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限りなく自由な不自由

春ころから近所の公園にふわっふわの長毛猫ちゃんが現れるようになった。これまでも野良猫が旅路の途中とでもいわんばかりにスポットで休憩しにくることはあったけど住みついたのはこの子がはじめて(少なくともわたしが引っ越してきてからははじめて)

毛が長いので女の子か男の子かもまだぜんぜんわからないけど、鳥を目で追う姿とかひょうひょうとこの地域を闊歩する姿をみちゃうと男の子なのかなあなんて思っています。

そういえば、長毛種の野良猫ってはじめてみたかもって思い調べてみたら遺伝子的に長毛種は劣勢だから長毛同士の交配でないかぎり、ほとんどの野良猫は短毛種が生まれてしまうらしい。

あとはもし長毛種が生まれたとしても、野良の環境では長毛がゆえに毛の管理が難しくノミ・ダニの餌食になりやすいとかで短命な子が多いらしいって記述もみた。

けっこう体も大きいし、いつみても毛並みが綺麗なのでもしかしたら飼い猫ちゃんが脱走しちゃったのかなって考えもよぎったけど、あまりにもたくましいので根っからの野良ちゃんな気もしてならない。

いろいろと調べていくたびにどこの愛護団体のテキストにもあるのが”野良猫は短命”って文字。わかってはいたことだけど文字としてみるとけっこうこみあげてくる感情があって、保護することも脳内で何回かシミュレーションしてみたりしている。

「もし一緒に暮らす選択をするならペット可の家に引っ越して、保護して病院につれていって、」って考えると今はまだ触れることのできない距離感だあか、あんまり現実味がない。何よりやっぱりわたしには命を手にするにはまだ早いんじゃないかって思っちゃう。

きまった時間に公園にあらわれて、きまった時間にうちの砂利のところでお昼寝をして、たっぷり寝たらここらへんの地域を練り歩く。そんな限りなく自由な生き方をみていると”地域猫”って選択肢もあるななんて思っている。

自治体のサイトにあったので今度区役所にいって相談してみようとおもう。

▼動物愛護のための業務(仙台市)https://www.city.sendai.jp/dobutsu/kurashi/shizen/petto/hogodobutsu/aigo/dobutsu/dobutsuaigogyoumu.html


「あ、ここにいたよ!」「きょうはここで寝てる」って探しながら歩く癖がついて、いまでは”ココちゃん”って呼んだりしている。一緒に暮らす妄想はもうすこし解像度が上がれば現実に踏み込めるのかな。


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