる人がいること、頼ってしまう人がいること。それが、自分の弱さを出してしまうことにつながる。 ひとりでいたら、自分の弱さを曝け出すことなどしなくて済んだのに、知らずに済んだのに、誰かといるとそれがなぜかわかってしまう。 自分の柔く弱い部分。 うまく言葉にできないこと。喋って伝えることも文章にすることも難しいこと

          鬱転

          初めて人に話した。 インターネットの海に、波にまかせることはいくらでもできた。けれども、面と向かって(今回は車の中だったので顔はあまり見られていないのだが)人にその言葉を発したのは、初めてだった。 なんかね、つかれちゃったなぁ、って。しにたいなぁ、ってなっちゃって。 やば、泣きそう。そう思ったときには涙が目に溜まって、息つく暇もなくぼろぼろとこぼれ落ちた。手の甲で落ちていく雫をぬぐいながら、相手の言葉を待った。 その人は、優しい声で、そっか。と言ってくれた。自分のこと

          死ねなかった。

          自殺未遂の未遂をした。 未遂と呼ぶには余りにもお粗末すぎたので、その未遂と呼ぶことにする。 なんだか死にたくなっちゃって、あー死のう、という感覚で、コードをまた首にかけた。けれども結びが甘くて結局床に座ってしまった。また首を吊るのには失敗した。 過呼吸が再発した。数日前にも、今夜にも。最近元気だったのは、きっと躁だから。そしてたぶんまた鬱がくる。その前兆かのように違和感と過呼吸が続く。 今自分が死んだら、ラインを続けている推しや、好きな人が、心配するかもしれない。会おう

          死ねなかった。

          たばこの話

          好きな銘柄は、好きな人が吸っていたたばこの銘柄でした。 初めて吸ったのは、なんとなく。もう覚えていないけれど、キャメルのベリーシリーズがレジ横で販売されていたからそれと百円ライターをコンビニで買った。吸い方もわからなくて味も不味くて煙は臭くて、すぐに火を消した。 ネットでできた友達が吸っていたから、その6人で遊ぶときにもらいたばこをした。楽しそうなあの子たちにつられてまた買ってみた。バイト先の人が吸っていたし友達も吸っていたから、その影響でこっそり少しずつ吸い始めるように

          たばこの話

          死ぬまでたぶんずっと書き続ける

          これから死にます、ありがとうございました。 それくらいのメンタルで生きている。 大阪城野外音楽堂でのワンマンがあった。わたしは相も変わらず鬱のまんまで静かにライブを見ていた。楽しかったしかっこよかったのにそれをどうしてか素直に受け止められない自分がいる。それがきっと病気のせいだってことはわかっている。たぶん状況が違ったらもっと笑って泣いて拳をあげて、終わった後に笑顔だったんだろうな、と思う。いつも書いている感想のメモすらも、書けなかった。Twitterには少し感想を垂れ流し

          死ぬまでたぶんずっと書き続ける

          人生は無。

          人生とはなんだと思う? 仕事をしているときに、お客さんからそう尋ねられた。わたしは1秒間くらい固まったあと、頭をフル回転させた。どう答えるのが正解か、どう答えたらこの人は満足するのか、どう答えれば自分に嘘をつかないで済むのか。精神の障害者手帳を持っていると聞いたあとだから余計にどの答え方をしたらいいのかわからなくなった。自分には何もないからどの答え方をしたらいいのかわからなくなった。あの子だったらどう答えるだろうか、なんてことをふと考えた。けれども、それはわたしの答えじゃな

          人生は無。

          寂しさが故の誰かではなく、その人を愛せるようになりたい。

          朝の6時にようやく眠りについた。 人の会話をまともに聞いたのは久しぶりな気がしたけれど、2日前には人と一緒に過ごしていたのだったと、ぼんやり思い出す。2日間寝込んでいただけで人との関わりを忘れてしまうのはかなしかった。 ライブが楽しかったのと同じくらいしんどくて、2019年や2021年のあの頃のような健やかな喜びや純とした切なさを思い出せなくなった。眠るに眠れず、1時間半の睡眠だけをとり、翌日のトークイベントのために鈍行に揺られた。わずかに仮眠を挟んでなんとか降り立ったのは

          寂しさが故の誰かではなく、その人を愛せるようになりたい。