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あなたがそこにいてくれるなら、諦めより失敗の方がずっといい。

お久しぶりです、紗です。

就活をしていると、心が動く瞬間が少なくなってしまったような気がします。それでも、大きく心が動かされた夜があって、忘れたくないと思えた自分がいました。

では、少しおつきあいください。


2022年3月25日、天気は雨。コロナが流行してからというものの、大好きなライブをいろんな理由で我慢していた。妹の大学受験、私の教育実習、小学校でのボランティアとか。音楽のなかで踊ることが、あの自由さが大好きだった。行きたくても行けない理由を探しては、自分に納得させていたなあと今になって思う。

そんな私がやっと参戦できたのは、マカロニえんぴつの10周年ライブ。
『マカロックツアーvol.13~あっという間の10周年☆変わらずあなたと鳴らし廻り!篇~』

申し込んだのが遅かったのもあって、席は城ホの一番後ろだった。正直いって、距離は想像のはるか上を越える遠さ。

これだけ離れていたら、さすがにメンバーだって米粒の大きさだし、熱狂というより冷静な状態でライブを過ごすと思ってた。なのに、マカえんの音楽、言葉、雰囲気、熱気に包まれた約2時間後に思ったのは、

私はマカロニえんぴつに恋をしてる。

好きな理由を3つなんて聞かれても出てこない。直感で好きだと思った。もっというと、3つで収まるくらいなら他のバンドを好きになってる。
好きな理由なんていくつ探してもあって、それでもあなたじゃなきゃだめな理由って、もう言葉では説明できない領域の話で。

「あこがれた通りの道を進んでいますか?」から始まった。
諦めてなんかない。諦めかけているあなたは、まだセーフなんだよ。
僕だってそうだったけど、でも最後は諦めなかったよ。
才能と根性だけでなくて、聴いてみようか。ライブで好きを確かめてみようか。そんな優しさが連れてきてくれたと。
これからも、共に。
最後に、「あこがれた自分になってくれ」と言葉を残したあの空間は、たぶん全員が息をのんだ。

私は就活。隣の人は恋愛?それとも友人との関係?はたまた人生の夢?仕事がうまくいかない辛さ?だろうか。過去の自分があこがれた私になれていなくて、諦めたほうが楽になれると何度も思った。
だけど、どこかで、まだ「あこがれ」の私を捨てれない自分がいて。20歳までは強く思えてた、私はなんだってできるという無敵状態がほしかった。

天才と根性だけじゃなく、関わってくれた人が連れてきてくれた場所が、今日は城ホールだったと。(ここまでは言ってない。私の想像だけど。)
自分でも気づかないくらいの少し心が弱ってるってときに、大好きなバンドマンから、あなたが信じたマカロニえんぴつはいつでもここにいるから、なんでもやってみたらいいじゃん。ここにいるんだからと言ってもらえた気がした。だから、きっと隣もその隣の人も声をこらえて泣いたんだ。

今だってこうやって優しいはっとりさんの言葉を思いだして、狂ったメンバーの世界観に触れたくなって、spotifyであの日のライブプレイリストを聞きながら書いている。

今、売れているから好きなんじゃない。なんだか、聴いていて心地いいから好きになったんじゃない。私が信じてみたくなった、マカロニえんぴつという音楽を好きになったんだ。


(番外編)

私が大好きだった人が聞いていたのが、マカロニえんぴつだった。マカえんを好きになったきっかけは彼ではないけど、音楽って会話したときの温度感、気持ち、見た景色を全部思いださせちゃうからずるいんだよなと思いながら聴いてた。

音楽って愛で、罪だ。

最後まで読んでくれてありがとうございます。 このnoteを読むために、あなたの時間を使ってくれたことが嬉しいです。