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ねえ、何もない君へ

毎日同じことの繰り返し。
もうそんなに若くもない。
夢中になれることもない。
友達はかなり減った。
自分だけが取り残されてゆく。

"なんか良いことないかなァ"が口癖になった。
んじゃあ聞くけどその"良いこと"ってさ、何よ。
わからない。答えられない。
だけど周りのみんなが輝いて見えるんだもん。
自分だけが、ここにいる気がする。

将来が怖いと感じることが増えた。
だって私は社会不適合者でさ、協調性がなくっておまけに恋愛音痴。

怖くない??普通に怖いだろそんなのは。
最後の時にさァ、私の横には誰かいてくれんのかな。

そんな不安はもちろんあるんだ。
でも私は、読書が好きだ。
人と話すのも、字を書くことも好きだ。
これだけじゃダメなんだろうか。

"何もない"そう嘆くのはきっと君だけじゃない。
こんなインスタントな時代にさ、友達も恋も画面一つで探せる時代に。
取り残されてると感じている人は多分多いよな。不思議だ。

みんな寂しいんだ、きっと。
みんな虚しさも抱えてんだきっと。

でもそんな中でも、何もないと嘆く私たちにも何かはあるんだよ。
だって、ここまで生きてきた。

生きてきた人生の分だけ、何かはある。
気づけないだけなんだろきっと。

ここで自分を見捨てたら、諦めてしまったら
少なからず今まで関わってくれた人たちはもちろん、自分の人生そのものを否定する事になる。

懐かしい日々を思い出してセンチメンタルな夜も
涙すら流せなかったあの日の苦しみも
なかった事になんてできない
過去があるから懐かしい
寒かったからあったかいってわかるんだからさ

だからきっと何もない人なんていない。

大丈夫、今は前を向けなくても。
ゆっくり気長にやっていこう。

私たちの持つ何かキラキラしてドロドロした"これ"を大切にしよう。
見つけてくれる人に出会うまで…
自分で自分を諦めないで。

きっと、今私は誰かにそう言われたい。
だから私がみんなに言うね。

最後までお読み頂きありがとうございました。
おやすみなさい、良い夢を🐑🐑

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