ちっぽけな悩み、忘れないでね
大人になったらなんでそんなことで悩んでたんだろうって思うよ
こんな小さなことで悩んでたのかと笑えるよ
何か悩みを相談した時にこんな風に返された経験がある人は多いんじゃないかと思う
私はこの言葉がすごく嫌い
なぜなら私は過去の自分の悩みに対して笑えたことなどないから。ちっぽけなことだと思ったこともないから
牛乳が飲めないから行きたくない
発表会の練習が緊張して怖いお腹が痛い
〇〇くんが揶揄ってくるのが嫌
弟ばっかりでずるい
全部10年ほど前の私が思っていたこと
これらを私はちっぽけだとは未だに思えない
もちろん今なら対処法がわかることもあるし気にしないでいいと言えることもある
それでも私は10年前の私に共感できてしまうのだ
そうだよね、辛いよね嫌だよね と言えてしまう
今の私だって揶揄われるのは嫌だし人前に立つのは怖い
10年経っていくら対処法がわかろうと冷静になろうとアドバイスができるようになろうと笑えないのだ
なんでそんなことに悩んでたんだろうなんて思えやしない
そりゃしんどいよなあと思うことしかできないのだ
それがもし、人生経験が浅いからだとかまだ対して生きてないからだとか言われてしまうのならその通りなんだと思う
ただ、いつかの自分の悩みを馬鹿らしく思えることが大人になるということに直結するのならば私はこのままでもいいかなと思う
悩みをちっぽけに思えたら生きやすくなるのだろう
前だって向けるのだろう
楽になるだろう
でも私はどれだけ苦しくてもこのまま過去の自分の悩みに共感できるまま生きていたい
傷付いてきたことや苦しんできたことを打ち明けても誰にも理解されなかった悲しみを忘れて、自分すらもいつかの自分を一蹴してしまわないように
この先、もっともっと大きな苦しみが襲ってきても
どうか、こんなにも泣いて、眠れなくなるまで考えて、それでも必死に頑張って生きてきたことを忘れないでね
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